カテゴリー「『覚醒せよ、わが身体。〜トライアスリートのエスノグラフィー』_」の15件の記事

2018年9月17日 (月)

おしらせ: 新サイト開設 & ココログ更新終了します

2006年から12年にわたり書いてきたココログを退役させることにしました。
 
新サイトは:
 
おはよう、身体。- 八田益之のエスノグラフィー
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『覚醒せよ、わが身体。トライアスリートのエスノグラフィー』の主著者としては、タイトルこれしかないだろうと。

こちらココログも残しますが、新たな更新は、大きなお知らせを除き、基本しません。
 
ココログ、きめ細やかなアクセス分析画面とか好きだったのですが、昨今のGoogle大魔神さまの新方針、SSL化(アドレスがhttp:からhttps:に変わる)の方針がいまだに示されません。Nifty(=日商岩井×富士通)から離れ、今は家電販売店の一部。将来ビジョン見えませんが、これ以上投資する気もないのでしょうね。時代の変化というものです。12年という一回りな期間、どうもありがとう!
 
移転の目的はGoogle帝王さまにふりまわされないこと、ならば帝王のもとに下るのが一番なわけで、新ブログはBloggerです。この会社はテクノロジーは世界をリードしてるけど人間的な感性を扱うのが極めて苦手なOT▲KUの巣窟で(だから成長に限界あると思っている)、操作性やデザイン性がなんなので、いずれ移転するかもですが笑。普通にブログ書きたい方には、はてなブログやアメブロのOwndあたりオススメかなって気はします。本気ならレンタルサーバ借りてワードプレス更新するわけですが、そこまでやる気もないし。

同時にブログ村への更新ping通知も終了しますが、多くの方はFacebook(トライアスリートが多い)かTwitter(少なめだけどトレイル系めだつ)かRSSかで更新を知ってると思うので問題ないですよね。なおインスタは更新してません(スマホないから)
 
ともかくも新サイトよろしくです!

2018年8月16日 (木)

" 道端カレン「すべては小さなステップの先にしかない」 " 日経WOLインタビュー2の解説

日経ウーマンオンライン8月10日の第2回: 

" 道端カレン「すべては小さなステップの先にしかない」- テレビ体操、ヨガ、泳げない大人の水泳練習…意外な共通点 "

この回つまりは、大人になって運動するようになってから、2018年3月のケガ発症直前までの競技パフォーマンス成長の過程を書いています。

< 成長、挫折、再成長 >

産後のヨガ&TV体操の継続習慣があり、たまたまTVの仕事でマラソンを走ったのをきっかけに朝ランを始め、その流れでトライアスロンも始め、ときっかけを挟んで、やることは変わってゆくけれど、共通するのは、やる、と決めてからの徹底。

同じ企画でマラソンはじめた芸能人さんもいれば、同時期にマラソン始めた市民ランナーさんもいるわけで、スタート時点ではみな同じ。スタートダッシュを鮮烈に決めたわけでもない。ただそんな大勢の市民アスリートたちとの大きな違いがあって、それは、進歩が止まらなかったということ。

今年3月までは。

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道端カレンオフィシャルブログ 「股関節唇損傷0」 の投稿は5/26。6/7の「最後に」 まで19回分の連続投稿があり、以後も関連の投稿が続いている。6/1の「股関節唇損傷7」 で書かれた生い立ち、福井の思い出がほっこりしていて良い。

けれども、

ちょうど今年は国体が出身の福井県での開催であることもあって、国体(10月)への申し込みもしていた。
もちろん福井県代表。
福井で行われる国体には、私にとって特別な思いがありました。

と最後に。思い出の土地を晴れ舞台にしたかったのに、できなくなってしまった。

僕は、せめて、書いておこう、伝えよう、と思った。この3回連載でのライターとしての大きな動機。最後書いたように、順調に進んでれば福井国体2018の上位半分には入ってただろうと僕は推定しているのもあって、逃した成果は大きいと思うので。

だったのだけど、

また下から積み上げていかないといけないのですが、私は努力するのは嫌いじゃないので、その過程も楽しみたいと思います。トライアスロンは逃げていくものじゃないので、私がまたここから進んでいけばいいから。

なんてサラリと語られると、もっともっと伝えるべきものあるなあ、という取材でした。

・・・

日経ウーマンオンラインインタビュー、最後の第3回は来週予定です。またちょっと違った一面が語られています。お楽しみに!

