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2010年10月の5件の記事

2010年10月27日 (水)

凱旋記vol.2 笹川流れサイクリング

早くも村上から1ヶ月、Time Flies!

凱旋ツアー記を続けよう。

レース翌朝。
多くの参加者が筋肉痛の脚をロボットの如く動かしながら職場に向かう午前6時、ワタシは名勝「笹川流れ」を走る。
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約9kmに渡り、ずーっとこんな風景が続く。

薄暗さ、がわかるだろうか?
ここは東に最高800mの山が連なる日本海岸。朝陽が入らないのだ。
空の青さに反射した間接照明の朝
太平洋岸の当たり前が、ここではそうではない。

道は細いが、クルマはたまにしか通らないし信号も無い。滞在を伸ばして、筋肉痛も押して、走るだけの価値があった。でもバイク折り返しの桑川駅から先の道だから、見ないで帰る人も多いんだろうな。

しかし「朝飯前」なので・・・早く戻りたい。。でも「笹川流れ」エリアは全部走っておきたい。地元の方を探す。全然見つからないが。。道を聞くと、ちょうど終点だった。ラッキー、これで心置きなく戻れる&ごはん食べれる!
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朝食はシンプルながら、岩のりのお吸物が異常に美味く、オカワリ。

お役御免のレース用品など宅急便を宿に預けて、バタバタと宿を出て、9時過ぎの電車に乗る。興奮のバイクコースに沿うのが良い。
電車だと、単なる景色の良い道だ。
レースの勝者には、特別な道だ。

新潟までの特急。
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在来線特急では、後輪を外さない輪行袋はスペース不足で、車内に持ち込むことが不可能。だと思っていた。。しかし今回、輪行袋のフォーク部分を座席に座らせる新たな移動スタイルを開発したのであった。

・・・

ついでに今週の一言:
◆ NHK「白熱教室JAPAN 坂本龍一」が残念。。一大ブームを起こしたブランドを名乗りながら、浅田彰に大学教授を混ぜてトークだなんて、80年代の「ナウな番組」か。。白熱教室の名に負けない番組は難しい。でも「佐野元春のソングライターズ」は合格。逆に「マイケル・サンデルのザ・フィロソファーズ」とか名付けても?

→11月追記: 2回目以降見たら、単なる再放送ではないか、だったらそう言えNHK! こっからは大変素晴らしい番組で、Jazzの本質が物凄くよくわかる。

◆ 愛知知事選、重徳候補「自民党本部推薦お断り」だと! 
18日:出馬会見
19日:谷垣禎一同党総裁に『県民党』で戦いたいと説明

つまり、無所属は最初からの狙い通り。失うもののないチャレンジャーサイドならではの手。県民会議の発表に注目しよう。面白くなるよー!

 

2010年10月15日 (金)

凱旋記vol1. 表彰式&御祝膳 (宿は予約サイトに頼るな!)

村上トライアスロン2010大勝利のレースレポートを更新しとります。
 → 村上トライアスロンで年間2位!

 

【ゴール以降は凱旋ツアー!】

なにやらわめき散らしながらゴールし、推定60秒後に大脳が活動を再開。それまでは小脳とかの生存本能かな。
私を猛追した同年代ゼッケン、"晴れやかな雰囲気"で談笑しているぞ。「素晴らしいレースでした」的な挨拶に行く。地元村上のヤマザキさんだ。実は同月の佐渡トライアスロン236kmに出場し、バイク通過まで年代入賞圏を争うくらいの強者(ランでブレーキ、今日こんなに速かったのに。。ロングは大変だ!) 応援の方から「総合ヒトケタ、年代別なら確実」と伝えられた。あーよかったー。しばしお話の後、「ではまた表彰式で」とカッコよく〆てみた。

総合ランキングTopを争う三河のクラウチさん、三原のフクモトさんにもご挨拶。"大勝負に敗れてガッカリ"感が重たいお二人だが、その挑戦の価値はJTUニュースの通りだ。フクモトさんの身体の絞られ具合、握手のチカラ強さ、、タイム差以上の実力差を実感。

ゴール15分後、論理思考が戻ってきて、シャワーを探す。冷水シャワーの存在を知り、グチャグチャな身体を洗い流す。身体が冷え始めて、推定17〜20℃の冷水は冷たすぎる。。次回はゴール後すぐ浴びよう!

スイム会場行きのバスに乗り、スイム用品を袋詰めして、着替え、13時半過ぎに自転車で会場に戻る。正式の入賞者が発表、フクモトさんが総合3位に入れてない=ワタシが年代別2位に押し出された=ことを知るが、、つまりは、これで年間ランキング2位が確定した!

