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2012年4月の1件の記事

2012年4月 8日 (日)

トライアスロン2012アジア選手権@館山、総合準優勝。

ASTCトライアスロンアジア選手権@2012/4/8館山、エイジ(≒アマ)部門
総合準優勝、年齢別40−44歳優勝。

総距離53km中40kmを首位独走。ここは中学のマラソン大会とかじゃない、アジア選手権だ。Bikeでは先導バイク(ガソリン式)にひかれ、Runでは先導自転車にひかれて。

一人走った海沿いの一本道、そこに溢れていた光を、忘れることはないだろう。

後ろに小さな黒い影達を見た、自衛隊館山基地の海沿い4km地点。逃げ切るチカラは残ってない。カーブ毎に少しづつ大きくなり、6-7kmでトップ陥落。4位転落まで覚悟したが、踏みとどまり、4位まで30秒差の2位。逃げきったゴールでは嬉しくて絶叫。

今振り返ると、総合1位までの51秒差を削る要素は幾つかあった。けどそれは上位の皆が同じこと! 自分に残るものは、そんな数字じゃない。

120408_151811金メダル★

【前日】

送れるものは全部、自転車のサドルまで外して、宿へ送ってある。計8kg超、ふだん全部担いで電車移動するのだけど、こんなに重いのか・・・  

移動がキツい1日、市ヶ谷で大学院の初回ガイダンスに出て、歓迎会の前に失礼し、東京駅構内を中央線から京葉線まで「乗り換え」って言葉に無理あり過ぎる感じの山手線一駅分を走り、17:30の特急へ。ネットの3割引なので遅れたら2500円全額パー、罰金かかったレースだ。。幸先よく勝利。

この日、『自転車を袋詰め → 出して組み立て』 という作業セットを5回実行。

・・・

金曜から冷え込んだ東京、携帯で大会サイトを見て、スイム中止濃厚と判断。だと、Run追加のデュアスロンになる。僕はこの冬、スイム〜バイク重視でランは常に後回し。走っても8km以内。レースで10km以上なんてアドベンチャーだ。終わったか。。

いや、気持ちを切り替えるんだ!

念じながら、2座席つかって熟睡し、起きたら、切符が無い。。領収書を見せて事無きを得る。こんなトラブルも遠征の隠れた楽しみだ、とでも言っておこうか。毎回必ずあるから!

20時過ぎに駅近くの民宿に着き、コンビニで夜と翌朝の食料を買って、明日の準備もせずに風呂、ストレッチ、22時前に布団に。

改めて考える。自然が相手のトライアスロン、何でも笑っとく楽観主義orイイカゲンさは、その本質の1つなんだ。するとワンフレーズ降りてきた。どんとこい、なんであれ!うん、いい言葉だ!Facebookに一行書き、「いいね!」が入るのを見ながら(笑、気持よく眠りに入る。

【レース前】

4時過ぎに目が覚め、買い置いた1Lオレンジジュースやバナナやパンを食べながら、宅急便の箱を開けて自転車を完成させ、5時頃から試走。

120408_053502 am5:30

最低気温1℃、水温12℃、、やはりスイム中止。Run2本計13km、どう誤魔化せば走り切れるか、なんて理性を働かせても良かったか・・・ かわりに猫を噛む窮鼠的にテンションだけが上がった頭の中は どんとこいデュアスロン! の一言。一生で二度とやらない競技だろうし、限界超えて攻めるぜい! 

直前、GPSウォッチのストラップが断裂、大会スタッフに手伝ってもらい安全ピンで止めてたら、予定していたダッシュ系のアップができない。脳内でダッシュ。

かくしてチカラ入り過ぎのスタートを迎える。写真右端、これから53kmを脚だけで移動しようとする一歩目に、なんでこんな腕を振り上げる必要があるのか??

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レース中のGPSデータ:こっから3ページ→ http://connect.garmin.com/activity/166635114 

【1st.ラン】 3km 9:57 エイジ部門5位

  • 1kmラップは3:04-3:24-3:32。最初500mは3分切るマラソンなら日本記録ペース、速すぎ! 歴代エイジ総合王者ナカイさんのスタート猛ダッシュに無思考に反応。アップ不足の身体でパン!パン!と着地音を響かせ、力任せで走ってしまった
  • でも練習不足のラン、しかも脚だけ勝負のデュアスロン、、ふつー抑えるだろ。。1km3:15くらいで入ってれば、もっと速かったろう
  • ・・・なんだけど、迷わずトップを追う自分が、その時そこに居たんだから、仕方がない

【バイク】 40km 1:01:50 部門1位。バイク急成長を実感!

