カテゴリー「'15- 宮古島ストロングマン」の6件の記事

2018年4月30日 (月)

選手1人マイナス3万円 〜宮古島トライアスロンと自主財源率19%の宮古島市財政との関係

みんな大好き宮古島トライアスロン大会(※トライアスリート限定)、大会予算は1億1736万9000円 (2018年)

参加者からの収入は最大で6,800万(4万円×1,700名)=選手自己負担率58%。

(実際には成績上位者&うつくしま大会など招待選手分だけ減る)

マイナス分は4,937万円以上=出場1人あたり持ち出し2.9万円。

この差額をスポンサーが埋める。ほとんど地元企業なので(JALも沖縄・宮古路線の収益を還元しているわけで)、大会の経済効果によってカバーされる。たとえば出場一人あたり平均10万円を出場料以外に使うとして、その3割を大会に還元しているとすれば、計算が成り立つ。

コスパ至上主義者である僕の2015年大会は 滞在1週間で6万円 ほど、大会への還元率5割ってことになる。こんなヤツばっかりなら大会は成り立たんw

大口スポンサーのJALや東急ホテル(2015年で300万円支出)は、大会関連の売上が数千万円規模であるわけで、その収益還元で大きい額を出せるけど(ANAは漁夫の利)、他のスポンサーは小さな地場企業ばかり、そう出せるとも思えない。主催の琉球新報も、参加者から何百人かが買って帰っても1部100円ちょいなわけで。てことは、宮古島市も結構出してるのかも。

 

<財政>

そんな市の財政状況について、宮古毎日新聞2018.4.27に記事があった。

「親の仕送りに頼る/宮古島市 生活苦が浮き彫りに/18年度予算を家計簿で見る」

    • 一家の年間支出500万として
    • 自分で稼いだのは86万円=自主財源比率19%
    • 344万円=7割が親の仕送り
    • 人件費(ここでは食費あつかい)だけで77万
    • 医療系111万円=22.2%

と、要は国依存で成立していることがよくわかる。

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正確な内訳は 宮古毎日新聞2.14記事 ご参照
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(グラフは宮古毎日新聞より)

 

ふるさと納税の獲得に熱心てわけでもないようだ。まあ、実はおカネに困っていない、という一面もあって、ただでさえ地政学上の予算がつぎ込まれる地域、さらに国境に近い離島なので、領土保全目的で特別におカネ積まれやすい。だから380億円かけて伊良部大橋(4.5万人の宮古島と6千人の伊良部島をつないだ)も作られる。

ニッポンの財政問題たいへんだーとつきつけられるのが、自主財源の総額よりも多い医療費だ。高齢化に加えて、田舎あるあるなクルマ依存による運動不足もあるだろう。トライアスロンとか熱心に応援はするけど、決して自分では運動しない、という人たちは田舎にとても多い。そして人口規模からは不釣り合いにもおもわれる立派な大病院たちが。。

 

<市民アスリートの経済学>

トライアスリート的に考えてみたいのは、出場料の妥当性。1人あたり3万円の支援を、おカネのない地元から受けて、大会に出てるわけだ。

その補助金(とあえて言おう)がなければ出れない経済状況なわけでもないだろう。

ためしに「時間の経済価値」を計算してみると、たとえば手取り年収525万円の人なら1時間の金銭価値は600円(1日24時間×365日を基準とした場合)。練習、大会出場、その他のトライアスロン関連活動に1日平均1時間=年365時間を費やすとすれば、当人にとってトライアスロンの年間経済価値は22万円相当となる。年間労働時間2000h基準なら時間価値2,625円、年365時間で95万円だ。

この数字は仮想的な机上のものだけど、労力をかけるものとは大切ななものになってゆくわけで、大切なものには人はおカネを使うものだ。現実に、この数字に相当するようなおカネの使い方を、多くの方々がしているのではないなか? (という話を、『覚醒せよ、わが身体。トライアスリートのエスノグラフィー』 p134に書いた)

 

市民トライアスリートであるということは、それ自体が、おカネを使いがちな存在であるということ。中高生の部活とはわけが違う。

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<スポーツ・ツーリズム>

大会の立ち上げ時期に、マーケティング&プロモーションとして、地元からの補助金を積むことはありうる。ただ宮古は倍率2倍以上の人気が長年続き、明らかにその状況にはない。

国内ロング大会の佐渡五島皆生と似たような状況があって、ロング大会難民トライアスリートが大量発生(といっても1,000人くらいかな?笑笑)し、海外大会に出ざるを得ない。

観光産業は日本の貴重な成長ビジネスであり、トライアスロン大会もその1つと見た場合に、国家経済の成長機会を、低すぎる出場料によって、二重に得られていないともいえようか。

