2013うつくしまトライアスロン、3年連続の年代王位獲得。
2013シーズンの国内最終戦、第15回うつくしまトライアスロン。
今シーズンの2大目標の後半を達成、3年連続となるJTUランキング年代王位獲得したよー。
6末の館山を落としたため、完走400名以上の大規模レースでの年代別での1勝を追加する必要に迫られ、急遽申し込んだ大会。
今年は大好きな9末の村上に行けないため、他に選択肢がない。しかしその時点で先着470名は完売、残り50名の抽選枠で出場できた。まーそりゃ、総合ランキング暫定3位の私を、神様は選んでくださいますよ。
定員520名、完走者は確実に400人を超え、年代1位にはJTU年代別ポイント「13点」が入る。そしてそれだけが、今回の唯一絶対の目標だ。
<移動/事前準備>
初出場の本大会。評判は知っていたけど、クルマで移動できない僕にとってスタート地点は陸の孤島で、これまで避けてきた。しかも「近くの一人で安く泊まれる宿」が存在しない。だが例外が1軒だけあり、会場すぐ隣に5,000円の相部屋を確保できた。
Facebookに上げてた通り、嬬恋近辺で暫く篭ってから、軽井沢経由で金曜夕に現地入り。自転車を担いで電車を乗り継ぐのは、41歳の身体にズシリと堪えるのです。
「相部屋ででも、スタート地点近くに、2日前に入る」ことの今回のメリットは
- 疲労回復、のほかにも
- 練習不足だったスイム練習を、前日に朝夕2回でき
- 初対面の同宿者のクルマでコースを下見できるオマケ付き!
デメリットもあり
- 陸の孤島での栄養補給。基本ごはんが出ないシンプルな宿で、しかもコンビニが遠い。当日の朝食を買い足したかったのに、行けなかった(同宿者に同乗するチャンスを逃した僕の判断ミスも)
- 初対面の4人の他人の中で、安眠できるか、定かではない
結果的に、3つのメリットの効果は大きく、デメリット2にも対応できた。しかしデメリット1は、レース展開に大きく影響してしまった感。。
前日から8−9割方は必要なエネルギーを取れたのだが、残りの「あと一杯」的な分を食べれていない。特に、塩分系が少なめだったかもしれない。
そのせいか、当日8時からの開会式の頃から、膝下に攣る予兆のような感覚が残っていた。手許に余分な補給食も無く。
ま、これも経験てものだ。(読者のトライアスリートの皆さんは、ここから学んで、効率のよいレースをしてくださいね)
<Swim>
そのセンサー機能は正確で、スイムスタートすぐに足先が攣りそうになる。キックを殆ど打てない。2ビートキックとはいえ、ストロークに合わせて強く打てば十分な推進力になる。50〜100mほどして2人くらいに抜かれたが、これは短距離の遅い僕にとって珍しいことだ。こうして実力より遅い集団に入ってしまったか。
トライアスロンのスイムでは、どの集団に入るか、でタイムが左右される。あとで記録から推定すると、30秒はロスしてる気がする。
とはいえ「安全確実」最優先のレース、余裕を持って付ける集団の中で、体力を温存できている、と積極解釈。全体的に、前見なくてもまっすぐ泳げるようになったし、直前2週に泳げてない割には泳げてる気がする。
最終のブイを回った後、しばしコースを間違え、途中で気づいて合流した集団は、1つ後ろになってた気がする。しかも、ウェットの一部がめくれて抵抗になってる。。ま、あと少しだし、影響少ないでしょ、と開き直って上陸。
砂浜の先に子供用玩具プールが2つあり、その中でウェットを脱いで、トランジットへ。そしたら表彰式会場で「ハッタさんプールに入ってたって噂です」と突っ込まれた。でもウェットは何処かで必ず脱ぐのだから、シャワー的なものがあれば、そこで脱ぐようにしているのです。合理的だろー
Swim結果: 23:53(17位)、総合6位組とは最小でも1:02差つけられて終了。
レース結果としては足を引っ張ったスイムだけど、諸々の事情を差し引けば、スイムの実力向上への手応えはあった、と言っていいだろう。来シーズンへの希望を感じた。あKONAがその前
レース展開。子供向けプールで気持よくウェットを脱いでる間、何人かが次々通過してゆく。ヘルメットをかぶり、グローブをウェアにはさんで、スタート。スイムが19秒遅かったはずのナカジマさんとほぼ同時に。あれ、僕そんなに時間かけた?? さらに走りながらグローブをはめるのに手間取り、ナカジマさんを抜いたのは1.5km付近だったか。そしてスイムが2秒遅かったはずのイケノさんを抜いたのは、4km地点くらいだった気がする。
かくして貯金区間のバイクで、1割もの距離を空費。
