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2016年9月15日 (木)

1年ぶりのレース、伊良湖Aタイプ総合8位/エイジ優勝 〜直前3週から前日まで

2016年9月11日、愛知県渥美半島先端の伊良湖、昨9月シカゴ世界選手権以来のレース出場。
 
<結果>
  • Swim 0:32:36 11位 (男子10位)
  • Bike 2:03:09 16位 (通過2:35:45 9位)
  • Run 1:27:17 12位
  • Goal 4:03:02 総合8位/M40-44優勝
10−9−8と種目ごとに順位を上げてくのも僕のパターン。いつもより少し大きな数字なのは置いといて苦笑。結果を気にしない分、いろいろ試してみたことはあり、学びも大きかったかな。そして、レースって楽しい、と改めて思った。
 
<1年間>
7月末に出版された『渥美半島の風』掲載「潮騒のなかの祝祭」  (←公式ショップにリンクします)初稿を書き上げたのが、この年末年始のこと。レースする気もなかった今季だけど、ここまで書いておいてその場にいない選択肢はないよね。
 
僕の競技力と文章力とは、ある時期までは相互作用で同時に上がっていたのだけど、どちらかを極めようとした時には両立したことがない。2014年までの人気記事はシーズン外が多い。読者増の最初のきっかけになった2013秋のKONAシリーズ3万字は、あーもーこれでトライアスロン辞めてもいーわーとさえ思いながら、一切練習せずになまってゆく一方の身体で書いていた。2015年はシーズン中からしっかり書いていて、おかげで読者さんは増えたのだが、競技成績への興味はほぼなくなっていた。最終戦のシカゴの後は、三浦クロール講座など有料コンテンツの制作に踏み出して、以後、レースに出場すらしなくなった。「潮騒のなかの祝祭」の磨き上げは断続的に続き、さらに初夏からは10万字(進行中)、2万字(完了)、とヘビーな書き物が次々と登場し、僕にとっての新たな力試しの場になった。レースって昔やってたなあ、て思いながら。
 
<3週間トレーニング>
5月、伊良湖Aの出場通知。短いBタイプなら前年総合2位のシード権が使えたけど、伊良湖を語るのに、Aタイプにしかない太平洋岸一直線の折返しラン区間を体験しないわけにはいかない。落ちたら今年はレースしないつもりでAに応募したのだった。
 
レース中に脚が壊れたり心臓が止まったりするのもカッコ悪いので、最低限の準備はしなければ、と時々思い出したように動いてみる。まあ、3km以内の移動ランとか、往復30km以内のクロスバイク移動とか、技術だけ考えたゆったり水泳とかは、日常的に続けてはいるのだけど、これは生活習慣の一部なので。
 
練習記録をみると、定番のオフロード5km走の1km平均で、6月末@5:05, 8/4@4:53, 8/8@4:50, と、微妙に上がってはいくものの、依然ピークより1km1分くらい遅い。20kmなら20分。
 
そろそろヤバいぞと、3週前からレース意識の練習を始めた。
  • 8/20: まずバイクのホコリを払い(ええ、そこからです)、700mの緩斜面6往復、からの芝生Runを100分間じんわり計15km、平均6:40/km
  • 8/21: Bike150分間かけて細かい起伏をじっくり(距離は興味なし)
  • 8/22: 休養
  • 8/23: Bike120分間の起伏+700m緩斜面ダッシュ×4、Swim130分、最後に200mがんばって3:07(短水)
  • 8/24: Bike700mダッシュ×4(総距離は10km未満)
  • 8/25: 標高2000m超の高原で2.5hに渡り15kmを移動
この6日間の集中刺激ウィークが、2週後、十分な成果を返してくれたと思う。
 
「これだけで?」と思うだろうか? そう、「目標」が明確なほど、あれもこれもやろうとしてはいけない。その目標達成に有効な「目的」にだけ集中することだ。ここでは、ゆっくりめ&やや長めの動作で、耐久性能を部分的に戻すことが目的。たまに短い刺激を入れて、ほどよく筋力を戻す。その負荷量と休養とのバランスが、目的を実現するための最大のカギだ。
 