といっても、せいぜい500〜1,000名×海外大会出場予算20万円=1〜2億円程度の小さな話ではあるけども、苦笑

地元の方々がおカネのためにやっているのではないことは、出てみてよくわかるのだけれども、かといって「安いこと=オモテナシ」というわけでもないよね。

東京マラソンもコスト比較で出場料が安すぎる大会だけど、そもそも東京都にはカネがある。

 

<必要なおカネとは>

僕の個人的考えとして、宮古島大会は5.5万円くらいの出場料を設定していいと思う。

本土からの参加者なら普通(私以外)総予算10万円以上なわけだし、宮古大会以外にもアレヤコレヤとおカネ使われてるわけだし。1〜2万の値上げに問題があるとは思わない。

一方で、参加者のみなさんは基本忙しく、できるかぎり滞在期間は短くしたい。地元におカネを落とせといっても落としようがない。ならば、はじめから出場料でカバーする仕組みなほうがお互いフェアというものだ。

1.5万円(地元参加割引とかあってもいいかな)×1,700人=2,550万円。その分を地元が儲けてもよいけど、その一部でも、バイクマーシャルの全国からの招聘、カメラ増設、等々の運営レベル向上に使うのがベストかなと思う。

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写真は2015年大会

2016年4月15日 (金)

「ウォークブレイク」Vol.4 〜宮古島トライアスロンSwim-Bike-Run各コースに応用すると

2月終わりの東京マラソン直前、当ブログマラソン&ロングRunパートへ、世界の常識?「ウォークブレイク」の勧め 〜 名著『ギャロウェイのランニングブック』より」 で紹介した「ウォークブレイク」は、ランニング界も含めた広い世間(のごくごく一部)で熱い注目を集めた。ブロガーとして嬉しい限りだ。ただ、伺った成果はランニング単体に限られ、長距離トライアスロンでの実践事例はこの週末の全日本トライアスロン宮古島大会2016が最初となるだろう。そこで今回は、Swim-Bike-Run、3種目での応用例を書いてみよう。(え?ランだけじゃないの?)

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<Swim>
ええ使えますともスイムでも。正しい技法である限りは。
当ブログ歩くように、泳ぐ 〜「側転イメージ」の新泳法プロトタイプ動画公開で紹介した、三浦体幹パワークロールをOWSに応用させた「側転クロール」によって、集団内、とくに追い潮区間なら、休憩できるタイミングが生まれるだろう。深いストロークで水を引っ掛けながら、側転姿勢により集団の水流に乗っかるわけだ。これはフラット姿勢では難しい。詳しくは*練習会で、はい次いこう。 (*日程は随時Facebookチェックください)
 
<Bike>
バイクでの応用は簡単。
パワーメーターの理論に通じている方なら、「下りでのパワー発揮は、上りよりも非効率」だと既にご存知であることだろう。速度のある下りでは空気抵抗が強く、パワー発揮分が吸収されてしまうからだ。そこで上りは(少しだけ)がんばり、下りで(少しだけ)脚を休める。それが自転車TT(=タイムトライアル)界での基本。これは空気抵抗の性質から導かれる技法だ。
 
(風の影響を考えると、向かい風では空気抵抗の大きいため抑え気味に、追い風では攻め気味に、といえるかな?)
 
また筋繊維など生理的な性質からは、自転車のTTや長い登りで、「ペダリング3−4回に1度、力を抜く」という、ランスなども活用していた古典的な技法がある。「自転車レーステクニック」 by エドワード・ボリセヴィチなど参照。最新理論ではどうなのかは知らないけど、このわずかな脱力の間に筋繊維をリフレッシュできる可能性もあるだろう。(※いきなりレースでぶっつけで使わないこと=アタリマエだけど)
 
自転車TTは2-30分間、男子プロで平均時速50kmを超える高出力が普通だ。より長丁場で、またRunを控えたトライアスロンBikeで、そのまま使えるとも限らない。が、これらを参考に応用するならば、「下りでブレイクし、筋繊維をリフレッシュさせる」と考えられるかな。
 
宮古バイクコースで考えよう。
このように島の外周部を回るため、概ね平坦基調だが、高低差数十mほどの坂が大橋を含めて何度か入る。10−20秒間ほど力を抜くチャンス(=力を入れても効率の悪い箇所)があるわけだ。それを休憩にあてて筋肉をリフレッシュさせるのは、ウォークブレイクと同じ仕組みだ。長い下りなら、最もスピードが上がる=空気抵抗が強い箇所で、最も力を抜くといいだろう。
 
<Run>
内陸部を往復する宮古のランコース→ http://yj.pn/AjOs3j 高低差数十mの緩やかな坂が続く。
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始め2kmちょっとの下りから注意が必要。

ギャロウェイ先生は、マラソンなら序盤15分くらいはウォーミングアップと割り切り、ゆっくり走れという。トライアスロンではむしろ脚は過熱しきっているが、筋肉の使い方が変わるため、序盤を緩めるべきことは変わらない。