    #道端カレン #トライアスロン #日経ウーマン 

 
// 宣伝:100年キャリア時代の新たな働き方を //
 
さいごにCMはいります(はいページ閉じましょう笑) 八田が立ち上げから参加している株式会社メイクス「ウェルビーイング・セミナー」。その大テーマは100年時代の人生戦略。その選択肢を提示していく取り組みです。
 
基本は、長きにわたり「価値を生み続けるもの」を手に入れること。マトモな企業経営(=株式)や不動産への投資もその1つ。ただ、最大の価値の源泉とは、私たち自身の働き方。そのさらなる元手は自らの身体であり、心であり。市民アスリートであるということもその表れ方の1つですね。
 
9月5日夜には、注目のベストセラー
『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい 人生100年時代の個人M&A入門』  三戸政和(みと まさかず)氏 をお迎えします。中小企業の売買(M&A)による事業承継という、昭和型「日本型サラリーマン」の限界を超える新たなキャリアデザインの提示です。
 
この本の真の価値は、ノウハウではないと僕は思っています。本で書かれてる「中小企業経営のシステム化」とは1つの例示に過ぎません。「自分だけに見えるチャンスで 選 択 肢 を持っておけ」という点が本質であって、この意識と共に今後10年を過ごすか?を分けるのがこの本。
 
これからの10年間をデザインするつもりでお呼びしています。
 
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2018年8月12日 (日)

<仕事報告> 道端カレンさんインタビュー、日経ウーマンオンライン載りましたー

道端カレンさんのトライアスロンでの急成長を、いろいろがんばってる日本の全ての人たちに知ってほしい、と日経ウーマンオンラインに記事書きました。鈴木陽子編集長との全3回、計1万字を超える濃密なインタビューです。
 
まずは2018年8月9日掲載の第一回およみください:
このブログでは、同記事ライターである八田が、
  • 記事作成の目的
  • 道端カレンさんの「初動の身軽さ」、そして「体験から理解した後の徹底度」
  • 「動的ストレッチ」としてのNHKテレビ体操の効果
について少々解説します。
・・・
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/// 目的 ///
 
道端カレンさんのトライアスロンでの急成長は、競技の(狭い)世界ではよく知られているけど、普通の日本人には、そんなには理解されていないと思う。たまにニュースで見ても、「やってるだけですごい」てなりがちなのがトライアスロン。いやいやそこじゃない!笑 
 
そういえば爆笑問題の太田光が昔TVで上手いこと言っていて
" コントやってて、「台本を覚えれて凄いですね」て褒められるんだけど・・・
そう、売れっ子芸人が凄いのはそこじゃない笑笑。同じ構図がここにもあって、道端さんのパフォーマンスを、一般人にも理解してもらうのが大きな目的でした。鈴木編集長が普通の働く日本女性代表の目線でインタビューし、その詳細を理解するライター八田が補完する、という建て付け。これが逆だと、普通の人達からの接点を飛ばしがち。
 
 
/// 道端カレンさんの凄さについて ///
 
記事は、カレンさんがトライアスロン始めたきっかけから。ここで注目は、「初動の身軽さ」、そして「体験から理解した後の徹底度」だと思う。
 
マラソンもトライアスロンも、最初の行動は楽天的で、ちょっと楽天的過ぎて、全然練習してなかったりで、大会本番中に痛い目に遭うわけですが笑、逆にいえば、楽天的であるがゆえに、行動開始が身軽であるということ。
 
おそらく、ここできちんと練習できるタイプの多くは、「練習しなきゃいけない」という思い込みが強いがゆえに、行動開始が遅れがちなのではないだろうか?
 
そして、一度やってみて、どんなもんか、実体験として理解する。その先の行動が徹底してる。しかもナチュラルに徹底している。
 
「あたりまえに実現すること」のセットポイント、デフォの基準点が、とても高いのだろう。
 
 
/// NHKテレビ体操の効果について ///
 
1つおもしろいのは、この習慣が、産後の3分間体操に始まること。
" テレビ体操とかラジオ体操って、子どもの頃にやっても、もともと体が柔軟だから、なんのためにやるの? って不思議なんですよね。でも大人になると体が固まっているから、「イタタタ! 伸びる! 気持ちいい!」など、いろいろと発見があるんです。 "
と言われてよくよく考えると、テレビ体操とは全身の動的ストレッチであることに気付く。
 
つまり、「筋肉を強く速く動かして、その間にカロリー消費をする」のではなく、全身の連動性を高めることで1日の残り23時間55分間の動き方を変える」ということ。
 
この身体的効果に加えて、幼児2名を抱えて動けなくとも自宅で簡単にできる、という社会生活的な効果、スモールステップを積み上げて自己肯定感を得るという心理的効果がある。
 
