カテゴリー「◆ *トライアスロンを考える」の27件の記事

2018年9月 1日 (土)

「ビジネスパーソンが最短でトライアスロンデビューする方法」小学館@DIME取材されましたー

みやぞんに続け! 笑笑

あの24時間テレビをみてトライアスロンかっこいいオレもやる! てなる人そういない気もしますが笑笑、普通のトライアスロンをしたい方にも向けて、小学館ダイム公式サイト@DIME記事

「みやぞんに続け!ビジネスパーソンが最短でトライアスロンデビューする方法」  2018.08.30

の取材をお受けいたいました。もちろん、みやぞんに続きたい方にもご参考いただけるとおもいます!!

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僕も8年前、素人としてトライアスロンデビューを最短気味に実現 していて、当時の素人目線から語っています。よく言われる「過酷さ」とかよりも、3種目が続くこと自体に独特の難しさがあり、それが強烈な魅力であるスポーツだと思っています。未経験者さんに伝わるといいな。

トライアスロンが一般メディアに登場するとき、枕詞のごとく「過酷」とつきます。そう映っているのはストイックなイメージあって悪くはないのですが。でも、身体的なキツさも、あるいは具体的なテクニックも、対応は後から幾らでもできるもの。本質ではないと思ってます。

その過酷さを最小化しながら完走することが目標なら、それはそれで別の話はできる。でもそんなトライアスロンはつまらない。かわりに僕が記事中、強調しているのは、文化的、振る舞い的なものです。とくにバイクはそう。

 

// 自転車のスキルとお店のコミュニティ

それらを理解するために、僕の場合、その1年前からロードバイクをしっかり乗り始めて、当時藤沢での自転車ショップのコミュニティが大きな役割を果たしたのでした。そこで得たものは、なかなか文章化することが難しい(=僕は文章力はまあ高いほうだと自己評価しているけどそれでも難しい)、そこにしかない空気のようなもので、その存在自体に大きな価値があったのでした。

ただ、それがトライアスロンを始めることに興味あるレベルの方々にとって「読みたいもの」かどうかはわかりません。

通常、ビギナー向けには、「これだけでOK!」的なイージーな表現がなされがちですが、僕は、「初心者だから初心者向け情報だけ」が良いとは思ってません。はじめから高いレベルでの空気感を知りながら、ビギナーとしての行動を取る、ということも大事なことだと思うのです。

それ抜きでもデビューする(=完走するということ=あ!これ言い忘れた!)だけならできるでしょう。でもその先まで楽しむために、できる限り、リアルの信頼できる人間関係に入っていただくと良いと思うのです。特に自転車では、ショップとの関係が大事。

 

// 24時間テレビ

24hテレビも、みやぞんのバイクスキルから、交通事故リスクのないトラック内を周回することで対応して、TV映えもしないから、結局100kmマラソンを見せることになっちゃうんですよね。バイクスキルがあれば、180kmくらい景色を移動しながら走らせて、TV映えするのに。ただ交通のリスクはあるけど。

といって今回のも、ただ走るよりは、トライアスロンに注目集めて悪いことじゃないとも思うけど。

なにやっても叩かれるのが24hTV! 

そして、なんだかんだたたかれながら視聴率とるのがその芸能人長距離スポーツ企画です笑笑

・・・・

今から訂正とかはできないわけですが、改善点などあれば、次の機会などに反映させていきたいと思います。ご意見くださいませ。

←インスタ的ポップさの中に、「運動+達成感+趣味」(p142)と市民アスリートとの共通性あり、耐久スポーツの苦痛についても通じそう。口当たりよいが栄養も十分な初読感。もうちょっと探求する
  ←ついに出た(らしい)西薗良太さん監訳本! 落ち着いたら読む

2018年8月17日 (金)

女性アスリートと髪の長さについての国際比較

日経ウーマンオンラインインタビュー第2回、道端カレンさんバイク写真の長い髪のなびきみ、かっこいい! (短く切ったのは今年、負傷後入院前)
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// 女性アスリートの髪は長い //
日本だと、女性アスリートの短髪=スポーティ、というイメージだと思う。中国韓国女性も同じく短めかな。しかし、海外トップアスリートでは、白人黒人とも髪が長いのがむしろ普通だ。競技中には長い髪を後ろで束ねて、終わると、パーマかけたりのブロンドをふわーーーとなびかせたりしてる。
 
「リオ2016 メダル 女子」or Rio2016 podium woman あたりで画像検索するとひと目でわかる。
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一方で、男性アスリートではショートが多く、夏のオリンピック種目は特にそう。やはり Rio2016 podium man とか画像検索でわかる。白人なら金髪の刈り上げショートが多く、黒人はほぼ坊主的なの。

