宮古'15敗戦記2 〜第一ランから学ぶデュアスロンへの対応法
「この位置でレースを展開したい」「先行者に追い付きたい」「彼よりも速く」
そんな願望で動くことで、脚をバイク中に終了させたペース配分ミスが、レース戦術レベルでの最大の敗因。
これまでトレーニングではラン20km前後のスピードを重視していた分、バイクは量・質とも追いついていなかったので、勝負をかけるべきポイントは最後のランであったはず。しかも脚に過酷なデュアスロンでは、バイクの地力の差は、壊滅的な差を付けかねない。だから、バイクを敢えて落とし、後方からでもラン勝負をかけるのが、「その状況での妥当解」であったようには思う。
でもそれは、僕らに許された「失敗し、突き落とされる自由」だ。
では僕は、この経験から何を見たのか?
今回は、第一ランというデュアスロン特有の競技パートの本レースでの経過を振り返りながら、デュアスロンという競技に必要な要素について考える。
<順位の経過>
- 第一ラン(バイクスタート時): 20位
- バイク30km: 28位
- バイク60kmkm: 32位
- バイク98km地点: 32位
- バイク終了:28位
- ラン折返&30km: 28位
- ラン35km: 26位
- ラン終了: 22位
<第一ラン 6.5kmの経過>
1kmペースは 3'39-40-42-45-43-40-51(最後は500m)
ちなみにデュアスロンは3年前、人生初の総合トップを途中まで走っていたトライアスロン2012アジア選手権@館山 以来、二度目。もちろん合計206kmなんて長距離は始めて。
起床から5時間近くたっており、アップは動的ストレッチでほぐす程度、ランニングはドリルの横走り程度。第一ランをウォーミングアップに使う感じ。
長距離レースでは、レース前にエネルギーを消費しないことが重要。せいぜい泳いで、スイム動作を確認するくらいでいい。2時間程度の短距離なら(=この業界では2時間は短距離なのです)、耐乳酸域への慣らしを含め心拍を上げながら、3種目の動作を十分に確認することが必要だけど。
雨の中、1時間前までウィンドフレーカーと帽子で防寒し、たしか35分前くらいにこの格好になった。30分くらいなら濡れてもOK。どうせすぐに身体は暖まる。
レースは、スタートラインから3mくらい、悪くない位置からスタート。無理のない巡航ペースで20名程度の第一集団からは10mくらい離れ、かつ、強い向かい風のため必ず誰かの後ろに入って風を避ける。前を引くランナーは向かい風を嫌って前集団にブリッジをかけ、前集団からも落ちてきた数名とで合流し、落ち着いたペースで展開。
たしか3‐4kmあたりから、Matt Bartonと2人旅。
ゴールが近づくと、少し脚を緩め、ホテル敷地内では1km4'00くらい。T1のバッグを受けって以降は4'15前後かな。
<個人的な反省>
ただ短い距離とはいえ、そこまでそのペースで走ってきたんだから、ここで落とすのはもったいなかった面もある。
Mattとはバイクスタート時点で、39秒差、順位で9つ、差が付いている。
第一ランを飛ばす意味は、レース展開を逃さない、という点に尽きる。
そのメリットと引き換えに、脚のダメージを積み増す、という大きなデメリットは残る。
エリートカテゴリ(=ドラフティング許可)のデュアスロンは、そのメリットが大き過ぎるがゆえに、皆第一ランに勝負を掛けるし、そのデメリットを最小化するようなトレーニングをはじめから積んでくる。しかも、距離が短いから、その作戦に無理はない。
その意味で、今回の僕が、その展開をするのには、いささかの無理があった。
とはいえ、それはその時点でも、わかっていたこと。
それでも、そうしたのは、「宮古のレース展開を知りたい」という目的を重視したためでもある。
とかいって、本音のところでは、アニマルな本能が刺激されてバビューーーンとアクセル踏んじゃった面もあるのだが。
それで実際、身体全体の負担感としては無理はないものの、個別の筋肉に対しては、少し無駄を発生させた。
理想的には、前半を1km3-5秒くらい落として、その分後半を上げて、トランジットでもキープ、一息つくのはバイク乗車後、くらいがベストだったように思う。
<一般化すれば>
その「宮古のレース展開」を熟知していて、バイクも十分に強い方々にとっては、第一ランを飛ばすメリットはそんなに無いと思う。
今回のレースの過程は、http://www.mspo.jp/systemway/15miyako/index.php から、第一ランなら「バイクS」を「昇順」で並び替えれば見れる。若干名、「第一ランで目立つ」ことを最優先したと思われる方々が散見されるものの(笑)、概ね順当だろう。
特に長距離トライアスロンがデュアスロン化した場合には(といっても宮古くらいだろうけど)
- アップ不要
- 筋肉への無駄を最小化する
- 後半ビルドアップ(ただし、強風下では集団にくっつくメリットが大きいので、バランスで)
- トランジットでもペース維持(同じ一秒!)
といったところだろう。
デュアスロンへ対応するトレーニングは、やはりバイク練習だろう。僕はあくまでもトライアスロンで勝負してゆくけど、その対応法は、トライアスロンにも活きる。
<裏ワザ>
宮古のルールでは、デュアスロン化した場合、「T1用のバッグ」 を「T1ラック」に掛けておく必要がないのではないだろうか?
バッグは第一ランで着ているウェアの中にでも仕込んでおいて、シューズとヘルメットはバイクに取り付け(禁止されてはいないのでは?)、第一ランのシューズだけバッグに入れる仕組みで、T1を巡航速度で駆け抜けることができる。これで10秒くらいは簡単に差が付くだろう。
<ココナッツオイル 2>
いまどきのギャルは顔や髪に塗り、中高年はアルツハイマー防止に必死で食べ、大人気のココナッツオイル。
でも僕はそんな薬効は信じない。こいつは確実なエネルギーになる。「スポーツ科学に基づいた高性能補給食」は、しょせん良質な天然素材にはかなわない。そう僕は確信している。 (買う時は、転売屋が釣り上げていないことを確認の上で)
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