カテゴリー「♪ 世の中すごい人がいる!」の17件の記事

2010年11月 4日 (木)

愛知知事選へ、行動の人、重徳和彦さんが

愛知県が突如騒がしくなってきた! 

Googleニュース検索: 愛知知事選

ディフェンディング勢力は無難な、チャレンジャーは攻めに出た人選。そこに地元ベンチャーが奇策を。戦略論のセオリーに沿った展開なので、それぞれの「強み」がぶつかり合う。激戦になるだろう。

河村作戦は相変わらず目を引く。名古屋&三河の知名度を足し算する算術、手堅いナゴヤ商人らしい。キャラも似てるし? 名前までムラムラ。

「比例復活に甘んじるより、新しい風を捕まえに跳べ!」という判断、デキる人はえてして行動がクイックだ。霞が関では農水、永田町に引越してから経済産業、次いで厚生と、柔軟な過去を持つ男。(で年金で長妻昭に桶狭間・・・)こんどはどっちに転ぶか?

ま、政党や組織のカケヒキは、地方の首長選挙では本来無関係なので、これ以上は触れない。・・・無理に絡めた失敗例が前回の愛知知事選に: http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/column/shusei/070208_15th/

  • どんな行動を積んできた人が
  • どんな価値観を軸に
  • どんなビジョンを描き
  • 何をするのか/しないのか

が本質。

39歳の重徳和彦さんは「新しい公」的なビジョンのもと、活動を積み上げてきた。(ってミンシュっぽくない?) 「相通じるものを持ってそうな人間を何人か見つけたら、何かやってみる」感じで動いてるような人だ。(ワタシはその1つを共にしている、もっともヘンなのを。。)

最新情報はツイッターで:http://twitter.com/#!/shigetoku2

過去記事はブログで:http://blog.livedoor.jp/shigetoku2/ 

ところで・・・ 30代のキャリア官僚には、実名で、仕事の話を、発信する人が多い。企業なら社長しかやらない事を・・・  
1) 霞が関を叩くことがブームだった時代に、あえて入省した世代なので、問題意識が高い人が多くて、
2) 結構自由な世界、だからだろうか?

勝ち負けはいったん置いといて、そのビジョンを愛知県がどう捉えるのか、とっても楽しみだ。

有権者の好きな「元アナウンサー」ではないけども。 いったい何コンテストなんだ?的な選挙は世の中多い。。

1つの判断軸。ザッケローニ監督のようにイキナリ上手くいくケースは、僕らの現実世界には存在しない。彼らはリーダーもメンバーもお互いが世界一流を争った実績ある超エリート集団なのだから、それが出来てしまうのだ。かたや我々は、ついリーダーにだけ一方的に期待してしまうよね。自分は何もしてない時でもね。

リードされる側の仕事は、支え育てること
選んでおいて批判だけするのは、その仕事をサボるってことだ。

 

この混戦の中、「異なる価値観をぶつけ合いながら、新しいイメージを明確にしていける」のならば、愛知県という人間の集団が成長するチャンスになる。組織論の「ストーミング」って局面だ。

不満・批判で叩き合うってどーゆーことか、、「失われた20年」で学んだろ? いーかげん気づこーね。ま、かの地は「貯金」が多いから、しばらくは繁栄し続けるだろうけども。しかし世界は、「次は我々が愛知のように豊かに」と願うチャレンジャーだらけだ。

 


・・・日記・・・

昨夜のNHK「芸術劇場」小澤征爾の復活 、すばらしい♪ ガン治療で15kg落ちた75歳、医者から指揮を許された10分間、そこに溢れ出るエネルギー! 仙人様だ。再放送きたら要チェックです

逆に。松本人志のコント、狙いはわかるが中途半端。たとえば爆笑問題なら太田光代があんな番組は許さないだろう。ヨシモト大丈夫?

  • 追記→ ブログ評みると賛否両論。「よくあるコント」に逃げずにチャレンジする姿勢は認めよう。枠をまるごと芸人に与えて自由にやらせるのは、実力も姿勢も見えて良い「笑神降臨」は好例 
  • → 翌日「仕事の流儀」 も松本特集だが、平凡だ。。周りが顔色を伺うイエスマンに見えてしまう 
  • 「プロの凄さを見せつける番組」としては、「佐野元春のザ・ソングライターズ」 の創作コーナーの衝撃にとても適わない。「ディープピープル」 の単純なスタイルも新鮮だし。充電、ってカッコいいけど、怖いよねえ、やる以上は猛烈に変わらないと。 
  • これら違いは・・・ 「素材感」だと思う。「プロフェッショナル」は、誰が出ても、味付け同じ。カレーみたいなもんだ。ソングライターズやディープピープルは、誰が出るかで、行き先が全く違う!