「男だけ頭から放熱するから男だけ髪が邪魔」なんてことはないwので、単に文化的な理由によってそうなっている。文化=「周りがアスリートをどうみてるか」「アスリート自身はどう見られたいのか」という、その男女差×人種差が表面化したもの。

// 文化の差 //

そもそもスポーツとは、文明開始以来、若い男限定のもの。近代五輪は欧州貴族の遊びなので、さらに白人の中上流階級に限定される。その世のイメージはそうそう変わらず、男子トップアスリートに投影される。その結果が刈り上げショート。

この主流文化へのカウンターとして、1960−70代あたりから女性やアメリカ西海岸発の新興スポーツなどなど出てくる。ここは土壌の文化が違うので、髪型も変わる。

女性のガチなアスリートがマトモに出現しはじめたのはせいぜいこの半世紀のこと、男子トップと名声収入かわらないスーパースターが続々登場したは割と最近な気がする。このなかで、「男ではない女のアスリート」、というアイデンティティを強調したい気持ちがあるのかもしれない。

いや単に、手足が長くて髪色が軽いブロンド系であることから、競技中に長いのが似合うだけなのかもしれん。

文化差なので、競技によっても大きく変わる。典型は冬のスポーツで、スノボとかカウンターカルチャー系の影響も強いので、白人でもロックスターみたいな長髪パーマとか超普通だ。寒いから長いほうが温かいともいえるが、その理由だけでは、暑いのに長髪な女性ランナーを説明不能である。

サッカーもアンダークラス発の競技なのもあり、わりとロックな髪型が混ざるかな?

入れ墨&タトゥー率の違いも、文化差だろう。日本人にはいまだに、世界のトップアスリートたちがあたりまえのようにタトゥー入れまくりなのを知らない方々も多いようだ。さすがに近年のTV性能アップで減ってるだろうけど。

とはいえ酷暑の2020夏の東京で、女性が長いままかはわからないが。マラソンランナーとか切ってくるのかな?

2020年にメダリストが温泉に入れないとか起きがちだが。笑

 

// 道端カレンさんの場合 //

ラテン民族の父と日本女性ハーフ、という生物的および文化的特徴からは、髪は長いのも短いのもどちらもありうる立場。

で実際、長くなびかせもすれば、切ってもニュースになる。こんな選択もモデルとしての職人芸の1つだ。

・・・

日経の取材は7月、超猛暑がちょっとだけ緩んだ日の午後。人物写真にはよくないらしい西陽が差し掛ける状況だけど、カメラ、メイク、モデル、それぞれがプロの技で瞬時に対応してゆく。ほんの数分間でできあがった写真のクオリティに驚いた。

カレンさんは、カメラマンがシャッターを押して少しだけ構え直す一瞬に、次の全く違うポーズを取ってゆく。これが技。あの撮影風景、許可とって横で動画撮っておきたかったくらい。

そんな取材でも、和やか、楽しそう、面白い、そんな場の空気が伝われば。心からたのしんでやってることは、少しでも広く伝わってくれると嬉しいです。

日経ウーマンオンラインインタビュー最後の第3回は週明け。トライアスロンの話題は終了、また違った一面が語られています。お楽しみに!

#道端カレン #トライアスロン #日経ウーマン

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2018年7月15日 (日)

サッカー評論界の新星、林舞輝コーチ(23)の存在・行動・思考

<すごい若者はなぜ生まれるのか?>

「今の若者トップ層は、僕らの頃と比較にならないくらい超すごい!」と最近あちこちで見聞きする。ニュースとかでなくリアルで接して驚いているのは、40代以降の社会的にそれぞれ成功しているといえる人達が多い。(リアルで接する機会がある時点で既にそれなりの立場であることが推定されるともいえるが)

スポーツとか将棋とか、実力が数字ではっきりあらわれる分野で目立つけど、氷山の一角であるわけで、僕らに見えないところでも、いくらでもいるわけだ。

そんなことを思ったり言ったりしている時に、サッカー2018ワールドカップで、すごい記事を連発してるのが23歳と知ってまたびっくり。月刊footballistaオンライン版での
 

ベルギーとの差は高さではない。「抗プランB」がなかった日本 (2018.07.06)

 
とかのシリーズ。僕は4年に1度だけ湧いてくるニワカなワールドカップファン(=サッカーファンとは書かない)だけど、これら記事の論理の的確さ、現場感覚の確かさは、理解できている気がする。
 
