2014振り返り2「技」 〜武器だったバイクの不発
アイアンマン世界選手権のライブ中継、2,000を超えるトライアスリートが延々ゴールし続けている。無限ループのような単調な映像だけど、朝7時前のスタートからも、そして此処にくるまでも、みんなそれぞれの長い旅のゴールだ。
夕方6時(=日本午後1時)を過ぎると暗くなり、深夜24時の完走リミットと戦う方々はこれから勝負。最高齢は84歳のアメリカ人が二人。ともに職業欄には「退職者」ではなく「科学者」「エンジニア」なと明記しているのが元気だ。そして82歳の稲田さん。街灯も少ない延々と続くハイウェーを今も走り続けていることだろう。すごいなあ。
よくもまあこんなの走ったよなって我ながら感心する、笑。しかもカテゴリ上位13%の順位でね! そのときKONAのハイウェーで痛感したのは、バイクのパワー不足だった。もっと強く、速く、とその時は思った。。
あれから1年。村上トライアスロンのバイクパート動画、10〜11秒、右から私が表れる。あかん走りだ。
撮影はブログとレース両面での友達ハルさんの自転車に搭載したアクションカム:http://ameblo.jp/halchuma/entry-11932431302.html
一見はやくて空気抵抗も低くて、よい走りに見えるかもしれない。でもポジション(=主にサドルの前後上下位置)が適正ではなく、スムーズに回転できてないのを、筋力任せでスピードを上げている。そのせいか後輪の軌道がブレてるようにも見える。カメラ側のブレかもしれないが。
動画1分頃には失速してみんなに追いつかれている。無駄なペース変動なわけで、実際、残り5kmあたりから体感パワーが落ちた。そしてランでは1km10秒くらいスピードが落ちたのは、レースレポートで書いた通り。2年前の村上のロードバイクでの走りの方が理想に近かった気がする。
上死点付近で踵がかなり上がっているので、その後どうしても踵が下がって、入力し始めが遅いと感じているのではないかな、だから重いギヤを無理やり踏んでいる感じなのでしょうか?僕はペダリングの入力は線ではなく点だと思っていいて、それ以外はその力(重力、惰性含む)を殺さないで、接線方向への回す動作かなと思うのですが、、。確か以前見た動画の方が良かったんじゃないかな?後ろからなのでアバウトですが、、、。
その以前の動画が、こちら緩斜面上りのもの。なるほど、こっちのが回せてる。
問題は、これを撮った8月中旬以降、この動作での走り込みは殆ど出来なかったこと。この頃バイクにやたらとトラブルが多発してて、対策に追われていたという事情もあるのだけど、たぶん、去年の僕ならその間にもなんとか走ってたことだろうと思う。それが、前回書いた「勢いの不足」だ。
そんな状態でレースに挑み、スイムで遅れてバイクでの大逆転を迫られて、平均40kmhを維持すべく、手っ取り早くスピードを出せる安易なペダリング技術に逃げた、といったところ。
村上に限らず、今季のバイクは、技術要素の高かった館山を除いて、前年までより軒並み落としている。
ではどうすればいいか? というと、まずポジションに関しては、理論派ベテラン市民トライアスリートなトモダチhttp://triathlon-nagoya.seesaa.net がズバリなアドバイス:
やや後ろ乗りになっているので、大腿直筋が使いにくそうです。オフの間にもうちょっと前乗りを試してみては
そう、動画撮った夏はじめから、サドルをもう少し上&前にする前乗りポジションを実験していて、感触は良かったのだが、ハンドリングの難しさなどを恐れて元に戻していた。前乗りは公道トレーニングが怖いんだけど、、
村上から送り返したバイクは、段ボールは資源ごみに出したけど、中身は梱包したまま。でも11月くらいからバイクを再開して、ポジションを再調整し、年内には固めてみようかと思う。これまではシーズン中も探り続けていたけど、そろそろ固めてみたい。
ポジションさえ固まれば、全体的な技術は上がっているので、後は「身体能力」を勢いを高めながら上げてゆく。そして、もう少しだけ回転数を上げて、一定ペースでぶっちぎれるように。
バイクは技術・経験・トレーニングの蓄積がストレートに結果に反映してくれる。身体的な故障もしにくい(少なくとも室内を走っている限りは)。そしてトータルタイムに占める比率がもっとも高い。トライアスロンはまずもってバイクが大事。
失敗を積み重ねながら、経験値は確実に蓄積されている。
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