人の潜在能力を開花させるテクニック
最近ブームの『コーチング』。
人の目標を達成を、コーチとして支援するためのテクニック集。
特徴は、本人に新しい知識や技を教えるのではなく、本人の潜在能力を開花させてゆくことにある。
そのために、
<相手をリラックスさせる → 聴く → 聞く → 何をすべきか自分から気づかせる>
という流れを作る。説得はしない。そのために、心理学に基づいた具体的テクニックがいろいろあり、相手を観察しながらそれらを組み合わせてゆく。
細かい知識は本で読んでください。
一流のワザは、体験しないとわからない。
というわけで
コーチの指導者としても活躍する一流コーチ、谷口貴彦さんのコーチ養成講座に、先日、2度目の参加。
講座は、体感させる演習中心に進められる。
説明は少しだけ。
それで凄く理解できる。
(このことだけで、いかに人が、自分がコトバに頼りすぎ、コトバを浪費しているのか、実感させられる)
たとえば、講座開始直後、いきなり演習。
イスを半円に並べかえ (机ははじめから全部下げているので)
「隣の受講生が前回から成長したことを30秒話してください」
コーチの役割はクライアントの成長を定点観測すること。
その演習なのだが、裏に隠れた効果がある
- 体を動かす
- 目線が変わる
- 自分が必ず一度褒められる・・・ これ最重要!
- 仲間全員の、それぞれの成長を確認できる
- 褒める人の観察力もわかる
こうして、場にプラスのエネルギーが満ち溢れるのだ。
これが本ではわからない、一流を体感する、ということ。
演習では、あるテーマについて、必ず全員に説明させている。
テーマ、説明のしかたはいろいろだが、共通するのは、「説明することで考えがまとまる」という効果。
バラバラなLEGOのブロックは、組み立てて始めて意味が出る、ということだ。
組織に応用してみる。
普通、上司が部下に説明する。このとき上司は「ブロックを組んでいる」。
部下は「他人のブロック」をバラバラに受け取るわけで、頭の中はぐちゃぐちゃ。
結果、上下の差はさらに拡がってゆく。
本当は逆なのだ。
部下自身が今持っているブロックを組み立てさせればいい=部下から上司に説明させる。
上司は何もしなくても、ひとりひとりが勝手に賢くなってゆく。
結果、組織全体が強くなる。
これは、組織コンサルティングの商品企画上、重要なヒントだ。
もともとそういうコンセプトはあったし、それはわかっていたつもりなのだが、浅かったと実感。理解と「一流の体感」は全く別のものだ。
さて、ここからどう設計し、落とし込んでいくのかが、参謀の腕の見せ所。
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