« 言葉を定義することの意味 | トップページ | 【体重論2】 レース体重の考え方 ("走る頭脳"西薗良太選手を引用して) »

2013年12月 9日 (月)

【レース体重論】 トライアスリートはランナーより20%体重を増やしていい

日本のアスリートは、痩せようとし過ぎている、と思う。
(と言うと安心しちゃう人ほど、痩せたほうがよかったりして)
マラソンで「体重1kg3分」説ってあるけど、だったらベスト+4kgで福岡で2:09出した川内優輝選手は2時間切ることになるぞ。その程度のもんだろう。
 
良質なトレーニングの結果として体重が減る。体重減を目的とすべきではない。
 
なのに、高校女子の駅伝/長距離なんか最悪だ。出身者から直に聞いた減量のさせかたは酷かった。体重を削って作った競技成績は、同時に未来も削ってる。もしも娘さんが中学生で、ひくてあまたの長距離トップランナーなら、進学先は選手が痩せてないことを最優先基準にするべきだ。陸連は駅伝メンバー平均BMIを公表させていいかもしれない。
131204_145203_3
<新宿御苑の脇道の紅葉>
いわんやトライアスロンをや。
アイアンマン世界選手権'13の総合Top15のデータがある。
 
男は体型がみごとに似通っていて、180-184cm/70-74kgに集中。

女は背がバラバラだけど、161cm53kg〜165cm57kgが1つの標準かな。

重いほどSwim,Bikeが有利なのは当然だけど、Run記録がポイントで、軽ければ速い、というランニング界の公式は、ここでは無意味だ。つまり、
トライアスロンのRunは、ランニングとは別競技。
 
日本のマラソン選手と比べてみると、女子では有森裕子164.5cm47-8kg、高橋尚子163cm45-6kg。 https://masujiro.cocolog-nifty.com/blog/2012/01/vol2-ab69.html  あと中山竹通180cm58kg。
サンプル数は少ないけど、おそらく
トライアスリートはランナーより2割くらい重い。
内蔵、脳、骨などの重さは一定だから(どれくらいだろう?)、筋肉量を計算すると、猛烈に多くなるだろう。
 
ただ日本人の頭と身体には、「ランナー文化」が、マラソンやら駅伝やらの中継とかで、日々、根強く刷り込まれていて、どうしても、そっちに向かいがちなのではないかな?

本人が「持久力不足」、と言ってるけど、単に必要な筋力が不足してるだけ、というケースも多い気がする。

とりわけ女性トライアスリートの場合、表彰台に上がりたいなら、あるいはKONAに行きたいなら、
まず「太る」、そして「筋肉量を増やす」ことから始めてみる
のは、1つのアイデアだと思う。
とはいえ、オフシーズンの増量は8%以内に抑えるのがセオリー、ほどほどに。

« 言葉を定義することの意味 | トップページ | 【体重論2】 レース体重の考え方 ("走る頭脳"西薗良太選手を引用して) »

◆**耐久スポーツ理論 〜 体重&栄養編」カテゴリの記事

コメント

中井さん、トライアスロン界隈で最高の女子力は、結婚式の翌日の朝から自転車で走れることでは!笑

私が主人と知り会つたのはトライアスロンです店でウエアなど見ていたら声かけられて結婚式の翌日の朝から自転車で走りスカ-トよりジャ-ジで女子力の無い私ですが今は妊娠で体も一休み
子供と親子のトらイアスロンの出来る日が楽しみです

比較対象まちがえてまするみおかん。。
かれらKONAに合わせて直前に絞って、ランまでの消耗でさらに細くなる。
一般人なら+10%くらいがいいです。

い、いいんですか増やして(ゴクリ)

と思いましたが、女子1位の選手の体型を見て画然。
身長も体重もたいして変わらないのに、体型がまーーーったく違いました(笑)
体脂肪率が10%くらい違いそうです・・・(´▽`;

この記事へのコメントは終了しました。

« 言葉を定義することの意味 | トップページ | 【体重論2】 レース体重の考え方 ("走る頭脳"西薗良太選手を引用して) »

フォト

『覚醒せよ、わが身体。〜トライアスリートのエスノグラフィー』

  • 初著作 2017年9月発売

Blogランキング

無料ブログはココログ

Google Analytics