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2015年7月25日 (土)

日本女子体育大学キャリアセンターで講演してきました

去る5月、日本女子体育大学キャリアセンター「キャリアカフェ 〜人生の先輩に、ホンネの話をきいてみる〜」にてお話しする機会をいただいた。テーマは、いわゆるグローバル人材。それを体育系学生に向けて、 「スポーツ × キャリア × 英語」の合わせ技、という切り口から、現実にメリットの高そうな方法を伝えようと試みた。題して、『「スポーツぢから」に「英語力」をたしてみる!』 

講演録→ http://www.cc.jwcpe.ac.jp/cafe/specialist/01.html 

Specialist01_02_2
体育系学生には、「チームで目標を達成するために4年間 "真剣に" 追求し続けた経験」という、多くの(殆どの?)文系学部生が得られない経験がある。それもあってか、エネルギー感=人前に出た時のプレゼンスが普通に高い人たちだと感じた。NHK「まれ」ヒロイン土屋太鳳さんはこちら舞踊学専攻科に在学中。こちら大学案内の表紙も飾っている→  http://www.jwcpe.ac.jp/dot-will/news/150428_1.html  (今もっとも贅沢な表紙?) 共通するものがあるかな。
 
それは価値と希少性ある資源なので、そこを土台に色々な能力を乗っけてけばいい。キャリア的にも良いポジションに居ると思う。
タイトルの「スポーツぢから」とは、そうゆう能力(社会人基礎力のような)をニチジョさんなりに表したものだ。
 
ただ当の本人たちはその価値に気付いていないことが多いようだ。そこで、それは強いんだよと確認した上で、そこに英語を活かした経験(=勉強した経験ではない)を加えるといいよ、その方法は、、、という流れ。
Specialist01_013_2 (カメハメ波をつくって → 軽く放出)
 
体育会系学生のメリットを説明した本や学術論文にも幾つか目を通したけど、基本は、当事者が内側から自画自賛するものが多い。学術論文は、体育の先生が仕事しながら教育系大学院に通って書いた風のものがけっこうあったり。つまり、「スポーツの視点だけ」に立っているものが多い。一方で、昭和以来の紋切り型の体育会系批判(or軽蔑)もいまだ見かける。
それら議論は理解した上で、これまで語られていない切り口から構成したのだけど、それゆえ熟してない内容で、どこを、どこまで話そうかなー、と手探りな感じで進める。意欲が高くて協力的な聴衆に助けられた面も。(こうゆう点もすばらしい!)
 
<英語なしで逃げ切り可能な世代と。そうでもない世代と>
英語を使う使わないは本人の自由であり自己判断だ。その投資効果(=メリット÷勉強時間コスト)は、個々の状況で変わる。だからみんなが英語できるようになる必要はない。
 
ただ「年齢」は大きな要因で、若い世代ほど、国内の少子化と世界の人口増加の影響を受けるだろう。世界における日本語シェアは減少し、英語シェアは伸びてゆくから。
その手の脅迫系アオリは昔から続いてる話かもしれないけど、 インターネットは地球全体を情報面ではほぼ1つに繋げた。これにより英語の影響力はさらに大きくなってゆくだろう。情報発信したければ、英語でするのがベスト。僕は低レベルなので日本語だけで書いてるがw
 
学生にとって、今後の50年間(その頃にはもっと長いかも?)ものキャリアを日本語の世界に限定することは、悪い方向のリスクが大きい。
 
<英語もランニングも同じ>
スポーツ分野で、「英語が少し出来ること」のメリットは実際多いし、そのための労力も少なめだと思う。身体レベルで理解できることも多いので、読みやすいし、話しても通じやすいと思う。なにより、情報流通量も日本語の比ではない。
 
ここで、「自分、英語苦手なんで」 とか言うのは、「走るなんて無理」 「駅の階段なんて急で上がれない」  というロコモ・サルコペニア予備軍(=歩けなくなってゆく)の中高年と同じ理屈だ。
 
1日15分を3週間続ければ、身体が慣れてくる。必要なのは単純な行動だけだ。アメリカにいけば5歳の子供でも英語をペラペラ話す。多くの日本人は、英語をお勉強の得意な人たちのものだと思い込んでいるようだけど。(て東大生にも苦手意識があったりするのだが)
 
一度慣れたら、問題は、「いかに活用して成果につなげるか」。
それを、冒頭に書いた「独自の強み」と組み合わせて、実現する。
やみくもに英語を読めばいいってもんでもない。
詳しくは講演にでもお呼びください(笑
 
<英語で広がる世界>
3要素のうち、 「スポーツ × キャリア」の組み合わせについては、以前ディープな反応のあった過去記事2つ、
 
 
でも取り上げた。今回は全く別の話をしたけど。これら記事で書いたことも、実際にこれから行動に移そうとすると、英語は避けられないだろう。
 
たとえばジョー・フリール氏「トライアスリート・トレーニングバイブル」は2版までで累計20万部、一冊20ドルで印税10%なら約5,000万円。現行の3版も相当売れているはずで、他の著書とも合わせれば億円レベルだろう。そりゃあ真剣に書く。
(英語版だと半額以下!)
 
つまりスポーツ界では、ターゲット市場が日本だけか英語圏かで、世界はまったく変わる。ドイツやフランスやスペインの選手も普通、英語ページは作る。(日本人のトップ選手はちゃんと作ってる?) これらはあくまでもトップレベルの話だけど、1つの例として挙げてるだけ。いろいろなレベルで、英語は世界を広げることが出来るだろう。
 
もちろんスポーツ界に限らない話だ。
 
<Google翻訳>
テスト勉強ではないので、使えるものは何でも使えばよく、Google翻訳も使えばいい。日本語の訳文は変だけど、ないよりマシだろう。僕もたまに使う。使うたびに進化している感もある。
 
Google翻訳というのは、従来の文法解析ではなく、文章のデータベースから直接訳文を引っ張ってくる仕組みなので、ネットの情報量が増えるほど精度が上がる。
ただ、英語と他の欧州系言語(=中国語も含むかな?)の質の向上に比べて、日本語は取り残されてる感もあり、機械がいくら進歩しても限界もあるし、「慣れるまでの手段」くらいがいいかな。

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