コースは直線折り返しで1周6.6km×6周。周回タイムをGPSの軌跡から出してみた。

  1. ?       (前半?-後半4:36)
  2. 10:07 (5:11-4:56)
  3. 10:15 (5:10-5:05)
  4. 10:13 (5:13-5:00)
  5. 10:15 (5:11-5:04)
  6. 10:22 (5:10-5:12)

注目すべきは2点、

  1. ラップが正確。最初と最後のブレは意図通りだし
  2. 1周目後半が速い!維持できればエリートカテゴリ戦える(維持できれば) 証言によると「一人だけスピードが違った」(有名選手応援の観客)、「去年より全然速くなってる」(バイク強者の選手)、とのことである

順に振り返ると、

  • ラン終了時はトップ12秒差、予想外の好位置。だが、トランジション=自転車への乗換で先頭テラダさんより18秒余計にかかり、30秒差でバイクスタート。やはり最短距離と手順とをシミュレートしておくべきである(今頃気付く)
  • 30秒差=時速40kmで333m=東京タワー1本分を取り戻す。1周目後半からスピードの神が憑依し、 横風の平坦路を45km巡航して先行4名を捕まえてく。先頭イトーさんを抜いたのは2周目の前半だったかな?(記憶曖昧)
  • そっから約30kmに渡り先導バイクと共に一人旅
  • 4周目から、シチズン部門の集団がコースを埋めはじめ、スキマを狙って右だ左だと声出しながら、時々「広がるな」とか張り上げながら、走る。折り返しも渋滞、30kmhで高速Uターンしてたのが12kmhまで落ちる
  • ふくらはぎが何度か攣る手前に、体幹から大きく回すペダリングに切り替え誤魔化す
  • 5周目終了時、審判のキリヨさんに、「次ラスト周回です、ここ左真っ直ぐですかー」と質問を叫ぶ。「あと1周ですよね? そうです」 「はいあと1周ですOKです」的に事務的に会話。実は同時に、「ワタシはトップを独走しております」と鈴なりな観客に無言のアピールをしている。おかげで6周終了後ロスなくトランジットへ入れた (事前に調べとけ・・・)

効果あったのが、

  • 重心を最大限前に倒した新フォームで空気抵抗を大削減。40kmh独走でも風圧感じない!
  • 同時に、重いペダリングも採用。ケイデンス(=ペダル回転数)を70rpmまで落とし、「抱え込んでヒザ蹴り」的に?体重を乗せて、40kmh+を維持する
  • 初投入したエアロボトル(下の写真ハンドル部の水筒)も効果大! スピードを落とさずに水とエネルギーを補給できる。オレンジジュースに海外製スポーツドリンク粉末とインスタントコーヒーを溶かした、日常生活では絶対飲みたくない濃厚強烈な一品。カフェインには強力な筋力増強効果があるのです

【2nd.ラン】 10km 39:06 部門5位。転落寸前ふみとどまった・・・

  • 2位との差は十分あったから、後ろ振り返って、靴紐締めて、余分に栄養ジェル持って、、落ち着いて走れてもよかったなあ。。
  • でも、振り返らず、緩い靴を締め直さず(ワンタッチで締めれるLock-Laceなのに)、後半エネルギー低下の兆しも感じながら、バタバタ走ってしまった
  • 6km辺りでつかまり、さらに2名が迫る。4位転落まで覚悟
  • 写真はラスト1km。去年の長良川を逆再現し、ランに強いイトーさんに追われている。僕の腰の落ち顎の上がったフォームは、たぶん上下に無駄なチカラを使ってる。動かない脚を腕振りで無理に進めた

こんな時、相手は「僕よりちょっとだけ余分に」苦しい。

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ゴール後、トライアスロン専門誌LUMINAの記者さんにも長時間インタビューされたり(て私が喋り続けて) どっかで載らないかなー

宿に戻り、ゆっくり風呂に入り、着替え、サッパリと表彰式に臨む。横浜同様、エリートの国際大会併設の大会は、表彰式が豪華で気持ちいい!

1_2

1日たって、上半身あちこち筋肉痛が、デュアスロンなのに! バイクで練習を激しく上回るレベルで全身を動員したってことか。2ndランが39分かかったのはその影響も大きいだろう。

普段からこうゆう練習してくと勝てるんだろうな。(こうゆう練習、て簡単に書いてる、笑)

トライアスロンでランが大事なのもよく分かった、そろそろちゃんと走るとしよう。

なお今回のトレーニング内容とか、Facebookに断片を書いてます→ http://www.facebook.com/media/set/?set=a.2897526512931.2120477.1103416877&type=3&l=1957b63789

・・・

JTUランキング:http://www.jtu.or.jp/news/2012/120411-1.html

"2011年日本学生デュアスロン選手権優勝の井上亮(学連)が寺田信哉(神奈川)、八田益之(神奈川)らを破り1位に輝いた "

ハッタリ選手は破られた+輝かなかった(笑。でも年代別で最高の13pt獲得。6月蒲郡で13pt追加し、秋の最終戦で年代王者連覇を狙う。その前に関東選手権てものに興味あり。

120408_130656b 「暴走檸檬」

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『覚醒せよ、わが身体。〜トライアスリートのエスノグラフィー』

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