2010年7月17日 (土)

野田秀樹の新作「ザ・キャラクター」、重い! 

野田秀樹の新作は、彼らしくない?愚直なド直球の社会派。
演劇の皮を被ったドキュメンタリーか。
 
 
前半には「お芝居」としての楽しみはあるが、楽しみ切れない。
というか、楽しませ続けよう、としていない。

中盤からガラス引っ掻き系で迫ってくる。効果音や映像が、ちょいとアザトイ。

そのギアチェンジが単純&強引、ともいえる。
ガーナ代表FWジャンがゴール前で相手DF相手に相撲の投げ技を繰り出している的な(ジャン相撲やらせたら強そー!)

古典の悲劇っぽくなってゆき、、 最後、Anchorは宮沢りえ。

首にイカリを引っ掛けられて突き落とされるが如く、皆、足取りく帰(笑)
 
  
連日これでは、役者も精神的に疲れるだろう。前半の声の出が悪かった気がしないでもない? 本当にケガしてた方も。。もちろん、最後にペースを合わせてく るけど。
 
 
そんな重い素材でありながら、それでもエンターテーメントとして仕上げて見せるのは、さすがの天才ぶり
エンターテーメントでありながら、それでもそんな素材にコダワルのも、さすがのりっぷりだ。
 
 
新聞の評は一様に大好評なのは、記者魂を揺さぶられるモノもあるのだろう。ちょっと社会面の記事のようでもある

 

2009年9月 6日 (日)

旧友の財務官僚タカダが、世に出つつある?

3年前、イギリス赴任時代に日英の官僚組織の違いなどなどを書きためたレポートが、あの党のあの大物に注目されるなどなど・・・ http://plaza.rakuten.co.jp/takadahmt/diary/200907220000 ・・・ となればマスコミも放っておかない!

日経ビジネスオンライン:  http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20090907/204180/?P=1  ほか日経本紙などなど登場中!

 

そんなタカダが何気に偉いのは、主催する毎月の勉強会が何年も継続していること。ロンドン時代も、駐在/留学日本人の何十人か集めていた。そりゃ、参加者にとっても集まりたい場だろうな。

 

その勉強会で、恵比寿まで50km、箱根駅伝8-9区ルートをLemondのロードバイクで駆ける。1号線は車が速く、油が臭う。市街地に入ると車の動きが複雑だ・・・ 海沿い134号と違ってムダに疲れる。民主党よ、エコな自転車にとってのムダも排除してくれ! 道も少し間違えて所要2時間。
・・・と過程が酷くでも、ゴールの達成感は全てを流す!
(はずが、その裏でヤバい事態が進行していたのであった・・・)

 

タカダの話は、3年前の帰国直後のとほぼ同じ。政治的に表現するならば「ブレてない」。時代が彼に追いついている。かっこよく言うならば。
情報量が絞られたのは、時間の経過か、それとも自信か? あと、漢字だらけだった文が、普通にひらがな使うようになったかな? 

 

メジャーマスコミからの新規参加者が何人か。ニュース番組の中継まで入る。
何といってもあの大物の威力はあるのだろうが、、自分の仕事・周りとの関係などを、今まで真面目に考え続け、発信し続けた、自然な結果なんだろう。それが、ちょうど時代の風にぶつかった。良い話だ。

それから、霞ヶ関という組織、若手のこうした発信を許容しているのは、組織としての自由度は高い、といえると思う。

 

午後、ガーデンプレイスで気持ちよく呑む。これも「本場のビール」、旨い! 輪行バッグにバイクを詰めて電車で帰ろう、、、その時、悲劇が僕を襲う!

  1. 修理キットを積んだサドルバッグが無い! 慌ててホイールをはめて会場に戻ると、守衛さんが確保してくれていた。なんと朝、輪行バッグに収納するとき、その場で放置してしまっていたのであった! 
  2. そして、慌ててはめたホイールは、エンドのばねを逆につけた結果、斜めになっていた! あぶないあぶない!! 翌日ブレーキ調整をしていて気づいた、よかった。。  

 

【自転車ノリのためのマニアックな教訓】

  • 初ルートでは、間違えそうなポイントでは、まず間違える。Google-mapの衛星写真+Street-viewでシミュレーションしておけ!
  • 高速巡航するならリュック! メッセンジャーバッグは左右非対称で集中できない・・・20km/hで流す時の装飾品と割り切れ!
  • 小物を大事にしろ! (サドルバッグとか)
  • ブレーキの調整を確かめろ! (これはできた、よかった!)

