日本のサッカーは「言語力」が弱い?
録画番組の再生が終わったら、たまたま、子どもの「言語力」低下を特集していた。
NHKクローズアップ現代。見入ってしまった。
サッカー日本代表は、国際舞台で通用しない。。
なぜか?
1.3億人の人口はブラジルより何割か少ないだけなのに、プロサッカーチームだって何十もあるのに、、数百万人の小国に勝てる気がしない。。
「決定力不足?」
って、現象を上から目線で表現して自己満足するのは、やめようね。
「自己主張の不足?」
これくらい要素分解されると、まあ、分析らしくなってくるかな。その対策として、攻めまくらないとゲームにならない「7人制サッカー」を子供にやらせている。これは普通に納得できる。
で、日本サッカー協会、田嶋幸三理事の驚きの仮説が登場する。
根本原因は、「言語力が低いから」だと。
サッカーと言葉?
状況を知れば納得!
サッカー協会のコラムより:http://www.jfa.or.jp/jfa/weekly_column/20080404.html
例えばパスがつながらなかったとき、パスを出した選手に「君はどうしてそこにパスを出したんだ?」と聞くと、「だって、ペーターは足が速いんだから、そこに走って受け取るべきだったんだ」と主張する。するとペーターは、「俺はこっちにパスしてほしかったのに、あいつがそっちに出したんだ」と言い返すんです。そんなやり取りが、ごく当然のように繰り返されているんです。
しかし、日本の子どもに同じような質問を投げかけると、黙ってしまう子がほとんど。コーチの顔色を見て “正解”を探そうとする。あるいは、こんなことを言ったらバカにされるんじゃないかと恐れ、自分の考えをなかなか言えない。
つまり。
創造性がある、とは、
①「自分はこうしたい」という考えがあって、
② それを行動に表す
ということ。
そして、サッカーはチームでやるから、「行動」に移すためには、「自分はこうしたい」と皆が言い合って、チームなりの考え方を練り上げる必要がある。そこで、
③周り10名の選手とコミュニケーションを取る
という要素が追加される。
一方で、野球では、この必要が無い。
チームプレーの要素はパターン化されているから、監督が意思決定して、選手が実行すれば、済む。選手の実行力(個人技)は、勤勉に長時間かけて鍛える。
日本人の多数派のメンタリティーはこうだろうし、だから野球ならアメリカにも勝てるのだろう。
そんな日本で、サッカーを一段上に引き上げるために、
① 自分の考えを周囲に伝える
② 相手の考えを受け止めて、自分の行動を選択する
というトレーニングが必要、というわけだ。
実際、中学のエリート選手を集めた合宿で、説明や議論の訓練をさせている。
ニューヒーローの本田圭佑は、「自分はこうしたい」という主張&行動はきわめて明確。ナカタもそうだったな。てことは、あとはコミュニケーションか。
ビジネス環境が、野球型からサッカー型に変わっている、という喩え話は、Jリーグ発足の頃から言われ続けている。お題目はもういい。大事なのは、「どうすればいいのか」
その具体策の1つが、ここにある。
田嶋氏のおおもとの考え方はこちらの本:
【追記@2010.06】
猪瀬直樹都副知事も、この話を取り上げている。
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20100531/228806/?P=1
イングランド戦など見ると、良い動きもあるように感じるが、さて、、、
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