それを10ヶ月継続するという実行徹底ぶりだ。
 
 
/// 女性の1つのキャリア・ヒストリーとして ///
" どんなに忙しくても、朝は自分だけの時間 "
という朝活も、働くママに合うだろう。
 
中学出て単身上京と平成の世に田中角栄的にキャリア開始し(スポーツの強豪高国内留学は寮生活だし、芸能分野ではたまにあるのかもだが)、以来4半世紀にわたり、浮き沈みの大きな世界で、第一線に立ち続けてきたキャリアデザイン的な面での理由も見えてくるだろう。その中で形作られた行動習慣=社会学でいうハビトゥスがあり、その1つの表れともいえるだろう。
 
(インスタ写真でてこない...)
(つづく)
// 宣伝:100年キャリア時代の新たな働き方を //
 
おまけ:私が今夏から参加している、株式会社メイクス「ウェルビーイング・セミナー」のご紹介を。
 
2007年に日本で生まれた子供の半数以上が107歳以上生きる。ベストセラー『ライフ・シフト―100年時代の人生戦略』で紹介される寿命予測です。
こんな時代の幸福の条件とは、長きにわたり「価値を生み続けるもの」を手に入れること。マトモな企業経営(=株式)や不動産への投資もその1つ。
ただ、いうまでもなく、最大の価値の源泉とは、私たち自身の働き方、です。そして、心、体、人とのつながり、等々も「価値を生み続けるもの」です。市民アスリートであるということも、その表れ方の1つ。
 
つまり幸福への道はいろいろあって、そのヒントを提供していこう、という取り組みです。
 
9月5日夜には、注目のベストセラー『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい 人生100年時代の個人M&A入門』 の三戸政和(みと まさかず)氏 をお迎えします。
中小企業の売買(M&A)による事業承継という、昭和型「日本型サラリーマン」の限界を超える新たな生き方をお話いただきます。
 
詳細&お申込はこちらから 
 
8月19日小倉広さんは満員御礼。今回もお早めに! 
本は、企画時点では9万部、決定時に10万部、いまみたら11万部! 売れ方
がすごい。

ちなみに、昨今問題になる「かぼちゃ」その他は、商品力のないものに家賃保証(サブリース)つける、という矛盾したものを、不勉強な素人(=残念ながらそういわざるをえません)に無理に売った結果。なにかを始めるなら、まずは確かな情報を入手し、勉強するしかありません。そんなヒントにもお役立てください。

2018年4月 1日 (日)

講演「市民トライアスリートの社会学&高い目標の実現法」 @名古屋トリニティーグループ

桜を見に、そして地元産の旬の苺を(大量に)食べに、愛知の実家にふらり。ついでに1月の幸田駅前書店トートクショー で知り合った岡崎高校の先輩に連絡取ったら、やってみますか、とクイックに企画され、Facebookで募集して、3/30金曜夜に名古屋・伏見にてミニ講演を突発開催。

年度末の金曜夜にお集まりいただいた12名のうち市民トライアスリートは10名、そうでない2名にも通じる話を、と「高い目標を達成するには」というテーマを新たに加えた新構成とした。

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//// 内容 ////

大人の耐久スポーツが流行るのは、「ゴールの達成感」が今の世に求められているから。その裏には大きな社会の変化がある。人は自由に考え、行動しているつもりでいても、社会の大きな構造にいろいろと操られているものだから。

個人の「身体」(しんたい)に注目すると、30代からの性能低下という誰にも不可避な現象がある。つまり身体の客観的価値は下がってゆく。同時に、 有限性=希少性でもあり、主観的価値は逆に上がる。身体を大事にしはじめ、時間&精神を投資するようになる。

こうして現代社会と身体とがクロスする。その1つの先が耐久スポーツだ。

若者ほど身体性能の高さをアタリマエと受け止めがち、 若さを無駄使いしがちなんだけど笑。だから市民スポーツの年齢層は30後半以降に急増する。いや、ダメだダメだと自虐しながらなんにもしない中年以降も多いか笑笑

・・・

後半は、30代以降の身体性能低下の正体とその対策について、八田経験論を軸に。質問などこっちのが多い。特に、限られた時間内での3種目トレーニングの組み合わせ方、レース前調整、など具体的になるほど、質問も熱が入る。

トライアスロン競技だけ話してるほうが僕も楽なんだけど、社会、身体、哲学、三位一体(=トリニティー!笑)で扱うことには独自の意味があるとも思ってるので。

当日のスライドはこちら ↓ (少々更新済)