特に下りは、走技術が悪いと大きな着地ロスが生まれやすい。重力に任せてバンバンバン!とスピードを上げるのは、よっぽどの下りスペシャリストでない限りは、序盤ほど避けるべきで、終盤の勝負どころに貯めておいたほうがいい。(もしもその力が残っているのなら)

そこで、2kmあたりのエイドまでは意図して慎重に入るとよいだろう。底にあたる1つめのエイドが最初のブレイク。そこからの上り基調区間は、少なくとも3kmごとくらいにあるエイドでゆっくりとウォークブレイク。

後半25km地点以降から下り基調になるので、そこからが勝負の始まり。前半でしっかり歩いて我慢できていれば、そこから17kmに渡るゴボウ抜きタイムを楽しめるかもしれない。

これら本来は練習から用意しておくべきことだけど、まあここで書いたことくらいなら、ぶっつけ付け焼き刃な直前対応でもいけるではないかな? 参加のみなさん、「南の地獄」(笑)お楽しみを!
 
念のため、昨夏ブログ「夏の耐久スポーツ、水分補給と熱中症対策の「新常識」を知っているか?」もご確認を。慣れない暑さの中での飲み過ぎ注意。(レース外でも!笑)
ゆっくり歩くエイドでしっかり水かけて冷やせばOK!

参考書→

(今年のパンフレットに登場したらしい ↓ 欠席御免)

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2015年5月 3日 (日)

宮古'15敗戦記4 〜筋肉ダメージの原因、そして対策

宮古のバイク終了時点で痛みを自覚した腰外側は、日常生活レベルでは5日間で軽快したが、昨日、2週ぶりの高負荷ラン終了後に再発。この2週間のケアを少し油断したか。。

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撮影:丹羽健介(マルニデザイン)「トライアスロン宮古島2015 東平安名崎DH特集」 より

部位はおそらく中殿筋、もしかしたら小殿筋か梨状筋。筋肉名を覚える必要は全くないが、治療法を検索するのには必要なので、都度ネットで画像検索して調べる。これらはモモを左右に動かす筋肉なので、それだけバイクで無駄な動作が多かったことを示唆する。

<Bikeの分岐点>

先に書いた伊良部島25km過ぎまでは、かぼす君と一緒にビュンビュンとばす。かぼすととばす。飛ばし過ぎたかな? と思い始めた頃、直角コーナーからの軽い登りで、立ち上がりが遅れ、あっというまに2−30mの差が付く。

伊良部島の直角コーナーはなにげに危険で、当時雨も降り続き、ツルツルの路面で、転倒も幾つかあったと思う。ただしツルツルで濡れた路面ではアイススケートの如く綺麗に滑るので、子供が転んで擦りむく程度で済んだりもする。

初参加の僕としては、そこは慎重に入るのが正解。経験者との差はコーナーの度に出るが、それは必要なコストだ。ただ、登りのたびに差が付くことが多く、対策が必要だ。

ここで逃したのは、7−8名ほどが7m間隔で緩やかに連なる集団。30km地点での計測では、彼らと4秒差が付いている。その後、向かい風区間へ。平坦や緩い下りでは向かい風の影響は当然に強く、7名集団と単騎とでは、スピードが決定的に違う。

一般化していえば、これが、スイムを上位パックで終えるのと、下位から上がるのとの、大きな差だ。デュアスロンでは密集度が高まるため、それがより濃くなる。というか、展開が乱れる、というか。

この時、「Bプラン」に切り替えて脚を緩めるべきだったのだが、ショートレース的に追おうとして、力を使い過ぎてしまった。グリコーゲンを大きく消費する強度で、筋繊維も緊張させながら。

その数km区間、「追いつくか、さもなくば緩めるか」の判断が出来なかったという戦術ミスが、 バイク全体、さらにランを含めた全体での、勝負の分岐点になったように思う。

157km、4時間以上の長いバイク。横風や追い風、登りでは、「7m間隔走」の効果は薄れ、結局は個々の実力でバラけてゆく。無理をして展開を追うと、結局はどこかでブレーキが入る。レース展開とペースとのバランス感を学ぶのに、今回の20位台のバイク位置は、良かった。

11159913_683256465153457_8165398864撮影:秦英幸さん

<筋肉ダメージの4段階>

そんなこんなで痛いわけだが、、でも外科的損傷ではなく、単に筋繊維が緊張/ロックしてるだけと見る。

レース中に発生する筋肉のダメージとは、たぶん順に:

  1. 飽和 〜疲労物質(最近では乳酸ではなくリン酸か何かだといわれるがどうでもいい話)でいっぱいになり、減ってくれない状態
  2. 不足 〜グリコーゲン枯渇により、利用可能なエネルギー量が制限される場合=少量で不安定な血中糖に依存してしまう
  3. 緊張 〜疲れきった筋繊維さんの心がポキッと折れて、繊維どうしがロックして動かず、痛み信号を発する
  4. 損傷 〜筋繊維が壊れた

