「トライアスロンお金がかかる説」、僕のコスト実績5例から検証しよう
2013年ハワイ島コナの世界選手権会場には、発売から1年半のサーヴェロP5(当時フレームだけで68万円)がいっぱい。コナ空港で自転車いれた段ボールを引きずってるのは僕くらいで(笑)、みなハードケース(海外でシーコンとかのソフトケースは危険)、海外渡航シールをいっぱい貼った使い込んだ物も多い。お金をかけようと思えば、簡単に年間100万円以上の予算を注ぎ込めるのがトライアスロン。その出費に対する満足度も平均的に高いだろう。
ただそれは、アイアンマン世界選手権KONAだからであって、欧米でも安い地方大会はミドルに7,000円くらいで出れる、とスペイン人が言っていた。たぶんそうゆう会場にはP5とかほとんどない。
日本では、警備など大会運営コストがかさむようで、出場料こそ高めだが、それでも、抑えようと思えば抑えることはできる。以下、僕が実際に使った金額でみていこう。
<例1:宮古島大会2015>
国内でお金かかる代表のように言われる宮古だが、僕が2015年に出た時、8日間の単独行動で食費を含む総費用を10万円台に抑えた。内訳は、
- 出場料4万
- 移動・輸送4万円 (飛行機2.3万+成田バス0.2万+バイク輸送1.5万)
- 宿1.8万 (ゲストハウス「チャーミーズ」 http://www.charmys.jp )
- 食費0.7万
食費抜きで9.8万、食費込みでも10.5万〜むしろこっちが凄いでしょう笑。ちなみに那覇にも3日無銭滞在して計10日で10万。
別に節約耐乏生活をしたわけではない。現地の人たちと同じような生活をしただけだ。
ローコスト経営の宿を選び、400m離れた農協店舗に通い、値下げシールくる時間も聞いて、地元価格の沖縄料理を、食べたいもの全部たっぷり買ってのことだ。米は共有キッチンで炊く。これで食費1日千円を実現。もちろん材料から自炊すればさらに安くできる。
今は直行便が飛び、たぶんバイクを同行できヤマト便1.5万円を削れそう。 オーバーチャージ払って安い。そして8日間も滞在する必要はないので笑、全費用10万円切りは現実的だ。
宿は会場の前浜ビーチから2km、東洋一美しいという真っ白で真っ青な海で毎日泳げた(レース当日を除く泣)。近いからレンタカーも要らない(運転しないのでどうせ使わない)
「チャーミーズ」さんは来年レース時、1部屋残ってると昨日言ってたので、よろしければどうぞ(落選したら速やかにリリースを) こちらFacebook→ https://www.facebook.com/guesthousecharmys
つまり、年に1度宮古に出るだけなら毎月8,000円。さらに公立プールに毎週2回いって月1万でOK。毎日スタバいったりタバコ吸ったりするのと同レベルだ。
<例2:アイアンマン世界選手権KONA>
カネかかる王様みたいな大会だが。
僕の2013予選はセントレア、実家が近いのもあり、宿泊は前日だけ、総費用6.5万円。
KONAは
- 出場8万
- 移動14万 (ANA9.4万+オーバーチャージ片道2万+ハワイアン計2万くらい)
- 宿泊11日間20万 (エアビーで探したコンドミニアム、最安シーズンの2.5倍!)
- 現地食費はほぼ自炊=日本と変わらず
僕は贅沢な日程だったが、ついでにトランジット2回ともホノルルに無銭滞在、さらに帰路は定員超過のビジネスクラスで、オトクであった。
つまり、予選からトータルで50万円ほどだ。今では予選費用が上がってしまったが、その分、ハワイ滞在コストを削れば、大差ないだろう。
さらにオリンピックみたいに出場を5年に1度に絞れば、月あたり8,000円。宮古と同レベルだ。
<例3: JTUエイジランキング>
僕がもっとも注力していたのがJTUランキングで、おカネ的にも多くを費やした。
2010〜2014年は3大会のポイント合計、1位を取るには、天草で15点を、さらに13点と12点を取れば確実。アクシデントに備え12-13点大会をもう1つ保険に。天草は移動時間はかかるけど、2013年はバイクと一緒にANAで往復2.8万円くらい。2014年はJetStar+ヤマト便でたしか同じくらい。計6万でOK。(僕は地元知人宅に泊まる裏技をくりだし5万円)
12-13点大会なら、首都圏なら3万円でOK。保険大会込みでも計15万円だ。
僕は電車移動なので、クルマ移動ならガソリン代だけ、車中泊ならもっと安くなる。
ただ、2015年からの4大会化、さらに2016年のポイント設定変更によるポイント獲得戦術変化により、今なら30万円程度の予算が必要だと思う。くわしくは11/4 Facebook投稿参照→ https://www.facebook.com/Masuyuki.HATTA/posts/10207415481800917
<例4:自転車>
僕のレース車は、2010年からの7年間で総投資70万円ちょっとくらいかな。ただし以前から持っていた合計30万円分のロードバイクは除く。レース車としての原価償却費は年間10万円に近づいている。やはり月あたり8,000円。1日267円。毎時11円。5分で1円。
ちなみに僕はスマホというものを持っておらず、ガラケーは毎月1,500円くらい。差額でかなりが賄えてるともいえる。(てそれ比べて意味あるのかと笑)
最近では高額バイクが次々でているけど、先日アイアンマンの世界最高記録を更新したカナダのLionel Sandersは(ちゃちにみられがちな)ガノーの普通のTTバイク。ステムも丸い汎用品だ。それでBike180kmを4:04:38、平均44.2kmhだ。まあそれでも高いちゃあ高いんだけど!
(公式サイトより)
<例5:サプリとかプロテインとか有機野菜とか>
全く要らないというのが僕の立場。特別な食べ物で速くなる、ということはない、言い換えれば、食事内容に減点はあるが加点はない、と思う。普通に近所の八百屋でいっぱい野菜果物を買って、米肉魚納豆と一緒に、食べたいものを食べたいだけ食べてればいい。それ以上は趣味の問題。
テーマから少し外れるので=お金使ってないので、改めて書きましょう。(初稿で書いたのはいったん外してます)
重要な真実とは、身体を動かすことで、何を食べても美味しくなる、ということである!笑
<ついでに:ウェア>
専用品だから高い。ホームセンター、ワークマン等々でほぼ同機能の汎用品は割とある。そこから先は趣味の問題。やっぱり高いものは良いし。
<まとめ>
一定のおカネはたしかにかかるけど、やり方次第では、それほどでもないよね。
月8,000円が高いか安いかは、個々の状況によるけれどもね。
とかいって、僕も最小コストとかいいながらも、やりたいことはおカネかけてやってきたので、総額では200万円に迫るかなあ。
1ついえること、ここまでの僕の出費に対する満足度は、最高レベルに高い。
満足度が十分ならば、そのお金を使う価値がある。
満足度を落とさずに済むのなら、そのお金は削って構わない!
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