//// ライブの意味 ////

人に向かってある程度の長さを話すのは、話す側にとって気付き・収穫が大きい。誰のどんな関心に合わせて進めるか、によって進行はかなり変わる。 前に似たようなこと話していても、ちょっと内容や相手が変わると、全く違うゲームが出現する。結果的には似たような話をするにしても、その場で頭の中で考えることは、毎回変わる。

しかも新構成、前半イメージ通りに話せずグダグダした苦笑。

結構な量の文章を書いた上での話なので、情報量は十分すぎるくらいある。でも、「昔書いた文章」に頼って話そうとするとダメ。発表は発表専用の準備が必要だ。準備は入念にすべきなのは複数人の時間を頂く以上は当然なんだけど、かといって固め過ぎてもいけない。遊び部分を含めての準備。

固めすぎないことで、話しながらアイデアが生まれる。話す際に思考が整理される上に、「この人の、この関心に、どう応えるか?」という刺激が、新しい思考をうみだす。今回も、新テーマ関連で見えてきたものがあったかな。今後は各回ごとのテーマをより明確に、深めていきたい。

良いライブできて嬉しいです。

参加者はこちらプラス2名。会場のトリニティーグループは見ての通り→  www.trinity-g.com ダークスーツに身を固めた総合経営コンサルティング会社。「銀行融資必勝法」的なセミナーは当然として、知的障害児の運動サポート・企業就職プロデュースなどの講座まで幅広く開催されている。そのはしっこの方の限界領域を今回すこし広げた笑。みなさま、ありがとうございましたー!

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2018年3月27日 (火)

中日新聞&東京新聞 「トライアスロン元王者で競技を社会学で分析する八田益之さん(45)」 記事解説

1ヵ月たってしまったけど、2/22中日新聞&2/27東京新聞、3面の人物紹介記事「この人」に紹介いただきましたー。限られた紙幅に、極めて的確な言葉を選択されてて森田記者すごい。内容はまったくその通り、ちょっと補足しておこう。

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「運動は苦手だったが、、37歳の時・・・」

ここ本の2章前半に書いた通り。田舎の夏だけ水泳部、高校の自転車通学片道10km、陸上部(1500m4分55秒とかです)、と3種目の経験ぽいものはそれぞれあり、35歳ごろからは5万円のクロスバイク乗り始めて、それら助走期間はある。まあ、ない方はその分を追加いただければ、そこからのスタートラインは同じかな、と思ってます。

「練習を重ねるたびに体の可能性の広がりを感じ」

中学高校の頃との違いを書くと、当時、まあその時なりに考えはしていたんだけど、身体は放っておいてもどんどん動くし、今思えば、そんなには考えてなかったなあ。35歳を過ぎて、ちょっと動けばキツい、身体動かなくなる、て状態から始めると、考えざるをえなかった。当時よりも入手可能な情報量が格段に増えた環境変化もある。

そこから開かれた世界がおもしろかった。

  1. 情報×思考、という新たな道具で身体を観察すると
  2. その感覚の変化は、とても複雑な、探求しがいのあるもので
  3. 数字的な成長もついてきた

特に2-3の順序が大事だと思っている。3:数字から入ったら失敗確率を上げるとも思う。1−2のステップを飛ばしてしまいがちだから。最新デバイスは諸刃の剣。

INPUTした情報量が多いので、その変化を考える視点、語彙も増えていて、さらにおもしろい。さらにOUTPUTの場も、タイム、JTUランキング、ブログ&SNS、と多様だ。

「自己承認にもつながった」 「現代人は・・・」 

市民アスリートという存在について、「しょせん自己満足でしょ」とか揶揄する向きもあるんだけど、現代社会をわかってねーなって思う。もしくは気付かないフリをしているだけなのか。ぼくらが生きる「大きな物語が失われた後期近代」とはそういう時代。p55, 61, 98などご参照。

「スポーツでは・・・達成感」

これはランニングに代表される耐久スポーツブームの正体。ゴルフに達成感てありますか?(僕やったことないんでわからない) まあ、達成感てビッグワードは判で押したように使われてはいる。この本で目指したのは、じゃあ達成感てなに? という先の具体性、深さだ。