くらいのレベル感だと思う。

長距離に必要な「少しづつ削り取ってゆく動作」により正しくペース配分できていれば、上記123は避けることができる。当然、最も避けたい4=損傷のリスクも遠ざかる。

(念のため: 4を避けるためには、レース中の鎮痛薬=ロキソニンとか使っちゃダメです。身体からのサインを麻痺させないと完走できないなんて、そもそも的にフォーム・バイクポジション・練習の仕方・・・等々がおかしい。根本から見直すべきです)

<対応法>

損傷でなく緊張なら、今からでも遅くない。その対処法は「筋繊維のロックを解除させる」こと。

中殿筋だとすると、その方法は、人気の整体院「代官山いぎあステーション」の鮎川しおんさんのブログ お尻が硬いランナーさんにおすすめ。中殿筋のセルフ整体「ランナーさんの為のセルフ整体」  に解説されている。梨状筋なら、お尻の筋肉(梨状筋)のセルフ整体「ランナーさんの為のセルフ整体」

その根本的な原理は、「体の痛み」の9割は自分で治せる たった90秒! 超簡単セルフ整体術 (2013)に説明されてます。この2年近く売れ続けて、現在8刷だと。

僕のJTUランキング王者の1年目は、この治療法なくして実現していない。たしか3万円以上かをこの施術に使ったけど、3万円でにほんブログ村 その他スポーツブログ トライアスロンへ王者になれるのなら悪くない投資かな。少なくともそんなコスパの器材は存在しない。

それほどの技法がネットでタダで公開され、その詳細も600円で買える→

僕が使ったお金の2%

2015年5月 1日 (金)

宮古'15敗戦記3 〜長距離バイクの「エネルギー戦略」

先に書いたバイクの「ペースの乱れ」を分解すればこうなる:
  1. 「技術」の乱れ
  2. 高すぎる「強度」による「筋グリコーゲン」の枯渇
  3. 同、「筋繊維」の疲労ないし緊張過多

<技術>

大きく深い話なので、ここでは手短に。僕はポジション設定やフォームについて柔軟で、練習のたびに何度も微調整することが多い。そうして感覚を磨きながらベストを探ってゆくので、このスタイルを変えるつもりはない。ただ今回は、その途中、半熟ぐにゅぐにゅなままレースに入ってしまった。そらアカン。

第一ランの27分間をプラスすれば、バイク25km=伊良部島の途中あたり?で「いつものバイク40km相当分」か。そこまでは持った。それがショートレース実戦経験の蓄積がなせるワザ。しかしその後で、筋肉の酷使が表面化した。ショートならそれで良いわけで、これも染み付いた感覚がゆえだろう。

<筋グリコーゲンの維持>

スポーツ科学に詳しい強豪エイジIidaさんが長距離トライアスロンの急所についてFacebookでこう書く:

「ランに入った時点で、マラソンを走りきる分のグリコーゲンが脚に残っているか否か」

そのためのスキルとして挙げるのが:

「各筋群から均等に少しずつグリコーゲンを削り取るような回し方」

これ完全同意。

ただ今回宮古の僕は、さらに筋繊維自体が相当に疲弊し、両モモが攣ったり、バイク終了時点で腰のモモ付け根あたりが過緊張により激しく痛かったり、グリコ不足以上のダメージがあったと思う。

今回はどうやってもグリコーゲンが消費されてしまうようなショートレース的な上げ下げをしてしまい、その過程で筋肉酷使した形。安定した技術(=ポジション・フォーム・ペダリング・・・)とペースで走れていれば、バイクトレーニング不足の中でも、少々順位を落としこそすれ、問題は起きなかっただろう。

では、どう対策すべきか?

長時間レースほど「脂肪活用」が基本となる。「筋肉ダメージ」の回避については、次回改めて書こう。

<脂肪活用>

ヒトが吸収できる糖は1時間にせいぜい300Kcalほど、グリコーゲン貯蔵量はせいぜい千数百Kcal、8時間にもなるレースでは明らかに不足する。そこで、脂肪活用によりエネルギー問題を解決する必要がある。アブラを制するものは戦いを制す。世界史か。

そのために新たに採用した理論が、以前も紹介した石橋剛さんによる「クエン酸を通じた脂肪活用」研究だ。LUMINA2015-6月号にも掲載されている。記事はこちら→

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<クエン酸の利用法>

同理論とは、「脂質をエネルギー利用する回路」のスイッチを入れる方法を説明する。クエン酸そのものが脂肪を燃やすわけではなく、「スイッチの入れ方」が重要だ。

そのルールは、

  1. 最適量を守る 〜体重1kgあたり0.05g=僕なら3g (2倍でも効果は上がらず、4倍では効果が下がる=上のグラフ参照)
  2. タイミングを守る 〜レース1時間前に摂り、以後「脂肪活用回路」が回り始めるまでの間は、糖質摂取(スポーツドリンクやジェルなど)による血糖値上昇を避ける
  3. レース開始1時間程度後には脂肪活用回路が回っており、体内の糖も減ってゆくので、糖質の補給OK (長距離のバイクパート中はOK)