こうした急な立ち上げの疲労は、気をつけてはいても、数週間規模で身体の深部で続くものだ。今回では、レース10~5日前頃には全然身体が動かなくなった。Swim200m全力で3:15(長水)とか。でも、やり過ぎてはいないので、レースまでには戻せる確信があった。少し体力が戻った3-4日前、再びレースペース錬を30分以内でのみ復活させる。この疲労感は直前まで続いたのだけど、多少の疲労感なら、意図してレースに持ち込むつもり。特に練習不足の時には、直前まで負荷をかけ続けたほうが、レース成績を上げると思う。
 
<伊良湖へ>
東京生活者の僕はクルマを使わず、移動は全て電車だ。木曜夜、新幹線こだまと鈍行列車を乗り継ぎ、実家へ。自転車以外の荷物はMacとか(もちろん例の電源アダプタも笑)最低限のもの以外は全て送っておき、今回はレース前なのでシートポストとDi2バッテリーも外して送って、担ぐ負荷を減らす。輪行の身体ダメージは大きくて、僕は最近は前日移動は避けており、前日移動時にはバイクを事前にヤマト便で送る。ヤマト便は楽なようでそうでもなく、事前に大型ダンボールを確保し(ソフトケースよりはるかに安全)、分解梱包し、また組み直す手間が大きくて、できるだけやりたくない。
ちなみに、これらの手間は、僕がレース参加数が必要なJTUランキングへの参戦をやめた理由の1つだ。年に1回くらいなら、新鮮で悪くないんだけど。
 
金曜は完全休養、土曜午前に親のクルマで伊良湖に入る。
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受付前の時間でバイクコースを試走。ほとんどクルマのない、たまにあってもレース参加者かゆっくりな農作業軽トラくらいの、海沿い平坦は気持ちいい。赤トンボもいっぱい飛んでいる。たまにヘルメットのバイザーにバチンと当たって可哀想だけど。3回くらいポジション調整を入れながら、14kmコースをほぼ2周。前日に走り過ぎなんだけど、今回の目的はレース成績よりも、レースの体験そのものにある。少しの疲労ならレース中に持ち込んだ方が、次のロングレース対策にもなるし、と開き直っている。速度はせいぜい36kmhくらいまで、全然上がらないけど、それも気にしない。
 
受付ではいきなりマーシャルの方々に次々ご挨拶いただき、参加者さんには「本どこで売ってるんですか?」と聞かれ。「いや僕も知らないんですよ、いってみないとわからないんです」と答えざるをえないような、ユルい仕組みであの本はやっとります笑。
 
宿で荷物を預けると、ロビーでceepoの展示会。ジョー・タナカはどこであれ行くと居て、一体何人いるのか? 同行される岡崎「とらいあんぐる」神谷店長と、最新器材やポジションについて(どちらかといえばその闇について)しばし話し込む。レース前後は、遠くの知人とリアルに話せる貴重な場、時間はいくらあっても足りない。なんでもそんなもんか笑
 
次いでSwim会場で試泳。これも気持ちよくてほぼ2周。およぎすぎ! クラゲはあちこちいて、クラゲよけクリームSAFE-SEAを顔に塗ったのが直前過ぎて(乾かす時間が必要)、一度ピリっときた。浅瀬〜砂浜部分は、干満も考慮し、当日のベスト・ルートを予想しておく。
 
3時に部屋に入り、3時半の説明会に出て、4時過ぎに前夜祭会場へ。本の担当の方を見つけ、
 
「どこにしようか? ここがいいかな? あ、机ないね(笑)」
 
とパイプ椅子に本を並べて販売開始。「ゴール前にいます」とFacebookに投稿。しばらくして机が届いた笑。そんなユルさでも10冊ほど売れてよかった! 見つけれなかった方ごめんなさい!
 
(続く)

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『覚醒せよ、わが身体。〜トライアスリートのエスノグラフィー』

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