「競技の複雑性が・・・多様な能力が求められる現代社会の特性と重なり」

ここはトライアスロン、あるいはより複雑性の高いトレイルランニングなどのヤヤコシイ競技の人気の正体だと考えている。1つの仮説として。

「自分なりの世界観を見つけて生きる助けになれば」

この本は、社会の中での個人、という社会学 or 実存主義哲学の視点なので、ビジネスパフォーマンスを上げる的な現実的メリットは意図的に外しているところがある。ただ共通性もあると思ってはいて、そこは、読み手それぞれに感じたものがあれば良いと思う。

・・・

ちなみにこの記事、1/7開催書店イベント: " 『覚醒せよ〜』初の有料トークショー@幸田駅前書店、開催しました"  に中日の岡崎支局さんが来れらたので、三河版に小さな記事でも載るかなあ?と期待していたところ、なかなか出ないなあ、と忘れかけてた6週後に、広域掲載に大化けしたのでした。果報は寝て待て。

 

//// ご関心ある方へ ////

地元図書館で検索ください笑。なければリクエストなど笑笑 。書店では、たとえば名古屋地区だと、三省堂名古屋本店、丸善名古屋本店、ジュンク堂書店ロフト名古屋店、で在庫確認してます。三河地区なら幸田駅前書店!

サイン本の直送は、4月中まで2126円。5/1より2200円くらいに値上げ予定です。→ https://spike.cc/shop/user_3986276548 

 

//// 名古屋の方へ ////

名古屋・伏見にて講演的なことをします。

  • 日時: 2018/3/30 (金) 19:00-21:00
  • 会場: トリニティーグループ本社 (名古屋市 伏見) 名古屋市中区錦二丁目15-22 りそな名古屋ビル9F Tel:052-684-4057

  • 参加資格: どなたでもご参加頂けます
  • 参加費: 500円(お茶代等含)
  • 定員: 12名程度(先着順)

詳細はこちらFacebookイベントページ ↓ ご覧ください:

https://www.facebook.com/events/160611718091621/

・・・

ま実際、世界のビジネスの大きな流れは、こちら側に向かっているとも思うし。最近読んだ  『PEAK PERFORMANCE 最強の成長術』 『超一流になるのは才能か努力か?』 あたりもその方向。僕も少し掘ってみるかな。

 

2018年1月28日 (日)

八田発表「市民トライアスリートの社会学」プレゼン資料公開 〜第7回JTUトライアスロン・パラトライアスロン研究会

2018年1月28日(日)、公益社団法人日本トライアスロン連合(JTU) 主催、第7回JTUトライアスロン・パラトライアスロン研究会にて、「市民トライアスリートの社会学 :大人たちを競技へ向かわせる4つの力」発表しました。

プレゼン資料を公開します。PDF全28ページ、下記ご参照。

発表時間は12分間。ストーリーラインは明確に保ちつつ、その中で盛り込めるギリギリいっぱいを詰め込んでみた。1分でスライド2枚以上のハイピッチ。

冒頭、会場の数十名に聞いてみると、『覚醒〜』お読みの方はざっくり半分くらい。狭くて濃いトライアスロン界だ。お読みの方には要点の強調として、あるいは読み方のガイドとして。お読みでない方には、本のある一面には限られるけど、伝えたかったメッセージの一部を伝えることはできたかな。

質問では、「伸び悩んでるベテランは、どうすればいいのでしょう?」 という動機についてのお悩み質問が。1つの考え方として、最後のページの4方向のうち、上以外の残り3方向に楽しみを見いだすことは考えられるかな、とお答えしておいた。

ただ考えてみると、やはり速くなりたいのが競技というもの。

“トライアスロンのトレーニングとは、こうした身体を舞台とした観察、分析、想像の連続にほかならない。己の身体との絶えざる対話であり、その意味での知的作業だ。" (p123−124)

そんな哲学的過程を楽しみながら、自分の身体の未知の領域を探検してみることが、一番の楽しみ方で、それはどんなベテランでも変わらないこかな、と思う。

終了後、読者の1人から、「このプレゼンで、難しかった部分がよくわかりました」との感想をいただく。もともと公開のアイデアはあったのだけど、それを聞いて、早速こうして資料公開することにしたのでした。

(他の発表については改めて書くかも)

 

・・・<おしらせ>・・・

アマゾン絶賛欠品中の『 覚醒せよ、わが身体。トライアスリートのエスノグラフィー』サイン入り、今月限り、送料込み2,000円にてタイムセール中です。クレジットカード決済のSPIKE社が2月から値上げされるため、2/1以降は2,200円へ価格変更予定。1/31夕方まで限定で200円オトクです。

こちら直販サイトからどうぞ↓

https://spike.cc/shop/user_3986276548/products/5l2lX0hn

2018年1月10日 (水)

