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2013年11月 8日 (金)

2014石垣島トライアスロンの延期に、共感できる理由

あらかじめ断っておきますが、石垣はおろか沖縄自体いったことがない僕です。以下、一般論として語る限界をふまえつつお読み頂ければ。一番いいたいのは最後の一行。
 
大人気の51.5kmレース4月石垣島が1年中止。新空港が成功し、「大幅な観光客の増加で宿泊施設が不足」だと。
八重山毎日新聞→ http://www.y-mainichi.co.jp/news/23669/
でもそれ、タテマエではないだろうか?
 
ピークの宿不足は、アメリカ人みたいに2倍以上にまで値上げすれば乗り切れる。レース以外の不要不急の方々は値段をみてその時だけ避けるし、レース関係者も相部屋で安く上げる=実質収容人数を増やす手がある。
ハワイ島コナでもレース直前からはレース関係者しかいないし、大会2日後あたりから普通の日本人観光客が急回復していた。聞くと、「13日前後は物凄く高かったからオハフにいた」とか、対応している。
 
大会開催の経済効果は、「ポテンシャルは大きけど来てくれない」という観光地にとって、大きい。実際JTUに数十規模で開催の相談がきてると聞いたこともある。その幾つかは初開催を成功させているし。
 
でも大会開催で潤うのは宿泊など主に観光系、その他の生活者には道路封鎖で迷惑という方も多いだろう。とくにレース会場に多い田舎だと農業漁業が主力産業で、自然相手だから、「今日は絶対収穫したい/しなければヤバい」という日が何時くるかわからない。その動きを封じられるダメージは無視できない。
 
まして、石垣のように、普通の観光客が押し寄せるようになり、トライアスロンという「最も面倒な部類のイベント」抜きに儲けれる、という幸せが訪れたなら。
 
だったらば、出場料なり宿泊料なりをアメリカンライクに値上げすればいいんじゃない?  宿の主人はその儲けをその地域に吐き出すだろうし、それで地域全体にトリクル・ダウンされるだろう。石垣クラスの人気大会なら、それが出来る。
 
農業漁業なら、参加者に対し、直販することもできる。
役場なら、「ふるさと納税」をアピールすることもできる。
 
日本人は、そうゆう商魂を見せたがらないのかな。それはそれで、長期的信頼関係を育てやすいのだけど。
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ただここで、もう1つ考える。
カネなのか? と。
 
この手の面倒なイベントというのは、往々にして「楽しいから」という動機だけで始まるもの。
それがどれだけ広がるか、は、「すげーやべーおもしれー」とその楽しさを共有する輪の広がりが、決めると思う。その輪は、ボランティアなどの形をとって「低コスト運営」を可能にする。
儲け、だけでは、運営を外部委託する必要があり、運営コストは高騰するはずだ。
だから大会運営はビジネスにしずらく、地元総出のお祭り、として盛り上げてゆく必要がある。
 
ハワイのアイアンマン世界選手権の人気も、またその成功によるトライアスロン教義ではなくて(いやむしろそうかも)競技自体の人気も、そんな中で膨らんでいったのだと思う。
 
もしもそんな「お祭り感」が地元の中で停滞していたとしたら、無理に、カネのために開催する必要はないし、するべきではないのかもしれない。1年くらい休んで、気持ちを盛り上げて頂きたいと思う。
 
どうせ申込んでも当たらない大会なら、なおさらね?
 
そして僕らは、面倒なお祭りを開催してくれる地元と主催者さんに感謝しよう!
 

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