2016三大構想その1: 40代から世界で戦う方法論
2015年のブログ閲覧数は記事更新あたり5,000を超えた。記事別ベストテンはこちら。16あるのは、1位がトップページ、2014年記事4、2013年1が混ざるから。
2年前のKONAシリーズは10月に入り検索経由のが急増した。過去記事を平均4-5分かけて丁寧に読んでくれるのは嬉しい一方で、どんなんだっけ?と読み返して昔の文章のだめさ加減にあきれる。特に4-5-8位の水泳記事は全削除して書き直したいくらいだ(=消さずに猛烈に書き直しまくるが)。て今のも3年後には笑って読むことになるだろうけど。
実質1位は7月の「水分補給と熱中症対策の新常識」、2位は10月の稲田弘さん(83)。瞬間最大風速は稲田さんが圧倒的だったが、熱中症シリーズの総合力で上回った。トップページやカテゴリ別でも読まれているのと思うので、実際に届いた数はもっと多い。
2014年まではもっぱら「自分のレース」を軸に調べ考えたことを書いていたのだが、2015宮古準備から、「普通のアスリート」目線で俯瞰して書くようになった。去年のアクセス急増はその結果。競技者と理論家とは両立しないとわかった笑。
2016年はこの3種目でトライし、2つ以上での国内王者を目指す。
- 40代過ぎで速さを保つ方法論 (プロトタイプ制作中)
- 体幹パワーを活かしたクロール技術 (量産化準備中)
- トライアスリートの経営+キャリア+社会学 (研究開発中)
宮古島にはハイキングにいきます!
・・・
てわけで早速2.からガンガンいこう。アイアンマン世界選手権KONA2015男子の優勝と入賞(Pro10, Age5)タイムをグラフ化している。
年齢カテゴリ上昇によるパフォーマンス低下がよくわかる。加齢によって30代以降の生理的ベースは落ちてゆくのだろうが、30代以降から参加者が激増するのは世界共通なようで、層が厚く激戦となっていることが、1位と5位の差が接近していることに見て取れる。当然、5位と6位との差も近い。
その結果、50代前半まではタイムがあまり落ちてないようにみえる。これが世界のロングレース高速化だ。
実際には、50前半の1位だけが突出しており、入賞ラインは緩やかに落ちている。この異常値はデンマークのBent Andersen の仕業→ http://www.endlesssport.dk/profil/bent-andersen Google翻訳で英訳すると過去の凄まじい戦果がよくわかる。
彼は「故障でプロ活動を断念した元エリート選手が、大手企業で管理職をしながら、週12時間くらいの練習で、KONAのエイジ記録を30代あたりから塗り替えつづけている」という人っぽい(情報源は忘れた=暇ができれば調べなおそ)。本当の技術とはこうゆうものだ、という例だと思っている。
で、こうゆう人が一人いると、後に続くエイジのレベルはそこに迫ってゆくものだよね。人類には不可能と言われた1マイル走4分の壁も、一人が超えたら次々越えていったように。だから今後、グラフの水平に近い部分が、右にスライドしてゆくことも予想できる。
だとすれば、30年後にはM80カテゴリにまで高速化はある程度は及ぶことになる。いわゆる「80まで続ければKONA」説は、少なくとも今40代以下ならば、無理だろう。80歳でKONAに行きたいのなら、今から技術を磨き、スピードを上げておくべきだ。
- 高負荷練習は週2日
- 短時間高強度の活用(筋力、心肺の両面で)
- 技術改善と筋力アップは一体
- 栄養休養もトレーニングの一部
- などなど・・・
- 高強度トレーニングにより筋力低下を防ぎながら、
- 低下した筋力を前提とした技術を見出す、
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