『覚醒せよ〜』初の有料トークショー@幸田駅前書店、開催しました

2018/1/7(日), 900円という参加料を頂いての著者トークショーを、愛知県JR幸田駅前にて開催。

会場の幸田駅前書店は、人口4万人の田舎町に突如出現したトンがったインディーズ書店として地元大手メディア取材幾つか、個性派出版社のミシマ社のウェブ 「ミシマガジン」 にも登場している(2016.05.22)。そして実家の最寄り駅すぐ前という地の利。

同書店さんは、2016夏に『渥美半島の風』創刊号を売っていただいた縁から、今回『覚醒せよ〜』も置いてくれた。帰省直前、12/28木にアイデアおもいつき、メッセージ、12/30の帰省途中に立ち寄って、飛び込みな打ち合わせ。

「こんにちは、メッセージした件」 (両手に大バッグの筆者)

「え〜、すぐ正月休みですし、人集まりますかね・・・」 (不安げな店主)

「まゼロなら二人でビールでも飲みながらお喋りでもしましょうよ」 (ビア樽サーバーが店内にあります)

「それくらいでよければ、やってみますか」

「地元メディア告知もお願いしていいすか」 (あつかましい筆者)

「え〜、きますかね・・・」 (ふたたび不安げな店主)

といったポジティブな議論を経て、告知したらちょうど定員分集まる。小さなお店で、大家族の食卓のような木製テーブル(上に本棚)を10名で囲めばいっぱいになる店内。ちょうどよかった。地域超大手メディアさんも成人式の取材直後に駆けつけていただいた。

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少人数の高密度空間に甘え、構成は練らずに、参加者一人一人の関心を伺い、流れで話を進めてゆく。多彩な参加者は、小中同級生の親戚なのが会場で判明した2名、ビジネスコーチングの師匠が共通な方、中1トライアスリート親子、運動しない人、、などなどライブ×近距離で話し、質問や意見も随時はさんみながら、僕の考えも整理され、深まってゆく。

テーマは、

  • 市民スポーツ流行の、社会学な説明
  • 社会的成功の正体
  • 35過ぎの大人のための、スポーツ・パフォーマンス向上法
  • 高い目標を、的確に実現してゆく手法
  • ランニングとトライアスロンの差
  • エリート&プロ選手が、世界トップレベルで戦うための条件、競技強化のありかた
  • 学校の部活スポーツ
  • 愛知、とくに三河の教育体制と産業発展の関係

といった社会的なのから、

  • 八田がトライアスロンをはじめたきっかけ
  • 出版ビジネスとしての戦略(財務・R&D=執筆、マーケティグ・販売)

と個人的な事情まで、次々と拡がってゆく。

これらは僕の個人的体験ではあるのだけど、同時に、現代社会の縮図でもある。そのつながりを説明する学問が、社会学。そしてその時の僕が感じたままの「熱さ」を、学問的客観性を以て説明する手法が、エスノグラフィー。

さらに個別取材では、

  • 愛知でトライアスロンが盛んな理由
  • 愛知の県民性
  • 昨今のメディアの内容面の傾向と、エスノグラフィーという手法について
  • 哲学の現代的意味

などなど議論が進んで、終わった時には4時間近く経ってた。長!

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参加者さんの感想では

  • 目標を追い過ぎて焦燥感に浸ってしまうよりも、その時その時の自分の身体と向き合い会話する感覚がいい
  • 「決めたことをやり切る」のではなく、体と向き合い会話すれば、けがも防止できて効率よくトレーニングできる
  • 村上春樹の『走ることについて語るときに僕の語ること』と重なる、いつも感じてきた何気ない感覚を文章でうまく表現してくれていて、読んでいてシンクロしてくる

ホストの書店さんは

  • こういう機会が地域一体となって町の小さい本屋から盛り上げていくことが、何か、わたしのお役目の様に、最近感じております
  • ほんのささいなことが、ある人にとっては、とても意味のある偶然性が潜んでいることを、ある確信を持って、僕は、事に取り組んでいきたいと思います

と殊勝な感想を。「意味のある偶然性」を実現させるのは、このような地域のリアルな場ならではの役割だ。

総じて、有料の初回、とハードルを上げたわりに、なかなかに良い場になったかなと思う。こーゆーのは一期一会、参加者さんとの相互作用でライブに生まれる一回限りなもの。

 

