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2018年4月 1日 (日)

講演「市民トライアスリートの社会学&高い目標の実現法」 @名古屋トリニティーグループ

桜を見に、そして地元産の旬の苺を(大量に)食べに、愛知の実家にふらり。ついでに1月の幸田駅前書店トートクショー で知り合った岡崎高校の先輩に連絡取ったら、やってみますか、とクイックに企画され、Facebookで募集して、3/30金曜夜に名古屋・伏見にてミニ講演を突発開催。

年度末の金曜夜にお集まりいただいた12名のうち市民トライアスリートは10名、そうでない2名にも通じる話を、と「高い目標を達成するには」というテーマを新たに加えた新構成とした。

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//// 内容 ////

大人の耐久スポーツが流行るのは、「ゴールの達成感」が今の世に求められているから。その裏には大きな社会の変化がある。人は自由に考え、行動しているつもりでいても、社会の大きな構造にいろいろと操られているものだから。

個人の「身体」(しんたい)に注目すると、30代からの性能低下という誰にも不可避な現象がある。つまり身体の客観的価値は下がってゆく。同時に、 有限性=希少性でもあり、主観的価値は逆に上がる。身体を大事にしはじめ、時間&精神を投資するようになる。

こうして現代社会と身体とがクロスする。その1つの先が耐久スポーツだ。

若者ほど身体性能の高さをアタリマエと受け止めがち、 若さを無駄使いしがちなんだけど笑。だから市民スポーツの年齢層は30後半以降に急増する。いや、ダメだダメだと自虐しながらなんにもしない中年以降も多いか笑笑

・・・

後半は、30代以降の身体性能低下の正体とその対策について、八田経験論を軸に。質問などこっちのが多い。特に、限られた時間内での3種目トレーニングの組み合わせ方、レース前調整、など具体的になるほど、質問も熱が入る。

トライアスロン競技だけ話してるほうが僕も楽なんだけど、社会、身体、哲学、三位一体(=トリニティー!笑)で扱うことには独自の意味があるとも思ってるので。

当日のスライドはこちら ↓ (少々更新済)

//// ライブの意味 ////

人に向かってある程度の長さを話すのは、話す側にとって気付き・収穫が大きい。誰のどんな関心に合わせて進めるか、によって進行はかなり変わる。 前に似たようなこと話していても、ちょっと内容や相手が変わると、全く違うゲームが出現する。結果的には似たような話をするにしても、その場で頭の中で考えることは、毎回変わる。

しかも新構成、前半イメージ通りに話せずグダグダした苦笑。

結構な量の文章を書いた上での話なので、情報量は十分すぎるくらいある。でも、「昔書いた文章」に頼って話そうとするとダメ。発表は発表専用の準備が必要だ。準備は入念にすべきなのは複数人の時間を頂く以上は当然なんだけど、かといって固め過ぎてもいけない。遊び部分を含めての準備。

固めすぎないことで、話しながらアイデアが生まれる。話す際に思考が整理される上に、「この人の、この関心に、どう応えるか?」という刺激が、新しい思考をうみだす。今回も、新テーマ関連で見えてきたものがあったかな。今後は各回ごとのテーマをより明確に、深めていきたい。

良いライブできて嬉しいです。

参加者はこちらプラス2名。会場のトリニティーグループは見ての通り→  www.trinity-g.com ダークスーツに身を固めた総合経営コンサルティング会社。「銀行融資必勝法」的なセミナーは当然として、知的障害児の運動サポート・企業就職プロデュースなどの講座まで幅広く開催されている。そのはしっこの方の限界領域を今回すこし広げた笑。みなさま、ありがとうございましたー!

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『覚醒せよ、わが身体。〜トライアスリートのエスノグラフィー』

  • 初著作 2017年9月発売

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