5/18横浜トライアスロン2014、国内の「都市型トライアスロン」としておそらく最も華やかなお祭り。参加者数もショートレースとしては最大で、JTUランキングポイント上は天草に次ぐ重要度だ。年間ランキング4連覇に向けて年代1位を目指した。
結果は、去年のワーストを更新する総合15位(完走828名)。1位を狙った年代別またもや2位(参加200名)。
部門別順位の4年の推移は、総合7-8-11-15、Swim36-19-44-60、Bike13-20-10-19、Run9-10-17-17。毎年悪化してる。
去年までは、横浜大会の成績低下と反比例して、シーズン全体の成績が向上していた。シーズンを占う初戦というより、単なる気合を入れるための精神力強化研修(受講料約3万円)に成り下がっている。今年も、次戦以降につながるだろうか、、、
遅くなったけど、レースレポート書きます。
<レース前>
レーズ前夜8時頃、Facebookにこんなことをさらっと書いてから、寝た。
トライアスロンでは試合で実力以上の結果が出ることはなく、スタートラインに立った時点でほぼ決着は付いている。だから今更緊張したりしないし、レース直前だからって集中したりもしない。それらは日々のトレーニングの中に埋め込まれてきたもの。
逆算していえば、スタートラインに立ったその時に「信じられる自分」でいるために、緊張し集中して準備を重ねる。こうして自分を信じることができれば、後は楽しむだけ。
これレーズ後、ある強豪さんから「すごい余裕だってビビりました」的なこと言われた。でも余裕とかじゃなくて、今更ジタバタしても速くならないから、楽しむしかないよね、て話だ。
当日朝3時に起き、珈琲と米とパンと、むしゃむしゃ食べながらFacebook見て反応の高さにちょいとテンション上がる。
5:30に観戦の友人がクルマで迎えに来てくれて、スタート2時間近く前に会場到着できた。ありがたい! でもノンビリ準備してると、あっという間に時間だ。招集開始時間になって、慌ててスイムキャップを貰いにバタバタ走る。。
<Swim>
40-44男カテゴリは200名、スタートは2つにぶった切られてしまった。まあ、横浜や館山は大人数をサバくのが最優先のイベントだから、仕方ない。よってウェーブ=同時スタートは100名。かなり空いている。
イン側の最前列5人目くらいの位置でスタート。直後、すぐ左の方と、50mくらい横並びに泳いだ後、その後ろにつく。最インのフクモトさんがやはり先行。左の方がそれを追ってペースを上げ、僕は推定100mあたりで引き離され始めた。
アウト側から2−3名が上がっていたような気もする。同ウェーブのスイムは、22:25のフクモトさんを筆頭に、23分台が3名。おそらく僕が確認した4名がそのまま上がっていったのかな。そこに付けなかったのが、おおきな分岐点。いつもの展開だ。。
僕の後ろに誰かいるのはわかる。記録を見返すと、彼は23:45か25:02かのどちらかってとこ。構わず進む。こんな時、途中で先頭交代をさせて、後ろに付いてエネルギーセーブしながら、泳ぎを立て直してもよいのだけど。
前半の1周回目が終わる頃、ミス発生。中間地点で上陸するスロープが目に入ったので直進したら、最終ブイの内側を回っていて、しかも、そこをチェックするスタッフがいない。スロープ手前まで泳ぐと、マーシャルが飛び込んできて、「ブイの内側回ってる、もういちど回り直さないと失格になります」と告げられる。あーやっちまった! でもどうしようもなく、逆を向いて、ブイへと向かう。4名くらいがブイに差し掛かっていた。目測では近いブイだが、辿り着くまでの時間が長い。回り直し、スロープを上がると、一番手前で30mくらいの距離が空いてしまった。
後半の2周回目に彼らにギリギリ追いつく。上陸してトランジットまで400m走る間に2名抜かし、トランジット手前でスタッフに「6番目」と告げられた。
<Bike>
トラブル無くBikeへ。フクモトさんとはどれだけ離されたことか、、折り返してくるバイクを見張り、発見。その地点とメーター距離を覚えておき、自分がその地点にきた時の距離と比較すれば距離差がわかる。1.5km差。時速40kmhで1km1:30だから2分15秒差。そこまでレース中にわかった。
今おもえば、6周回なので1周250mづつ、1kmあたり40m弱詰めれば追いつけることが容易にわかる。そう考えた場合、250m先にバーチャル先行者を想像して、1周で追いつくつもりで(=簡単ではないが)走ればいい。そこまでの余裕はなかった。
1周回目最後の埠頭でも位置をチェック。2周目の折り返しの位置もチェック。ほぼ差は詰まらず。
応援の多いホームストレート(写真↑)を抜けて埠頭に向かうあたり、スタッフが「事故注意」みたいな声を掛けている。左急カーブの後で軽く下って加速したところに緩い逆カーブがあり、しかも路面が縦にウネっている。裂け目もあったかな。操車技術によって通過速度が全く変わり、コース取りもバラつきがちで、予測しずらい。僕も昔ヒヤっとしたことが1-2度あると思う危険地帯。
その街路樹と生け垣の向こうの歩道に、見覚えのある黒いTTバイクが立て掛けられているのが、一瞬、見えた気がした。でもしっかり見る余裕はない。路面と全走者に集中。
2周回目最後の埠頭で、再びフクモトさんとの位置を確認しようと試みるが、見つからない。先行されたか、差を詰めたか、わからない。
メーターは周回の6.6kmで自動ラップを取る設定にしてある。1周目の平均速度は39.2kmh。2周目は少し落ちた。
3周目の折り返し、フクモトさん見つからない。見逃した? 埠頭でも見つからない。あれ? 歩道の黒いTTバイクの映像が頭によぎる。もしや、あれがそう?
というのは言い訳で、横浜のコースは4回目になるのに、未だによくわからない。コーナーが多い上に、初心者も多い中で、どこでどうタイムを稼げばいいのか、イメージできないのだ。
きっと僕はこうゆうコースは向いていないんだろう。もろもろの計算から「出るべきである」と判断して出てるけど、心から出たいレースではないのが本当のところ。
そもそも趣味でやってるのに、おかしな話だと、書きながら改めて思う。
そんな気持ちが、成績に反映してるのかもしれない。
出る以上は、コース対応のトレーニングを積んで、一番速く走り抜けるつもりでいかなければ。
なんて考えてしまうようなグダグダの中で、5周回あたりか、車椅子に押された呆然とした表情のフクモトさんを、ホームストレートから一瞬、見る。車椅子が、怪我の深刻さを示す。
それでも僕のレースは続いている。これまで誰にも抜かれることなく、かなりの速度差で抜き続けているが、それは単に障害物を避けているようなもの。本当に戦っている相手は、45分前にスタートしたホシさんやらの同カテゴリ100名。見えない相手に対して1秒を削らねばならない。
削らねば、、と思いながら、バイクゴールが近づき、バイクを降りる準備を始める。少し先行してバイクゴールに入る同じ色のゼッケンが居たりして、スタートのタイム差が全くわからず、気持ち悪い。
と、ここまで書き起こして「横浜大会は、人間が相手のレースではなく、時計が相手のタイムトライアルである」という切り替えができなかったことがわかるなあ。
・・・書き疲れた。
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最強市民レーサー高岡亮寛さんがなんと本だした!
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