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2008年4月の3件の記事

2008年4月27日 (日)

小倉広の凄さは『人が人に与える影響力』に対する感性にある

私をベンチャーの世界に引き入れた小倉広さん。


 

この本の特徴は、AMAZONの書評が的確に書いていると思う。
(ちょっとサクラっぽいけど)ここの書評にウソは無い。僕が保障する。返金保障もしちゃおうかな?
(その前に公開ディベートさせてもらう。この件に限ってっては勝てないね、キミが誰であろうとね)

著者、小倉広の凄さは、『人が人に与える影響力』に対する、鋭い感性にある。

この本を一読すれば、この本が、
「自身の失敗談をキッカケとして、人事・組織の基本理論の解説をした本」
であることはわかる。

「人事・組織の基本理論の解説をした本」
なんて世の中に幾らでもある。

その中で
「自身の失敗談」
を、これでもか、と語っている本は、あまりないかもしれない。
これはこの本のユニークさ、だ。

でも、そこで満足するなよ、読者達よ。

考えてみてほしい。

これだけの文章を書くために、どんだけの 『感受性』 を要するのか?

小倉広が
『人が、人に与える、影響力』
について、どんだけの、感性を持っているのか。

だからこそ、これだけの文章を、一貫して書き続けることができるのだ。

普通、ビジネス本の著者というのは、ある種の誇らしさと共に、文章を書いている。
読者は、そんな著者の姿に、自分のヒーローを重ね合わせ、共感して、1500円を払う。

そうゆうのとはまた違う世界が、ここにはある。

・・・

この本の最終章は、僕には、少しだけ、痛い。
そして、僕の覚悟を、少しだけ、強くさせる。

だから面白いんだよ、この世界は。










2008年4月21日 (月)

私を、ベンチャーの世界に引き入れた人が、本を出した

私を、ベンチャーの世界に引き入れた人が、本を出した。


本というものが凄いのは、一流の著者が積んできた経験の、極上のエッセンスだけを、丸ごと味わえること。
じゃあ、この本の著者の経験って?

  • 少年時代は●●● (ネットで書けるか!)
  • リクルートでは、後に超有名ITサービスで名を馳せたビジネスプロデュサーや、日本の人事の流れを変えたコンサル会社を起業して大成功させたトップコンサルタントと仕事をして
  • ベンチャーの世界に転じてからは、国民的な知名度を誇る(もしくは、誇った)ベンチャー経営者から三顧の礼での役員就任を受けながら・・・
  • 「パチンコ」、という世界を変革する、というユニークにして重いミッションを負うに至り、
  • すさまじい失敗の数々(ネットで書けるか!)の中から、しぶとく会社を育ててきた・・・

という20年間。
まさにそのエッセンスを盛り込んだ本だ。

全体を通して感じるのは、
「人と人の関係、というものに対する、ものすごく繊細な感受性を持ってしまった人」
なんだろう、ということ。

それは、私がリアルで知っているから、ということでなく、文章で読んで改めて思ったこと。
でないと、入社以来のいろんなエピソードを、こんなには解説できないだろう。
そして、だからこそ彼は、人と組織という世界で成功しているのだと思うのだ。

で、その中身は・・・
またいずれ。


2008年4月16日 (水)

入社動機は「社長と常務の、視線です。」

新卒入社の女性社員との会話。

「へー意外。 (=何が意外だったのかは忘れた) 
 で、なんでウチに入ったの?」 

「社長と常務の、視線です。」

「・・・?」


会社説明会での、創業メンバー2人の、無言の視線のやりとりが、これまで見たことのないものだった、のだという。


あなたは、どう思う?


あーなるほど!
と私は納得したよ。
会社って、本質的にそうゆうもだという気がするから。

何であれ、組織のルーツは、

  1. はじめに何かを「確信」した人が、行動する。
  2. 次に、共感し、共に行動する人が現われる。

という人と人の関係から始まるからだ。

その関係は、3人目、4人目・・・と続き、そのうちに、組織ができあがる。

数式化するならば(んな必要はないが・・)

  • n.        先輩/上司
  • n+1.   後輩/部下

という、「帰納法」だ。
(n、に個人を代入します)

それを仕組みで運用するのが、人事。
俯瞰すると、人事の理論になる。
(これは「演繹法」。ってどうでもいいですね、はい)

これはとても簡単な仕組みだけれど、私、大企業に居た頃には気づかなかったよ。

つまり。

会社を知りたかったら、
「一人の社員と、二人目の社員の、人間関係を見れば良い」
ということ。

この二人の関係は、組織全体に波及してゆくかもしれないからだ。


たとえばそれは、緊張感であり、ライバル心であり。

自分にないものへの尊敬であり、相手の成功を願う気持ちであり。

共に共有するものの、確認であり。

 

私自身、そんな感覚を味わったことは、あった。
もうすぐ3年経つ。

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