当日の朝食では、吸収の早い糖分は避け、脂質多め、糖質は血糖値変動のマイルドな炭水化物(=米)で、スタート3時間前までに摂っておく。

粉のままではキツく、摂取量の管理も必要なので、カプセルに入れて飲む。00号サイズ(充填量0.57~1.14g)で3個。クエン酸3g3円を18円の容器に入れるのは本末転倒な気もするが、世の中そんなもんだw とにかく1レース分で20円、破壊的コスパ。

詳しくはこちらの→石橋さんFacebook記事 などご参照。

で実際それがレースで効いたかどうか、というと、グリコーゲン大量消費型の走りをしてしまったために、それどころではなかった、笑。

「グリコーゲンを少しづづ削り取る走り」が出来た時に始めて、「脂肪活用度による差」が生まれる。それは、1gのグリコーゲンを焚き付けとして、最大何gの脂肪を燃やせるか、という勝負だ。

なお、ショートレースなら2時間で済むので、体内グリコーゲンと普通のスポーツドリンクで十分、脂質利用を考慮する必要性は薄い。

<ココナッツオイル>

石橋研究は、おそらくは「体脂肪」の燃焼の話。(どこの脂肪が消費されたか、まで調査するのはかなり難しいのでは?) 体脂肪とは、動物にとって最後の生命の源なので、簡単には消費させてくれないものだ。

しかし、食べて血液に吸収された脂肪は、より早く容易にエネルギー化される。だから、最近の補給食には脂肪含有量を増やしたものが目立つ。もはや「最適な糖の配合」の時代ではないと思う。

しかもココナッツオイルの過半を占める「中鎖脂肪酸」は、食べてから血液中に吸収される時間が通常の4倍速、さらに吸収後にはそのままエネルギーに変換される。これは体脂肪とは大きく違う点だ。だから、ココナッツオイルをレース前・中に摂ることで、エネルギー問題は大幅に改善されるであろう。

今回は、ジェル8本=800Kcal分に軽く足してボトルに入れたわけだが、ジェル1.5倍、ココナッツオイル3倍、くらいでもよかった。

健康食品のくせに美味しくて、東南アジア系スイーツの香り、サラサラな食感です。

比較サイトがあり→http://www.syufeel.com/research/review02/ 「有機栽培」のを 「コールドプレス製法」で製造してることが大事で、フィリピン産なら一定レベルが保障されてるとのこと。まあ中身の細かい差は気にしないのが僕流。(なお、今ではブラウンシュガーファーストは量が減って定価が上がってたり、変化はある)

問題は転売屋。定価設定の相場は1gあたり5円あたりまで。今時点でブラウンシュガーファーストの425gのを転売屋が3400円で出しているけど、こうゆうの相手にしないように。そこまでの差はないはず。

 

<今回>

今回のグリコーゲン不足とは、個々の筋肉レベルでの局所的問題で、ハンガーノック的な全身症状は一切ない。全体的にエネルギー「補給」は成功、ただし「使い方」に失敗した。

なおエイドでは、スポーツドリンク(でも人工甘味料使用)やコーラ(こっちは天然の砂糖とかだからOK)をボトルでくれるけど、これらは単なる水分補給の域に留まるので、濃縮液を詰めたボトルは必要だ。なお固形食は僕はそんなに要らないけど、そこは好みだろう。

2015年4月28日 (火)

宮古'15敗戦記2 〜第一ランから学ぶデュアスロンへの対応法

「この位置でレースを展開したい」
「先行者に追い付きたい」
「彼よりも速く」
 
そんな願望で動くことで、脚をバイク中に終了させたペース配分ミスが、レース戦術レベルでの最大の敗因。
 
これまでトレーニングではラン20km前後のスピードを重視していた分、バイクは量・質とも追いついていなかったので、勝負をかけるべきポイントは最後のランであったはず。しかも脚に過酷なデュアスロンでは、バイクの地力の差は、壊滅的な差を付けかねない。だから、バイクを敢えて落とし、後方からでもラン勝負をかけるのが、「その状況での妥当解」であったようには思う。
 
でもそれは、僕らに許された「失敗し、突き落とされる自由」だ。
 
では僕は、この経験から何を見たのか?
 