都心への自転車移動はこれからもやってみよう。

2009年8月28日 (金)

今夜、歌舞伎の凄さを、【NINAGAWA十二夜】で!

歌舞伎の凄さは、知っておいた方がいい。

そのための最高のプログラム、ではないだろうか?

【NINAGAWA十二夜】
http://www.kabuki-bito.jp/juniya/ 

シェイクスピアの喜劇「十二夜」を、蜷川幸雄が歌舞伎バージョンに仕立てた、2005年初演の話題作。そのロンドン公演版が、本日28日22:30~ 教育TVで放映される。

 

6月、新橋演舞場で見てきたのです。
絢爛、豪華、引き込まれるストーリー、伝統芸能のスキル・・・
歌舞伎の醍醐味が、3時間、これでもか! と迫ってくる。

キャストも豪華!。
人間国宝がすごいフレ幅で二役を演じ、陰謀好きな肉食女?演じるは「武田信玄」。。
伝統芸能を支える、文字通りの「保守本流」の力を感じる。

 

とはいえ、TVだと劇空間の魅力ががく~んと伝わらなくなってしまうだろうから、しかも3時間超の長丁場、、それほど強くは勧めきれないのだけれど。。

・・・

その新橋演舞場では、ゼミ同期オークボ君に偶然会った。。
ゼミって、10年過ぎてる!

2009年2月16日 (月)

「先が見通せなくなっているのは・・・哲学がないからでしょう」 東大寺長老、森本公誠の言葉

「先が見通せなくなっているのは経験に頼り、
普遍性のある哲学がそこにはないからでしょう」

日経ビジネス2009.02.09号巻頭、東大寺長老、森本公誠(74歳)の言葉。

「100年に1度の大不況とか言われますけど・・・
あの敗戦前後の激変とは比べものになりません。」

「世の中は一定した動きで進んでいくものではなく、多少の波はあります。今まで経験していなければ余計に巨大な波に見えるんじゃないでしょうか。」

という言葉の後で、冒頭の名言が続く。

 

そんだけでも十分なんだけど・・・ そっからが、さらに凄い!

「東大寺は奈良時代に聖武天皇が作られたお寺ですが・・・ 旱魃、飢饉、大地震、伝染病と6年間も天災が続いたのです。」

なんという時代感覚!

こんだけの伝統を背に見れば、今の混乱なんてコップの中の嵐もいいとこ、だろ。

 

そして一言。

「自分ならその時代の危機をどう乗り越えるか
  という発想がないと」

 

伊達に大仏守っちゃいないぜ・・・

 

2009年2月 8日 (日)

野田秀樹、脱英国かぶれが生んだシンプルな怪作?「パイパー」観ました

資源も、人も、希望も、極限まで失くなった荒廃した世界を描く、野田秀樹の新作。

 

設定は1000年後の火星。

同時に、既におきた「歴史」の再現でもある。
資源を食い尽くして壮大な遺跡だけ残してて壊滅したマヤ文明のティカルやイースター島がそうだろう。
アメリカに新天地を見出す他なかった抑圧の国、アイルランド移民もそうかな?

そして今、現代世界のどこかで起きていること、でもある。
今ここ、かもしれないね。

野田秀樹いわく・・・  

「若い頃に書いていた神話的な世界のように、着地点を決めずに大風呂敷を広げた物語 ・・・ 海外上演や翻訳を考えない分、自由に書けた」 (朝日新聞 2009/1/19)

その結果を、橋爪功は

「最初は、『何をやっているんだろう』と思うが、それが全部つながって来る」 (読売 2009/1/7)

と語る。

 

そう、最初は、『何をやっているんだろう』と思う。

最初はシンプルに、軽い&寒いギャグを混ぜながら、ダラーっと進む。
斜め上のちょいビミョーな席なせいもあって、文字通り、斜に構えて「こっからどうする気だ?」と観下ろす少し覚めた僕がいる。

 

少しづつ背景が明かされ、説得力を増しながら、加速してゆく。

 

「シアワセ度指数」に一喜一憂して、現実を見ない、タカ&トシなら「金融か!」「証券化!」とツッコミ入れてきそうな社会。
過去をふりかえるだけで生きているような、未来への希望のない人たち。

・・・ これらを映像表現する演出テクニックは、さすがに一流のクリエーターの仕事だ。
劇場という1つの空間全体を、過去へと一瞬で移行させる、光の渦。
下がり続ける数字を「ある4ケタ」で止め、点滅させて、「一人ひとりの現実」へとギリギリねじ込んでくる。すごい力技だ。