 

【表彰式】

10murakamimen_2 真ん中オレンジ!

ごはんとかいっぱい出る、これまで最高の表彰式。式直前に長い行列が消えたので超山盛り調達、効率よく、お行儀悪く、食べた。

年代1位ならコシヒカリ5kg獲得だったが。。まあ、それくらいのお米は1週間で消費してきたから良しとする。もっと? 

人気の無料マッサージ、終了間際に空きがあって駆け込めた。村上大会はこうゆう配慮が細かい。地元の理学療法士学校のボランティア。アイシングで「筋肉がまだそーとー熱持ってます」と教えてもらう。このフィードバックは今後の参考になる。ストレッチでは「身体柔らかいですねー」と驚かれた。実は武器になっていたのかな。レース中にフォームをぐにょぐにょ変えられるのも、このおかげかも。最後の一人となり、数十人のボランティアさんに見守れながら、「ありがとうございましたー、勝ちましたー」とメダルをかざし、「すごーい♪」と歓声の中、退出。

 

【祝い膳@桑川民宿「なみ司」】

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これで1泊2食8,000円! ビール2本は前日お神輿でもらったのを冷やしてくれました。鯛のお頭付きは祝勝プレゼント、〆張鶴とよく合う。

全ての魚は、プリプリの質感が素晴らしい。その素材感そのまま素直に調理されている。淡麗辛口の新潟の日本酒とのマリアージュが最高。

なみ司:http://www.iwafune.ne.jp/~sanpokusho/minsyuku/01namiji.html は産経新聞(全国版)でワタシの写真の記事の8倍くらい?の大きさで取り上げられたこともある実力派。地元でも仕出しが人気で、毎朝晩、何かしら作って配達していた。

ワタシの部屋は小さいが、日本海のオーシャンビュー!
100926_051610 レースの朝、部屋から

じゃらん、楽天などの予約サイトには載ってない宿。地味にGoogle地図検索+ブログ検索を組み合わせて、安くて高評価の民宿を発掘できた。

予約サイト加入は、高い。

追記) 現在、宿泊代の4〜8%が徴収される(プラス基本料金とか)。じゃらんnetは8〜10%に釣り上げようとしている。

1%のポイントを捨てて宿に10%の利益を提供すれば、感謝されない方がオカシイ。そして、感謝は返ってくるものだ、マトモなサービス業者なら。

それでも1%を取る? だったら「ポイントという麻薬」に侵されていることを疑ってもいいかもね。

家族経営の民宿を探すべきではない。仮にあったとしても、予約は直接電話するべきだろう。その好例は佐渡編でご紹介!

桑川の難点は、瀬波までの移動。。会場に前日預託したいなあ。まあ今回の移動に無駄が多かったのもあるけども。クルマがある方なら問題ないです。

2010年10月11日 (月)

「アスリートが長生きする理由」は'09ノーベル医学賞に

とある著名トライアスリートのブログにコメントしたところ、ワタシをご存知でビビる。JTUニュース恐るべし!総距離200km超のアイアンマンでプロにも勝ちながら、日々漫画でブログを書き続ける驚愕のサラリーマン、大分の「かぼす君」である。

「トライアスリートは長生きするのか?」というお題に、昔調べた話を載せたのだった。
http://kabosu.exblog.jp/12046019/
しかあし。
改めて読むと、根拠がアイマイ、「結論を決めたことには幾らでも理屈は付けられる」的なのばっかり。がっかり。

※※※「運動と寿命」について調べてる方へ ※※※

検索結果には、運動否定派の結果が並んでますよねー!

「10年短いと い わ れ て い る ら し い」

とか言って、笑。いちいち説明しませんが、データには偏りが、論拠には論理の飛躍があるものが多い。世の中、「運動嫌いの甘えを正当化することで儲かるひとたち」はたくさんいる(たとえば本屋に行けばわかる)自己責任でどうぞ!

再調査

2009年ノーベル医学賞に行き着いた!

 

【テロメアちゃん】
細胞の中には「テロメア」という可愛い名前の付いた命の砂時計のような物質があるそうだ。テロメアちゃんは儚なくも時間と共に短くなり、ほぼなくなる頃に細胞も終焉を迎える。テロメア短縮を防ぐ「テロメラーゼ酵素」もある。1984年にそれらを研究したチームが四半世紀を経てノーベル賞をゲットしたのだった。

その昔、長生き研究は「1万人を30年追跡しました」的な息の長〜〜〜い調査を要した。30年待つんかい!「自分が実験台になりな」というに等しい。。さもなくばネズミ実験。

テロメアの発見により、猛スピードで仮説検証が出来るようになる。そりゃノーベル賞ものだ。こうゆう「研究を効率化させる仕組み」みたいなものは素晴らしい。まして、先進国で大ブームのアンチエイジング分野ときたら!