『覚醒せよ〜』の1つのテーマとは

大人が真剣にスポーツすれば、いろいろ課題に突き当たる。

それらを正面から力で押す正攻法(だけ)でなく、発想を転換しながら克服してゆく成長物語

であり、また、

正解のない複雑な世界にあって、(単純化によってその複雑さから逃げるのではなく)、あるがままの温度感を損なわずに、理論性・客観性をもって伝えるという表現的チャレンジ

でもある。

それらを身体感を伴い伝えられるライブイベントはやってて楽しい。

執筆とはバーチャルな情報処理作業。こんなライブとの組み合わせて、はじめて完結するな。またやってみたい。次はきちんと構成して。

 

・・・ 流通状況 ・・・

届いた相手には好評なんだけど、昨今の書籍業界の縮小のあおりで流通が詰まっている『覚醒せよ、わが身体。トライアスリートのエスノグラフィー』 、Amazonとかはもう忘れよう。(て言っても買われる方おおいので、マーケットプレイスに出品しるけど、あれ手数料を600円くらい抜かれるのです) 

潤沢に在庫あるのは

くらい。  

アマゾンからは、「ほしいものリストに追加する」への登録をお願いいたします〜〜効果不明だけどAIちゃんをツンツンできるかもなので〜〜

2018年1月 8日 (月)

『覚醒せよ〜』グローバル展開? 英語ブログ "An Ethnography of Triathletes" 作りました

“After three months onward, your job-grade and pay will be rated at the lowest. However, if you can show us satisfactory performance by that time, then we will rethink about it.”
 
As a matter of fact, I received a suspended lay-off.
 
 
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発売から100日、日本で好評続く『覚醒せよ、わが身体。トライアスリートのエスノグラフィー』、英語でもちょっと紹介してみようと、英語ブログ作りました。
関心ありそうな英語圏のお知り合いいましたら、ぜひ告知くださいませ。
 
・・・
 
ちなみにFacebookには「オーディエンスインサイト」という広告出稿用のデータ提供機能で、月間アクティブユーザ数を教えてくれる → https://www.facebook.com/ads/audience-insights
 
Facebook単体ではなく、Instagramなど小会社や提携先含めた数字のようで、幾らか重複はある気はするけど、条件を変えた比較には使える。2017年末での数字は、
総ユーザ数: 
  • 総世界10億+
  • アメリカ1.5〜2億
  • 日本2000〜2500万
  • 台湾1500−2000万
  • 韓国1000−1500万
「トライアスロン」に関心あるユーザ
  • アメリカ100−150万人(うち男47%)
  • UK35-40万人
  • フランス30−35万
  • ドイツ25−30万
  • 台湾10−15万(男62%)
  • 日本9−10万人(男80%)
  • 韓国1−1.5万人
日本国内の他競技
  • 自動車レース: 60−70万
  • マラソン: 45−50万(アメリカは500−600万)
  • 水泳: 30−35万
  • 自転車競技:7−8万
総Fbユーザに占めるトライアスロンの割合は、世界的には1%のところが多いが、日本は0.4%と低い。またFb登録率(=ネット習熟度をある程度表す?)の差もあって、人口2300万の台湾の方が日本より多いという結果になっている。
 
他競技との比較では、トライアスロンと自転車競技がほぼ近い。
最近お話したプロ自転車選手によれば、
 
「肌感覚として日本の自転車ロードレース人口はざっくり2-3万人」
 
とのこと、これをあてはめれば、Facebookオーディエンス数は2-3倍の数字が出てくると仮定できる。また僕の超ざっくりな感覚としても、トライアスロンの(まじめな)競技人口は3万人くらい、そして自転車ロード系と大差ないという気がしている。
 
以上総合して見てくるのは、日本の、そして世界のトライアスロンの規模感。
隣接領域にも出かけてみたいなあ。
 

2017年12月28日 (木)

【メジャー媒体ふたたび掲載】 "週刊読書人 2017年回顧 社会学" 日大教授に書評いただきました

週刊読書人(しゅうかんどくしょじん)、といって、ほうほう、と頷く方はちょっと前までの僕も含めてあんまり僕のブログに居ないと思うのだけど、https://ja.wikipedia.org/wiki/週刊読書人 によれば創刊1948年の老舗書評誌、「インテリの読む書評紙として独自の地位を築いている」のだそうです。公称発行部数は10万なのか3万なのかどっちだwまあウェブ無料公開に移行すれば減るのは当然で、ツイッター@Dokushojin_Club はフォロワー4万超、影響力の大きさはまさにメジャー級だ。

