「制約条件の中で勝つ」ということ 〜箱根スター達を倒す京大ランナーの事例から
「目標があって、現時点ではそこに届かない自分がいる。何が足りないのかを分析して、何をすれば埋まるのか考えて、具体的な行動をしていく」
結局、これに尽きるだろう。ここで文章を終えてもいいくらいだ。
ここで大事なのは具体策だ。目標は、1万m28分45秒(=1km2:52.5ペース)を切ること。対しての手段は、2000m(5分45秒=1km2:52.5)×4本、1000m(2分52秒)×8本、などレースペース100%でのインターバルをレース距離80%、またレース距離160%のペース走、などを軸としている。
月1,000kmの走り込みとは、こうした質を保ってのことだ。よくある間違いは、月あたり距離だけに注目して、それをノルマにし、その達成で満足してしまうこと。
何度も書いてるけど、重要なのは、「目標レースペース」をどれだけ積めたのか。しかしこの情報は表に出ることが稀で(計算も書くのも面倒だから)、総距離だけ伝わる事が多い(簡単だから)。その表面だけを読んで、報われない努力へと走る市民アスリートが量産されているようにも見受けられる。
<制約条件>
記事では、説明不要なレベルに完成された語りが続く。
「何よりも自分の目的を達成することが大切ですから。そのために自分で5時30分に起きることを決めました。しんどいとかしんどくないとかは考えないですね。」「環境が悪いという考え方もできますが、僕はまったく逆の考えですね。自分のことを自分でやることで強くなれると信じています。」
ここで文章を終えてもいいくらいだ(しつこい)けども、しつこいことで悪名高いハッタリ君らしく説明しておくと、ここには「制約条件」という、社会人アスリートの本質がある。
似た例には、グローバルエリートの象徴のような企業(たしか全社員の平均年収6,000万円というニュースが、、リーマンショック前だったか)で長年働きながら、プロ選手をも倒す自転車の高岡亮寛選手や→ フォードのエリート社員のまま競泳金メダリストとなったSheila Taorminaコーチとか。(以前の記事→)https://masujiro.cocolog-nifty.com/blog/2014/05/8vol3-d540.html
「関東の選手と、何か“差”をつけないと勝負できないと思うので、自分が狙う大会にはしっかり照準を合わせることを意識してきました。」
「自分よりも大したことないのにマスコミに取り上げられて、芸能人きどりになっている選手もいます。僕より弱いくせに……」
・・・おしらせ・・・
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