心拍数が上がる。

ラスト近く、圧巻の言葉の世界。
見捨てられた世界で希望を求めて彷徨い歩く絶望感を、松たか子と宮沢りえがセリフだけで表現する。宮沢は絶望の極みを熱演。松たか子の台詞回しは凄く速いのに落ち着いていて、なにげに技を磨き上げているプロなんだと感心する。

橋爪功は、人間のいやらしさ、残酷さ、強さを、見事に表現してみせる。

これだけでも、観る価値があるかもしれない。

 

とはいえ・・・

強引にハンドルを切り返してねじ込んだハッピーエンドには、キャラメルボックスのような爽快感ゼロ!
ポカーンとした感じは残り、拍手にも力が入らない。。

 

野田秀樹、それをわかっていて、「確信犯」として投げつけているんだろう。そんなイヤらしさが、強烈に残る。戸惑う観客を傍から観察して、面白がってるはずだ。(実際、舞台上から客席の隅々をキョロキョロ見回したりする。それが俳優のやることかっ!)

チケット争奪に勝利して集まった観客は、その「共犯」なんではないだろうか?

 

(続く)

2008年11月30日 (日)

限定12席即完売の“仏”料理★彼岸寺『暗闇ごはん』行ってきましたっ!

東京ウォーカーで 

非日常空間が快感!? 暗闇レストランに予約殺到 

と紹介され、他にも東京新聞・R25・・・と有名メディアが取材に殺到する

『虚空山彼岸寺』 の 『暗闇ごはん』

この話題性にもかかわらず開催は年に10回×各回12名のプレミアイベント。

『彼岸寺』とは、ネット上にのみ存在するお寺で、このブランド名?で若手お坊さん達がいろいろな活動をしている。僕は何年か前、知人の紹介で何かのイベントに出たついでにメルマガをとって、ほとんど読んでなかったのだが、、、

ふと目にとまった

『大人気、毎回全席即完売、メルマガ限定予約受付中!』

というベタなアオリに乗せられ、一瞬で申込。扱いやすい客だ。。

18:20自転車で渋谷発(こんなときに限ってヘルメットをオフィスに忘れて数分ロスする・・・)、19:00までに浅草へ! 週後半の疲れた足にはキツイはずだが、、意外に走れる。人は目標を持つとデキルもんだ。1kmほど手前の交番で会場「緑泉寺」を確認すると、既に丸印がつけてある。以前誰かが聞いたんだろう。にしても浅草は本当に寺が多い!


結論: アオリに乗って正解! 

異空間体験です。話題になるだけのことはある。

今回のメニュー、実は、鮮やか★

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かつてアメリカでアロマテラピーなど売っていた若者が、住職となり、湯島の料理屋さん 『旬菜幸味 楽』 http://r.tabelog.com/tokyo/A1311/A131101/13003631/dtlrvwlst/ で修行?して作った本格派「仏」=ホトケ料理。

視覚がないから、味だけでなく、香り、食感、、、フル動員で集中せざるをえない。

だから素材の微妙な味わいが伝わってきて、例えば、普通の味付けだと辛過ぎる、と感じる。そして、少量でも、食べた感がすごく大きい。

新感覚。こんな風に、これから美味しいものは食べたい。

暗闇で知らない人が集まる、というシチュエーションも、結構楽しめます。

この不況下、こんな風に身近なものを再発見するイベントは、間違いなくウケます。

 

『日経ヘルス』の取材が来ていたので、まさに当日の模様が2月号あたりに出るらしい。ちょっと嬉しい。 

 

走行ルート。

雨上がり寸前の朝、強行出走を決断。築地に寄った後、雨上がりの気持ち良い都心を、またしても1日中走り回り、ざっと33km。

2008年4月27日 (日)

小倉広の凄さは『人が人に与える影響力』に対する感性にある

私をベンチャーの世界に引き入れた小倉広さん。


 

この本の特徴は、AMAZONの書評が的確に書いていると思う。
(ちょっとサクラっぽいけど)ここの書評にウソは無い。僕が保障する。返金保障もしちゃおうかな?
(その前に公開ディベートさせてもらう。この件に限ってっては勝てないね、キミが誰であろうとね)

著者、小倉広の凄さは、『人が人に与える影響力』に対する、鋭い感性にある。

この本を一読すれば、この本が、
「自身の失敗談をキッカケとして、人事・組織の基本理論の解説をした本」
であることはわかる。

「人事・組織の基本理論の解説をした本」
なんて世の中に幾らでもある。

その中で
「自身の失敗談」
を、これでもか、と語っている本は、あまりないかもしれない。
これはこの本のユニークさ、だ。

でも、そこで満足するなよ、読者達よ。

考えてみてほしい。

これだけの文章を書くために、どんだけの 『感受性』 を要するのか?