 

【プロ級アスリートとテロメア】
そして、ドイツの最新の研究を発見!
どストライク!な人たちのテロメア長を測定したものだ。

  1. ドイツの陸上ナショナルチーム(平均20歳・週走行距離約73キロ・32人)
  2. マラソン中毒のオッサン(平均51歳・週走行距離80キロ=ナショナルチームより多い!25人・陸上歴35年)
  3. 健康な非喫煙者だが定期的には運動をしない一般人


結果・・・
グループ2.「走り続けるオッサン」は、3.「只のオッサン」よりも、年齢依存のテロメアの摩耗が数10年分も少ない=細胞年齢が若い=ことが判明した。
長期のトレーニングが、「テロメラーゼ酵素」を活性化し、細胞が守られるようだ。
グループ1.では、有意な差は無し。つまり、若者はどうしたって若々しい。若者はもともとテロメアが長いので当然の結果、ということのようだ。

(Werner C, et al., Abstract 1380: Beneficial Effects of Long-term Endurance Exercise on Leukocyte Telomere Biology. Circulation. 2009;120:S492.)

http://circ.ahajournals.org/cgi/content/meeting_abstract/120/18_MeetingAbstracts/S492-c

月数百kmを30年走り続ける「エイジ・アスリート」層を対象としているのが、この研究ならではの価値だ。「毎日30分の運動習慣」というレベルの研究はあったのだけど、アスリートの参考にならないよねー。

「ドイツの50歳」なら、昔の日本体育会の 「身体を痛め付けることが練習だ」 的な根性論に汚染されていないだろうし。 「水を飲むな」 「痛いのは成長の証」 とか、「酒は一気」とか? 昔の日本流ではダメージ(活性酸素)が蓄積されるから、選手寿命が短かった。引退後も同じ価値観で無理をする。生命そのものが短くなっても不思議ではない。

そんな時代に生まれた迷信は、これにて、解かれ消えるのだ。

 

【追記】
1993年の統計データも発見:Increased life expectancy of world class male athletes. 
対象: 2600名の「Olympic games, World or European championships or intercountry competitions during 1920-1965」出場者を、1700名の健康な軍人と対比
結果: 各寿命は以下の通り、長距離アスリートが最長!

  • 耐久系(long distance running and cross-country skiing) 75.6
  • 球技+陸上短距離+跳躍 (soccer, ice hockey, basketball, jumpers and short-distance runners) 73.9
  • パワー系 (boxing, wrestling, weight lifting, and throwers) 71.5
  • 一般人 69.9

理由:主に心臓/血管の循環器系疾患によるそうだ

 

【実際…】

最近、アラフォーのトップ選手が競技を問わず増えている。これは身体ダメージを抑える方法がわかってきたから。
ワタシ自身、ジムで普通に学生に間違えられて年が言えなくなってしまった、この4ヶ月間の「体感」を信じる。

 

にしても、アンチエイジングって、その昔は中国の皇帝レベルのテーマ。その研究にノーベル賞とは、先進国数億人が一斉に「皇帝化」してるってことだろうか。

2010年10月 5日 (火)

"酸化した身体" を超回復させる

美味しい海産物とお米(一部は発酵)を美しい風景の中で食べまくった新潟遠征。

一方で、身体の「酸化ストレス」も最高レベル。それを修復すべき緑黄色野菜+果物は不十分ぽい。なので、ミトコンドリアが損傷し、ATPのエネルギー生産が低下し、さらには老化が進んだに違いない。。

参考:cyclingtimeコラム再掲「自然食品はドーピングより効果あり?」 
http://www.cyclingtime.com/modules/ctnews/view.php?p=14993

明確な不調はないけど、細胞レベルでサビてる感触がある。

そこで週末から抗酸化生活突入!