その年末恒例「2017年回顧総評」シリーズの社会学部門 で、日大の好井裕明教授に

「トライアスロンがもつ固有の社会性と文化性を自らの身体で解き明かす社会学的物語だ。」

と紹介いただきました。

中央公論2017年12月号書評 に続くメジャー媒体進出。

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といって、紹介部はこの1行だけなのだけど、他の名著たちと扱いも同じ。

9月末発行でAmazon品切れが続くような本が、社会学、という巨大カテゴリーでの年間まとめの21冊の1つに滑り込めたのは、われながら、すごい。

好井先生の書評は、淡々と一冊一行で紹介し続けるシンプルなものだけど、この本は何であるか、という語彙力と認定力が凄い。引用すると、

著者の思いもあふれ出る見事な絵巻物的社会誌

語りから論じるオーソドックスな社会学研究書

広汎な視野をもつ論集

「分厚い」エスノグラフィーの秀作

一人称の社会学

手紙

・・・以下省略。これらの中で、社会学的物語、とはなるほど的確だなあと感心した。

毎年恒例のシリーズで、2016年 では共著者であり指導教官の田中研之輔教授『『都市に刻む軌跡』が

「当事者の人生や社会階層まで切り込んだスケートボーダーのエスノグラフィー。都市下位文化をめぐる秀逸なモノグラフだ。」

と紹介されている。2年連続。

そして出たばかりの『ルポ 不法移民』(岩波新書)

は来年まとめの有力候補になるだろう。

師に恵まれ、今の僕にできる最高のチームで送り出せたのが、『覚醒せよ、わが身体―トライアスリートのエスノグラフィー』(ハーベスト社)です。


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2017年11月10日 (金)

初の書評掲載は超メジャー 『中央公論』 !@@!

「読んでいるだけで興奮必至だ。」

(『中央公論』12月号より)

と書く僕の方が興奮する、声に出して読みたい日本語。

とかいって、原稿執筆段階から心拍数を上げながら書いてきた本だから、読み手にもその興奮の一部が伝播したとしても、まあおかしくもないんだけど、興奮するのは、載った先だ。

読売新聞の論壇誌『中央公論』12月号書評掲載。

クチコミ急拡大し発刊3週で重版出来、トライアスリートのあいだではバカウケ中の『 覚醒せよ、わが身体。〜トライアスリートのエスノグラフィー 』、そろそろ書評にと思ってたら、いきなり来たのが超メジャー誌だとはね。
 
5年にわたるこの出版プロジェクトの大きな目標は、その内容を、アスリートを越えて、日本のインテリ層に届けることにある。つまり、空から降ってきた幸運てわけでもなくて、狙ったシナリオに沿ってはいる。
ただそれが、読売系メジャー論壇誌の隅っこに滑り込めたのは、シナリオの最上級なものがいきなり実現した形でもある。
あくまでも最終目標は、届くこと。これをきっかけに、より広く、そうなるといいな。わーいわーい。
 
日本全国たいていの書店にあるだろうから、中身は、お手にとって確認いただこう。そっとp197を開いて、そっと書棚に返しておけば許されるだろう。そのままレジにお運びいただいても構わない。
 
「ブッククリップ」という1ページ4冊紹介する短いコーナーだけど、その紹介文は簡潔にして的確。それ以上を知りたいのなら、実物を読んでいただくのがいい。
 
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同時に紹介されてるのは、大きく扱われる方で香港警察の2013-1967年を舞台にした中国の翻訳小説『13・67』、超ベストセラーの『ハーバード日本史教室』、5千円近いマニアな『数学はなぜ哲学の問題になるのか』、小さい方で、やはりベストセラーの 『パパは脳研究者 子どもを育てる脳科学』池谷裕二、あと哲学者による風景論など。
 
 
メジャーな中に、マニアックで新しいのが混ざってる構成。「清宮幸太郎選手のドラ1抽選で盛り上げるなかでこっそり育成選手枠で」的にのっかった『覚醒〜』です。まあ待遇とかは違っても笑、グラウンドに上がって、ゲームが始まれば、平等なんで。育ってみるとしよう!
 
著者であり、出版社営業部であり、ネット書店業であり=「出版トライアスロン」を競う僕です。これまでネット依存な販売をしてきたこともあり、来週から書店営業に本格着手しよう。といって、自転車とスニーカーで都心部を走りながら手製ポップを手にダイビングを繰り返すだけなんだけど! (手製POPほしい書店さんいたらお届けします)
 
覚醒せよ、日本の知識人よ。
 
フォト

『覚醒せよ、わが身体。〜トライアスリートのエスノグラフィー』

  • 初著作 2017年9月発売

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