今回は、第一ランというデュアスロン特有の競技パートの本レースでの経過を振り返りながら、デュアスロンという競技に必要な要素について考える。
 
<順位の経過>

  • 第一ラン(バイクスタート時): 20位
  • バイク30km: 28位
  • バイク60kmkm: 32位
  • バイク98km地点: 32位
  • バイク終了:28位
  • ラン折返&30km: 28位
  • ラン35km: 26位
  • ラン終了: 22位

<第一ラン 6.5kmの経過>
1kmペースは 3'39-40-42-45-43-40-51(最後は500m)
ちなみにデュアスロンは3年前、人生初の総合トップを途中まで走っていたトライアスロン2012アジア選手権@館山 以来、二度目。もちろん合計206kmなんて長距離は始めて。
10479167_683242498488187_5327003640 (撮影: 秦 英幸さん)
起床から5時間近くたっており、アップは動的ストレッチでほぐす程度、ランニングはドリルの横走り程度。第一ランをウォーミングアップに使う感じ。
 
長距離レースでは、レース前にエネルギーを消費しないことが重要。せいぜい泳いで、スイム動作を確認するくらいでいい。2時間程度の短距離なら(=この業界では2時間は短距離なのです)、耐乳酸域への慣らしを含め心拍を上げながら、3種目の動作を十分に確認することが必要だけど。
 
雨の中、1時間前までウィンドフレーカーと帽子で防寒し、たしか35分前くらいにこの格好になった。30分くらいなら濡れてもOK。どうせすぐに身体は暖まる。
レースは、スタートラインから3mくらい、悪くない位置からスタート。無理のない巡航ペースで20名程度の第一集団からは10mくらい離れ、かつ、強い向かい風のため必ず誰かの後ろに入って風を避ける。前を引くランナーは向かい風を嫌って前集団にブリッジをかけ、前集団からも落ちてきた数名とで合流し、落ち着いたペースで展開。
たしか3‐4kmあたりから、Matt Bartonと2人旅。
11113021_796290173801207_3888711924 (撮影: Kozo KINOさん)
ゴールが近づくと、少し脚を緩め、ホテル敷地内では1km4'00くらい。T1のバッグを受けって以降は4'15前後かな。
 
<個人的な反省>
ただ短い距離とはいえ、そこまでそのペースで走ってきたんだから、ここで落とすのはもったいなかった面もある。
Mattとはバイクスタート時点で、39秒差、順位で9つ、差が付いている。
 
第一ランを飛ばす意味は、レース展開を逃さない、という点に尽きる。
そのメリットと引き換えに、脚のダメージを積み増す、という大きなデメリットは残る。
 
エリートカテゴリ(=ドラフティング許可)のデュアスロンは、そのメリットが大き過ぎるがゆえに、皆第一ランに勝負を掛けるし、そのデメリットを最小化するようなトレーニングをはじめから積んでくる。しかも、距離が短いから、その作戦に無理はない。
 
その意味で、今回の僕が、その展開をするのには、いささかの無理があった。
とはいえ、それはその時点でも、わかっていたこと。
それでも、そうしたのは、「宮古のレース展開を知りたい」という目的を重視したためでもある。
 
とかいって、本音のところでは、アニマルな本能が刺激されてバビューーーンとアクセル踏んじゃった面もあるのだが。
 
それで実際、身体全体の負担感としては無理はないものの、個別の筋肉に対しては、少し無駄を発生させた。
 
理想的には、前半を1km3-5秒くらい落として、その分後半を上げて、トランジットでもキープ、一息つくのはバイク乗車後、くらいがベストだったように思う。
 
<一般化すれば>
その「宮古のレース展開」を熟知していて、バイクも十分に強い方々にとっては、第一ランを飛ばすメリットはそんなに無いと思う。
 
今回のレースの過程は、http://www.mspo.jp/systemway/15miyako/index.php から、第一ランなら「バイクS」を「昇順」で並び替えれば見れる。若干名、「第一ランで目立つ」ことを最優先したと思われる方々が散見されるものの(笑)、概ね順当だろう。
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特に長距離トライアスロンがデュアスロン化した場合には(といっても宮古くらいだろうけど)
  • アップ不要
  • 筋肉への無駄を最小化する
  • 後半ビルドアップ(ただし、強風下では集団にくっつくメリットが大きいので、バランスで)
  • トランジットでもペース維持(同じ一秒!)
といったところだろう。 
 
デュアスロンへ対応するトレーニングは、やはりバイク練習だろう。僕はあくまでもトライアスロンで勝負してゆくけど、その対応法は、トライアスロンにも活きる。
 
<裏ワザ>
宮古のルールでは、デュアスロン化した場合、「T1用のバッグ」 を「T1ラック」に掛けておく必要がないのではないだろうか?
バッグは第一ランで着ているウェアの中にでも仕込んでおいて、シューズとヘルメットはバイクに取り付け(禁止されてはいないのでは?)、第一ランのシューズだけバッグに入れる仕組みで、T1を巡航速度で駆け抜けることができる。これで10秒くらいは簡単に差が付くだろう。
 