考えてみれば、走りながらグローブ付ける事が、逆にリスク要因だったかも。これも経験。なのだが、無駄な経験な気もしないでもない、、KONA以降はクッション性の高いバーテープに交換することで対応しよう。
とはいえ前日の下見で、勝負が始まるのは4kmあたりなことは判っている。ドライバーはトライアスロン初参加だが、自転車の沖縄140kmロードレース経験のある方で、勘所を心得ておいでで(実際クルマの運転も上手い)、良い検討が出来た。
最大のタイム削減区間は、6.5kmの田んぼから20km地点のプチ峠まで、少しの向かい風&わずかな上りの直線が続く、実質12-3kmと見た。
13km地点の踏切では、バイクシューズをペダルから外して通過すべきところ、普通のトランジット同様に固定したままのシューズから足を抜いてしまう。この間、一度追いついたヤマザキさんに離され、抜き返すのに約1kmを要した。
峠はたいてい自治体間の境界線にあるもので、「会津若松市」の看板から下りが始まる。サドル後ろに座り、DHバーの後ろを握って、重心を下げて身体を安定させ、時速50〜60kmhで走り続ける。26kmあたりでクラウチさん発見、抜かす。29kmで高速区間終わり。その後は少し慎重になり過ぎたか。力を残したまま、クラウチさんとほぼ同時にバイク終了。
Bike記録 1:03:06(8位)通過 1:26:59(8位)
この時、総合6位と2:09差が付いてた。スイムがあと4-50秒速ければ、ヤナギホリさんあたりをペーサーに、もう1分40秒くらい速く走れたかもしれない。1分速ければ総合6位組と一緒にRunに入れたかもしれない。レース展開は大事。
<RUN>
同時ゴールのつもりのクラウチさんは、計測地点では21秒先を行っていた。これがエリートレースの技術の差だなあぁ。
2kmの折り返しで8位なのを確認。総合表彰台には2人を抜かす必要がある。最初の3kmまで、3:35-28-39と1km平均3:34ペースで飛ばす中でヤナギホリさんを抜く。よく脚が動くと感じた。ただ、そのスピードを維持するトレーニングは積んでいないのも判っている。
やはり次の3kmで中だるみして3:46-51-48。がんばって3:44-42と上げたが、6位の姿は捉えられない。もう総合無理かな。9km目で3:58まで落ちるが、後ろからエンジにWの早稲田ユニフォームが猛然と追い上げてくる。せめて逃げ切ろう、と腕を振り、小さくなるストライドをピッチでカバーして、最後1kmを3:34(かもう少し早い)
直前、とくに2週間のトレーニング内容に忠実な結果だ。地脚はできて、耐久性能は十分だが、3:40を切るスピード域のトレーニングを殆どしていないことが、そのまま出ている。ま、今回のレース展開の中では上出来。
記録37:42(7位)
ゴール2:04:41(7位)
<まとめ>
「ノーアウト3塁からスクイズ2本」的に年代別1位を安全確実に取ることを唯一最大の目標とし、保険かけまくったレース展開で、年代2位に9分差つけた。仮にパンクして修理してても勝てたろう。狙い通りのシナリオで目標達成できた。それに尽きる。ほぼ。
ただね、プロ含む有名強豪選手が揃った総合6位表彰台を逃した事実もあり、その差は、6位と1分8秒、5位と1分23秒差。ここに食い込んで強さを証明して見せたかった自分もいてね、、、
レース展開を振り返ると、それは十分に手が届くと思う(ちなみに僕がいつも長いレースレポートを書くのは、そんなことを確認したいためでもある)。
スイムを1分速く上がって、クリハラ・イワブチ・ハセケンさんあたりをペーサーにバイク終了を2分30秒速く、さらにランはスピード系トレーニングで36分台で勝負できてたら、総合3位圏まで勝負できた、と想定可能だ。
41歳という年齢で「トップを維持すること」は厳しい。でも「勝負運に恵まれた時に勝つ」ことなら可能だと考えられる。プロの耐久レースを見ていても。
僕が目指せるのも、そんな位置なのかな、とも思う。アマチュア年代別、という保護された聖域ではなく、もう少し広く厳しい世界で、何処まで出来るか、それは「今の僕だけが出来ること」なのかもしれないから。
ちょっと守り過ぎたかな、という気持ちもある。まーでも、4万円の追加出費でわざわざ年代王者を確保するために出た大会なんだし、今回は、これでいい。この気持ちは、その先に活かせていけたら十分。
そして、KONAへ。
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