  • 朝: 果物+ヨーグルト+珈琲/紅茶w牛乳(全て大量)
  • 運動
  • 昼: 緑黄色野菜煮込みのパスタ(やはり大量)
  • お昼寝
  • おやつ: 緑茶+黒豆や茶福豆や白花豆
  • 夜: 緑黄色野菜/肉/魚の煮込み(もちろん大量)+血液循環薬(お米とか醗酵させたの。村上の「大洋盛」とか)

3日くらい続けて、浄化が始まった感触。
お昼寝後の「超回復感」が凄い。

これは夏ごろからの生活の「型」でもある。(時々応用され、甘いものが大量に投入される) で3ヶ月で2時間6分という好タイムを出しながら、ジムでは普通に学生と間違われている。
「身体を老化させているのに、若返る」のが超回復=Supercompensation. 鉄人って言葉があるけど、鉄はサビる。むしろ木人である。樹木なら酸素や太陽光と折り合いを付けて成長できる。こんな風に生涯スポーツは取り組めるならば、もっと拡がるのではないかな。

 

さて、旅行中の食事管理をどうするか?
 朝食に良質のバイキングが選べるホテルなら良いのかもしれんが、料理の美味しい民宿の魅力をそのために捨てられない。日中をプチ断食っぽく野菜100%ジュース+果物で過ごすのが1案かな。

ビタミン剤は体感として効能を信じていない。おまじないグッズ的に使うことはあるけど。野菜を食べずにビタミン剤で代用していたナカタ選手の選手寿命が短かったのは、偶然だろうか?

超回復のための栄養補給は、「タイミング最優先」だ。スピードだ。その意味で最強なのは「牛乳+フルーツ100%ジュース」。野菜ジュースでもいい(けど不味い)。トレーニングから戻った直後の筋肉修復+抗酸化が手軽に出来るし、どこのコンビニや駅でも手に入る。1Lの水分+400KCalのエネルギー+17gのタンパク質+天然ビタミン=200円ちょっと&ベストタイミング、というバリューの高さは、他に無い。(佐渡でもこの手があった!)

トライアスリートは、高価なプロテインをトレーニング後に摂るケースが多いらしい。お金が余って使い道の無い人は、どうぞどうぞ、使いまくって景気回復させてくれ。そうでも無い人は、「プロテイン粉末」と「牛乳、卵、納豆、煮豆パック、鶏肉・・・」 のタンパク質1gあたりの価格を比較計算してみて欲しい。吸収率を考慮しても構わない。「どっちが楽しいか」もお忘れなく。

「牛乳は身体に悪い説」なんてのもあるが・・・ バランス、という概念を無視したトンデモ医学だろ。例えば、カロリーの半分を乳製品で摂ったら身体に悪いのは当たり前。肉でも砂糖でも、ココアでも納豆でも。(お米ならむしろ良いだろうけど) 結果が明らかなことには幾らでも理屈は付けられる。そうゆうのを大袈裟に言い立てる「自称専門家」を盲信するのは、人生のエネルギーの無駄遣いだ。(といいながらコメントしてしまった・・・無駄だ) 

もちろん、自ら体感し判断したのなら別。
僕たちは自分の頭で考え、身体で行動していこう。

 

2010年10月 1日 (金)

JTU公式サイトで「大健闘」と褒められた!

レース後、佐渡も1周して(ほぼAタイプ183kmを正味7時間=平均26kmh)、新潟遠征終了。

戻って、さっそく日本トライアスロン連合のサイトを確認。あった!

9月26日(日)新潟県村上市で2010JTUエイジランキング最終戦となる村上・笹川流れ国際トライアスロン大会が、全日本女子年齢別選手権を併催し開催された。気温21度の爽やかな秋晴れの下リレーを含む545名(ランキング対象完走者は410名)が小京都村上の街を駆け抜けた。
全国からトップエイジアスリートが顔をそろえた本大会は2010年シーズンを締めくくるのにふさわしい熱戦が繰り広げられた。

男子年齢別ランキングも激しい上位争いが繰り広げられた。35-39歳でランキング2位に入った八田益之は今年トライアスロンデビューでの大健闘。

(2010/9/28ニュースリリースより引用)  八田って誰だ?益次郎と関係あんのか?

 

ここでは「2位じゃダメなんですか」ではなくて、「3位じゃダメなんです」という感じ。2位はフクモトさんの次だからね!
そしてこの差はワタシにとって、村上の3位ヤマザキさんとの7秒差。(村上3位なら年間3位だった) ラスト2kmの限界を超えた異次元スパートが呼んだ勝利。ゴールの瞬間、大勝利だと確信できたのは、こうゆうこと。

表彰式の写真もちっちゃいが載ってる。1位欠席のため前面に出てしまった。ちなみに斜め前=「40-44歳男子」1位はどう見てもそうは見えないが、代理である。

最終の年間ランキング:http://www.jtu.or.jp/ranking/2010/age/ranking_100926.html

この数日間のなんと濃密なことであったか! 旅行記はのちほどー

 


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