<ココナッツオイル 2>
いまどきのギャルは顔や髪に塗り、中高年はアルツハイマー防止に必死で食べ、大人気のココナッツオイル。
でも僕はそんな薬効は信じない。こいつは確実なエネルギーになる。「スポーツ科学に基づいた高性能補給食」は、しょせん良質な天然素材にはかなわない。そう僕は確信している。 (買う時は、転売屋が釣り上げていないことを確認の上で)
 
<ついでに「ブログランキング」について>
僕は「Blogランキング」への投票はお願いしていなくて、その分にかかる数秒間の蓄積はむしろ、ざっとでも読み返したり、質問コメントなりに使ってくれたほうが嬉しい。複数の現役プロ選手から参考になるとお礼を頂いているブログは、他にはそれほどにはないでしょ。そうゆうブログとしてのあり方を追求するべく、探求を続ける、それだけのこと。
 
でも、毎回投票戴いている方もいるようで、それはそれで感謝です。それは右の青い「トライアスロン」のアイコンを1日1回クリック頂けばOK。でもそれより皆さんに、アタマで理解し、カラダで試して、考え直す、そんな行動習慣が広まることが、僕の目的です。

2015年4月26日 (日)

宮古島トライアスロン改めデュアスロン総合22位 気分爽快な歴史的惨敗

「理想のトライアスリート」としての自分と、「現実にトレーニングした結果」としての自分と。トレーニングでは前者を、レースでは後者を基準とする。

しかし今回、レース中に「理想の自分」を追い求めてしまう、しかも長距離デュアスロンという(世界的にも類をみないであろう)最も現実を見据えるべき状況の中で。かくして5年間の僕のトライアスロン史で最悪のレース展開に陥る。

戦い慣れたショートレース(51.5km)ならこんなことはまずしない。仮にやるとしても、年間ランキングが決定した後の「遊び」としてだ。好成績を求めたはずの今回は、珍しく根拠の薄い博打に走ってしまった。

でも、負けるときは豪快に負けまくるのも僕らしい、なんて考えながら走っていたら楽しくなってきた。

勝てなくたっていい。それが勝つために攻めた結果であり、次へとつながる経験を得ることができたのなら。

ある面、レース中から、「次」を意識していたのかもしれない。そうゆうのは、現実逃避でもあるのだけど。

なんでもいいや、走り切るだけで、楽しかった。

11149424_796326430464248_99854572_2 撮影:Kozo Kinoさん

<宮古島"デュアスロン"大会2015>

レースでは、前日からの強風により発生した時速15ノット(28km)もの潮流と2mのうねりによりスイムが中止、デュアスロン化。こんな海を逆行できる陸生生物など存在しない。

普通トライアスロンのスイムは湾内、その更に防波堤内など、気象の影響を受けない内海で行う。ここでは宮古島と来間島の間、つまりは東シナ海の真ん中なので、潮流の直撃に対して無防備だ。

まあでも、そもそも東急ホテルのプロモーションで生まれた大会。ホテル前の、しかもトリップアドバイザー 「世界のベストビーチ2015」で3年連続日本一という与那覇前浜→ http://www.tripadvisor.jp/TravelersChoice-Beaches の活用は不動の条件だ。商売絡みではあるけど、発案した東急の一社員さんの尽力なくしては存在していない大会なのだし、過去31回中29回は出来てたのだし、今後も天に祈るのみ。 

<結果>

8:54:08、総合22位、年代別5位。モリタさんの総合10位入りにより4位まで表彰圏。「 表 彰 台 を 逃 し た 参 加 者 の 中 で 最 も 速 い 」という栄誉を得た。

なお、この表彰台逃し組のベスト3は全て40-44歳男子。一方、25−29男では総合41位、30−34男では43位、僕より18分遅れでも表彰台に乗っている。これは残念賞というより、僕らカテゴリの厚さ&強さを示すものと受け取っておこう。いわば今回の僕とは、我が世代の強さの象徴であるとも考えられるであろう笑。

ちなみに同カテゴリ1位の森田さんはかつて稲毛インターでロングのプロトライアスリートをしており、2位は有名かぼす君、3位松田さんはKONA総合33位の記録を持つ超強豪、4位の野口さんはプロMTB自転車選手としてアジア王者を獲得している。この中に入れなかったと僕如きがボヤくのも生意気てもんだ。

<意図>

僕にとってトライアスロンとは、一番か、それ以外か。今回なら総合10位、だめでも年代1位。表彰台の隅っこに乗れるに越したことはないけど、それは勝ちではない。

とはいえ経験の薄い長距離。初ロングの2013アイアンマン世界選手権KONAは10月、半年に渡り月1-2戦のJTUランキングレースなどの後で仕上がりきっていた。それに過去、この季節にピークを設定した経験も無い。

