アメリカ最新! クロールは「キャッチ」で8割きまるvol.3
ハッタリ記者) 連休中また御主人様が連投してました。なんか、自分に酔ってませんでした?
自称水泳評論家の男) 奴は自分大好き男だからな。この写真みりゃわかるだろ→
ハ) うける〜〜〜鎖骨だしてニヤけてる! 彼40過ぎてんでしょww
男) それ僕らも
ハ) まずい展開に・・・ ここはひとつインパクト高い話でごまかしましょう。
男) しかたない暴露するか。御主人様ことハッタリ選手が研究中というアメリカの本は「Swim Speed Secrets」 だ。2012年9月発売だから最新というほどでもないけど、まあそれが「英語と日本語の壁」というやつだろう。電子版が安くて1,022円、紙は2,000円。トレーニング用DVDもある。
ハ) 英語が得意な人限定ですか?
男) ああ。たとえば西内コーチがLUMINA6月号で紹介してるというドリルも、それに沿っている。ただ説明の仕方に文化の違いが表れておもしろいわけだ。
1つの理由は、著者Sheila Taorminaさんが、MBA=経営学修士を取ってデトロイトの自動車会社でフルタイムで働いてたというバリキャリ歴を持つことだろう。それで世界一厳しいアメリカの水泳五輪予選を通るんだからすごい。そして200mFrで金メダル、後にトライアスロンに転向して世界選手権優勝、近代五種でも五輪出場なんだと。。日本で例えれば「鈴木大地がトヨタの総合職で働いてて、トライアスロンでも優勝して、、」的な話だ(=作り話です念のため)、とんでもない人間ているもんだ。
ハ) そのひとつが、2割の限られた要素が結果の8割を決定する、という「パレートの法則」の水泳への応用なんですね。
男) ああ。クロールのいろいろな要素のうち、「ストロークのはじめ3分の1」にすぎない「ハイエルボーキャッチ」が、泳速度の差の8割を決定する、という大胆な絞り込みが見事だ。それを、ワイズミューラーの記録から始めてデータとロジックで説明してゆくのが、いかにもアメリカン・エリート。
「ターザン」ワイズミューラーは90年前に100m57秒。今の水着ゴーグルつけてスタート&ターンも今のやりかたにするだけで、どんだけ速く泳ぐことか! 彼の水中写真は存在しないのだが、どうやらハイエルボー・キャッチの達人だったらしい。
2軸とかフラットとかは、100m49秒を46秒台に、1500m14分59秒を14分29秒に、僅かに速くするという程度のものともいえる。もちろん初心者にも十分な効果はあるけどね。
だから、当ブログの過去記事での説明にも、若干の補足が必要になってきた。続きは次回 ※ブログランキングのクリック数が多い場合に限る↓
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コメント
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Sheilaさんのプロフィールを読んですごい人だと圧倒されたのですが、友達と聞くと、途端に親近感がわいてきます!
ということは、水泳の金メダルはフォード総合職社員的な立場のままで取って、トライアスロンも世界選手権転戦レベルにいくまではお勤めだったわけですね、、いややっぱりすごい人だ。
「日本はトップ選手へのサポートが弱い」とかよく言われるのも、甘い気もしてきました。。
投稿: 筆者ハッタリくん | 2014年5月 9日 (金) 19:42
Sheilaのお話しが出ていて思わずコメントさせていただきます。実は私、ミシガン州に16年住んでいたことがあり(今は神戸ですけど)、Sheilaとは彼女がトライアスロン始める前からの友人です(地元のYMCAでMasters Classのコーチを週末してました)。
確かにハイエルボーはしつこく言われました。出来ませんでしたけど(笑)
トライアスロンで世界中を廻るようになってフォードもやめましたが、今はスイムクリニックやったり講演会で全米各地を飛び回っているようです。
小柄なチャーミングな女性でした。
投稿: アイアンカール | 2014年5月 8日 (木) 09:24