30km走しなくても、ロングレースで勝てると思う
1ヵ月前に書いた「マラソン30kmの壁」を超えさせるのは、技術だ」 は、1日半で約2,000名から4,000ページほど閲覧があり、僕のブログとしては反響多め。ランニングの話は全般に増える傾向はある。逆にいつものトライアスロンがマイナーともいえる、涙。
<実験データ>
2月のRun距離は過去最高を更新し306km。3月は1-2割減らしている。問題はその中身だ。
レース系連続走は、宮古68日前(2月10日)から開始、2月中は20km走を繰り返した。その 「宮古まで"X日前"での/距離/@平均1kmペース/(平均心拍数)/5kmごとラップ」 を列挙すると:
- 68日前) 20km@4'07(HR153) 4'11(148) 4'04(153) 4'07(155) 4'06(156)
- 66) 22km@4'09(HR150) 4'16(145) 4'13(148) 4'07(151) 4'06(152) +1.5km3'56(161)
- 64) 23km@4'14(HR146) 4'09(146) 4'13(146) 4'14(145) 4'18(145) +3km4'18(146) (ここまでは2/15投稿の通り)
- 54) 20km@4'15(HR147) 4'12(146) 4'14(148) 4'16(148) 4'18(149)
- 50) 21km@4’02(HR155) 4’05(151) 3’59(157) 4’03(157) 4'01(157)=6km分 (エネルギー枯渇状態で実施)
- 46) 10km@3'59(HR157) 4’02-3’55
- 26) 10km@3'49(HR154) 後半5km@3'46(157)
- 24) 16km@3'48(HR160) うち前半に1.6km@3'35(161)、後半に8.5km@3'45(165)
- 22) 7.5km@4’23(HR138) 高負荷Bike後のスロージョグとして
- 20) 7km@4’08(145) うち5km4’00(147) 高負荷Bike後の身体ほぐしとして
いろいろ周りを観察していると、「がんばるほどいい、多いほどいい」「地獄を見るほと強くなれる」 的な価値感がしみついた耐久アスリート達は多い気がする。個々のココロは自由なわけだが、そこで気をつけるべきは、「精神論に依存する結果、速くなるための合理的思考から逃げてしまう現象」ではないだろうか?
それによる負の副産物が、「距離への不安」「練習不足からの不安」により、やり過ぎてしまうこと。それによる動作の乱れ、故障、過労により、逆効果を招くこと。
しつこく書いておこう。
不安に駆られての練習はすべきでないし、する必要もない。
(といいつつ日本語の本を紹介するのは洋書読まれる方が少ないから、、英語苦手な方は僕のブログ熟読くださいな)
« 練習量は「ゾーン別時間」で「シンプルに」管理する 〜2月トレーニング分析 | トップページ | 「30kmの壁」を「30km走せずに」超える方法 »
「◆* 長距離ランニングの技術」カテゴリの記事
- 【図解】 「腕振り」とは「慣性力」の制御 〜新刊『ランニング・サイエンス』をふまえて(2017.12.31)
- 【図解物理学】 ランニングの上下動はパワー源 〜大迫傑ver.(2017.12.24)
- NIKE ズーム&ヴェイパーフライについての7つの仮説(2017.12.08)
- 「つま先着地」という誤表現 ・・・わかりやすいもののリスクについて(2017.12.06)
- マラソン欧州記録更新、ソンドレ・モーエン選手(とカノーバ コーチ)トレーニング説明は金言の宝庫!(2017.12.03)
コメント
この記事へのコメントは終了しました。
« 練習量は「ゾーン別時間」で「シンプルに」管理する 〜2月トレーニング分析 | トップページ | 「30kmの壁」を「30km走せずに」超える方法 »
しゅうぞうさん楽しんでいただけてよかったです!
練習量を増やす効果は確実にありますが、いろいろ問題も多いわけで、代替策も必要ですね。
まず短め距離での走力&筋力を高め、重要レース直前期に量を増やして適応させる、のが1つの総時間圧縮の方法と思います。
短時間では当然ながら集中力が必要で、疲労回復や睡眠も大事になります。
私は3/18板橋マラソンが全然走れなかったですが、これも1kmの走力・筋力の不足だと実感しました。
投稿: 筆者です | 2018年3月20日 (火) 15:35
著書の方、楽しく読ませて頂きました!
私の周りにはトライアスロン競技をしている知り合いは少ない為、世のトライアスリートがどんな事を思いながらレースやトレーニングに取り組んでいる様を覗けて何だかニンマリとしてしまいました!
さてブログの内容を拝見致しまして本質に立ち戻れました!
数少ないトライアスリートの方(大分ベテランの方で、かつ速い!)で練習量が物凄く多い方がいます。
やはりそういう方を目の当たりにしていると「やっぱり沢山トレーニングをしないとあのレベルに近づけないのかな?」と思ってしまいます。
ですが当方、妻の理解があったとしてもあそこまで練習時間を算出することが困難なので今回のブログの内容は凄く勇気となりました!
本当にありがとうございました!
投稿: しゅうぞう | 2018年3月19日 (月) 16:02