そんな中で、勝つための方法論として選択したのは、「ショートのスピードをロングに持ち込む」ということ。長距離練習を積むのが定番ではあるだろうけど、マニアックな読者層を持つ奇特なブログの書き手としては、そんなよくあるものを選んだっておもしろくないし笑。いやジョークです。そこは僕のことなんで、海外情報など漁りながら、新たなトライアスリートのあり方を探る生体実験を兼ねております。身体ハッタリくん。

<バイクの(合法的)集団>

もしもスイムがあれば、脚への負担も減り、またバイクパートで選手が分散することもあり、その作戦をもう少し機能させることが出来ただろうとは思う。

しかしデュアスロンになることで、バイクでは集団(=規定の距離を取った上での)が固まりやすくなる。それは逃せないと思った。

それでも、 本当に強い人は独走する。僕が今回間近に見た(=抜かれたという意味です)中では、40歳代後半の竹谷さんは典型で、ブログでも「後ろに付かせない走り」を意図したと書かれている。50代にして総合11位に食い込んだ田中さんも見事な独走で順位を上げていたし、同じく50代の八尾さんも淡々とDHポジションを維持してペースを維持していたし、同じく50代の室谷さんも100km過ぎあたりから独走で上げている。

ただ、そこまでは届かなくとも、「7m後ろを付ける実力」、というレベルもある。今回の強風下では、東岸を南下する向かい風区間では特に、7m後ろに付けることの効果は確実に存在する。そこに乗るのも重要な戦術であるのは、事実だ。

(だから海外主要大会のドラフティング距離は伸びる傾向にある。アイアンシリーズでは12mで、プロではもっと伸びようとしている。それを、二人乗りバイク何台かでサクサクと摘発しまくる。国内でも、世界基準を目指すショートの横浜大会は10m。ただ取締は緩いけれど。

日本のバイクマーシャルの問題の一つは、2人乗りしないことだと思う。ドラフティング違反は集団で発生することが多く、それは運転しながらは無理)

<ペース配分>

セオリーは、第一ランは抑え、第二ランに勝負をかけるべきだ。それが長距離レース。おそらくは世界的にも珍しい「アイアン・デュアスロン」であれば尚のこと。

しかし、「大きな勝利」を狙う僕は、強者たちのバイク集団(=あるいは緩やかなトレイン)は逃せない、と考えた。そこで、第一ランは1km3:40-45ペースである程度飛ばし、20位でバイクスタート。

その後、コース慣れした方の少し後ろに位置してペースメークしてもらうのが、順位を上げる最も合理的な戦術だろうな、と頭では考えた。しかし、ショートの強豪トライアスリートとしての本能はそれを拒否し、得意の平坦直線ではビューと前に出る。しかし、

  1. 実走の「頻度」不足による技術的な不安定さ → 無駄な力を掛けたペダリング
  2. ローラー含めた「長時間」練習不足→ 不安定さ 
  3. 輪を掛けてのデュアスロン第一ランによる筋疲労
により、筋力を早くに使い果たしてしまった。両モモ痙攣し残り5kmではスローサイクリング化。降車時には右腰が痛くでしばらく止まっていた。こんなのはロードバイク始めた年に伊豆一周して以来だ。
 
こうなるとランはどうしようもない。スタートから脚が全然動かない。
けど、途中からエイドの度に氷をCEPクワッドスリーブにねじ込みアイシングしてたら、少し回復し、後半は走れるようになった。
11178189_796326423797582_1879162365 撮影:Kozo Kinoさん
完走を目的としたトライアスロンって楽しい! 
折り返し後、すれ違うランナー達の殆どは(一部の女性と高齢組を除き)、完走を目的に走り続ける人達。圧倒的多数派であるそんな気分にシンクロしながら走り続けた。
 
<新兵器 ココナッツオイル>

ところで、今回から新たに補給に投入したのが、ココナッツオイル。
「中鎖脂肪酸」が過半を占め、エネルギー化される速度が早いことが体感できる。長距離では糖だけでは足りず、脂肪活用が極めて重要なのだ。少し練習で試して効果を確信し、実戦投入した。結果、エネルギー補給面の問題は全くなかった。
 
僕が使ったのは近所の成城石井で買った 「ブラウンシュガーファースト」の有機エキストラヴァージンココナッツオイルだけど、妙に人気で、品切れ(or 転売屋による価格釣り上げ)の場合が多い。世界的に人気の「Dr.ブロナー」、成城石井が替わりに売っている「Vita-Coco」あたりで良いと思う。
バターのようなものなので、パンとかに塗って食べるのが基本。25℃あたりから液状化するので、糖質ジェルと水とに溶かしてボトルにも入れた。これはなかなかいい。今後の長距離レースの中核に位置づけよう。
 
(つづく)
フォト

『覚醒せよ、わが身体。〜トライアスリートのエスノグラフィー』

  • 初著作 2017年9月発売

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