組織も、快楽で、デザインする
前回↓↓↓の続き
会社に限らず、組織をゼロから作っていこうとすれば、
「理念」
「価値観」
「方針」
などなど、を統一させたい。
とはいえ、やりすぎると、ウザい。
かつて理念重視の組織に居たときの、ワタシの1つの実感だ。
頭では理解する。
7割がた共感もする。
しかし、周囲は、残りの3割まで押し付けようとしてくる、ように思えてしまう。
宗教的な情熱に酔う人、一定の距離を置きたい人。
価値観は正しくて、そして共有されているはずなのに、壁ができはじめる。
これじゃあ意味ないよね。
で、どうすればいいか、というと。
自分だけの処世術としていうなら、
「考えの違う相手と、共通の目的を共有して、事を進めてゆく」
という大人チックな柔らかさが必要。
先のケースの自分にとっては、これが足りなかった、ということだろう。
ただ、組織をまとめる場合に、それだけではダメ。
脳科学的にそれは、対話、で解決する。
脳内で神経伝達物質が放出されるケースの1つは、
「自分の力で問題を解決・発見したとき」
だという。
スキャン映像でわかるらしい (ま、カンでわかるわね)
「この方針が正しいから、会社で一番大事な理念に沿ったものだから」
と伝えられても、それだけでは脳は活性化しない。
「君の意見は?」
と1回聞くくらいじゃダメ。
脳が活性化するレベルまで考えている組織、とは、
「お互い、思っていることを伝える、聞く」
というコミュニケーションができていて、適度に感情を発散できている状態。
そのためには、
- 「その方針について、何度も熱心に語りかける」
- 「それを自分はどう捉えているのか、自ら考えてもらう」
- 「互いの考えを、どこまで認め合えるか、確認する」
- 「認め合う」
という、結構ヘビーなプロセスを要するものだ。
楽しいことでなければ、続かないし、拡がらない。
こうして意識を合わせておいた上で、初めて、
「やってはいけないこと」
「やるべきなのにやらなかったこと」
に対して、厳しくあたることができる。
楽しさと厳しさの両立は必要。
それはまず、楽しさを共有しておいた上でのこと。
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