小倉広が
『人が、人に与える、影響力』
について、どんだけの、感性を持っているのか。

だからこそ、これだけの文章を、一貫して書き続けることができるのだ。

普通、ビジネス本の著者というのは、ある種の誇らしさと共に、文章を書いている。
読者は、そんな著者の姿に、自分のヒーローを重ね合わせ、共感して、1500円を払う。

そうゆうのとはまた違う世界が、ここにはある。

・・・

この本の最終章は、僕には、少しだけ、痛い。
そして、僕の覚悟を、少しだけ、強くさせる。

だから面白いんだよ、この世界は。










2008年4月21日 (月)

私を、ベンチャーの世界に引き入れた人が、本を出した

私を、ベンチャーの世界に引き入れた人が、本を出した。


本というものが凄いのは、一流の著者が積んできた経験の、極上のエッセンスだけを、丸ごと味わえること。
じゃあ、この本の著者の経験って?

  • 少年時代は●●● (ネットで書けるか!)
  • リクルートでは、後に超有名ITサービスで名を馳せたビジネスプロデュサーや、日本の人事の流れを変えたコンサル会社を起業して大成功させたトップコンサルタントと仕事をして
  • ベンチャーの世界に転じてからは、国民的な知名度を誇る(もしくは、誇った)ベンチャー経営者から三顧の礼での役員就任を受けながら・・・
  • 「パチンコ」、という世界を変革する、というユニークにして重いミッションを負うに至り、
  • すさまじい失敗の数々(ネットで書けるか!)の中から、しぶとく会社を育ててきた・・・

という20年間。
まさにそのエッセンスを盛り込んだ本だ。

全体を通して感じるのは、
「人と人の関係、というものに対する、ものすごく繊細な感受性を持ってしまった人」
なんだろう、ということ。

それは、私がリアルで知っているから、ということでなく、文章で読んで改めて思ったこと。
でないと、入社以来のいろんなエピソードを、こんなには解説できないだろう。
そして、だからこそ彼は、人と組織という世界で成功しているのだと思うのだ。

で、その中身は・・・
またいずれ。


2008年3月 9日 (日)

すごいスポーツ番組登場☆NHK「アサファ・パウエル 史上最速の男」

NHKスペシャル新シリーズのミラクルボディー第1回は
アサファ・パウエル 史上最速の男

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ニュータイプのスポーツ番組かもしれない☆
冒頭、100m走の超スローで5mあたりで凄さに気づき、録画したのは30m地点あたりから。
再放送は最初、0mから録画しよう →失敗。。。

今、多くのスポーツ番組は、沢木耕太郎系の人間ドラマか、芸能バラエティー系か、のパターンが多い。
ドラマチックなのは結構だけども、それだけなら、スポーツでなくたっていい。
(村上龍とかキーナートとか、日本的予定調和を許さない系の人達が批判してきたのを覚えている)

これ、全然違う。
スポーツの本質、体と技の圧倒的すごさを、真正面から描いている。
その1つが、100m10秒間を数分かけた、超超超スロー。
1歩2.6m×1秒4.96歩=1秒で12.9m進む姿を表現する、映像と、音楽。

インナーマッスル(大腰筋)の太さ、
腱の硬さ(1cm伸ばすのに通常人の数倍、100kg以上の力が必要!)、
など、科学でも解明してゆく。

ちなみにサイズは190cm88kg。室伏広司が187cm99kgなので、上半身の筋肉を10kg減らした程度?無茶苦茶な筋肉量ではない。かのベンジョンソンやジョイナーのようなサイボーグ感も無い。

人間の能力って凄い。
単純に、感じる。

ジャマイカの練習風景は、ちょっと沢木耕太郎風味?
朝暗いうちから、キングストンのゆるい坂に集まり、坂道ダッシュを繰り返す選手達。

田舎町のパウエルの実家の前にも、同じような坂道。
子供達が、無邪気にかけっこしてる。

「子供の頃、兄達とこの坂で競走するのは、何よりも楽しかった」
語るパウエルは、少し苦しそうだ。

大阪世界選手権の100m後半の写真は、苦悩そのもの、である。
大舞台では必ず勝てない、無冠の最速男。

今夏の北京、克服する姿を見たい。

・・・

これはすごい! というスポーツ番組あればオススメくださいね。

フォト

『覚醒せよ、わが身体。〜トライアスリートのエスノグラフィー』

  • 初著作 2017年9月発売

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