それが林舞輝コーチ。彼のインタビュー記事(2018年4月)がおもしろい。
 
 
おもわずニワカ解説したくなる言葉が続く。「すごい若者はなぜ生まれるのか?」という視点から、引用していこう。
 
<キャリアの視点>
すごいものには理由があり、彼のここまでの過程もやはり納得:
  1. 両親はサッカー選手&留学や海外在住経験あり
  2. 生まれた時からずっと両親がサッカーの話してる家庭
  3. 14歳から小学生相手のサッカー指導開始
  4. 高2で選手引退し指導専念
  5. 大学からイギリスへ
  6. イングランドの有力クラブのJr.コース指導インターンに
  7. チームを3つに分けて強豪チームと練習試合をした時に、自分が指導するチームが全勝、正スタッフ昇格
  8. 大学を首席卒業
  9. 指導者養成の名門であるポルトガルの大学院へ
  10. ポルトガル1部リーグのU-22のアシスタントコーチ
  11. モウリーニョの指導者養成コース(実質15枠)に日本人初の合格 ←今ココの23歳\@@/
前半だけみれば、家庭環境に恵まれていた、と言える。ただそれもせいぜい5.イギリス行きまでの話だろう。それぞれの転機で、
 
「サッカーを職業にすることを考えたら日本の大学は選択肢から消えた」
 
「イングランドで肌身で感じていた『チェルシーユースのような選手たちに、日本のユース世代が10年後にどうやったら勝てるんだろう』という思いに対する答えを、どうにかして見つけたかった」
 
と、目標像が明確に見えているがゆえの大胆な選択をされている。こんな行動ができている時点で、既に、家庭環境が恵まれていた点は完全にリセットされている、といっていいだろう。だとすれば、そこから先は条件は同じ、できないことの言い訳にはならない。
恵まれた環境を活かせない人間は幾らでもいる。その環境の中で得たものを、別のものに転換することで、ステージを変える。それが自分でできるかどうか、が差をつけるのだと思った。
 
<日本との文化差>
 
「大学でも元プロ選手とそれ以外の生徒は完全に平等ですね。同級生と食堂に集まれば、いろんなものが机の上に並べられ、机を戦術ボード代わりにして議論が始まります。逆に、日本では年功序列的な文化がありますし、自分より優秀な若者を評価するのは簡単ではない。」
 
も大事なところ。グローバル化の中で、地球上の最適地にストレートに向かう、という選択を普通にとるようになったことが、今の若者層の一部に共通するかなとも思う。将棋ならそれは日本だし、「日本語のネットサービスの起業」でも日本だし。
 
「日本だとコンビニに行けば何も言わなくてもお弁当を温めてくれるし、お箸も一緒に袋に入れてくれますよね。でも、海外だと違う。彼らにやってほしかったら、ハッキリと『今から説明するから、よく聞け。アツアツの弁当が良いから、そこの電子レンジで30秒間加熱してくれ。それにすぐに食べたいから、箸も一緒に用意してくれ』と強く主張しないと伝わらないし、対応してくれない。」
 
なんて文化差もおもしろい。 
 
「この世界は、結局は結果だと思います。国籍や年齢なんて関係なく、結果を残せば認めてもらえます。」
 
という世界にあって、「オールジャパンチームになってどうだったか?」(NHK中継での記者質問)「次期監督は日本人がいいか?」なんて20世紀なことをいまだにいってる場合じゃない。
 
<試合のように練習する>
トライアスリート目線でのポイントは、(あれ八田さんトライアスリートでしたっけ?笑)
「試合のように練習する」ということ。
 
「日本人選手は練習の中ではトップクラスに正確なプレーをします。ただ、ユース世代もトップも欧州の選手たちは強烈な速さとプレッシャーの中で『普通に止めて、普通に蹴る』能力がある。その差」
 
「モウリーニョの有名な言葉: ピアニストは、ピアノの周りを走らない。だから我われもグラウンドの周りを走る必要はない。サッカーは、サッカーをすることによってうまくなるのだから」
 
日本的な(サッカーをプレーしない)練習では試合で使える技術は鍛えられない・・・練習において常にボールを使ったりプレッシャーを与えたりといったことを非常に重要視して・・・いるからこそ、欧州の選手たちは猛烈な速さや激しいプレッシャーといった中での技術が磨かれている」

日本は、徳川300年の平穏な農耕&職人文化のせいか、時間をかけて基礎を丁寧に積み上げることを善しとする。それはそれで美徳でもあり、一部では世界的な強みともなりうるのだけど、サッカーとは日本でうまれた競技ではないので。(トライアスロン=とくに自転車とクロール泳もね=スイムは海の集団とかね)

 <まとめ>

「地道に階段を登ってゆく」ことの効果は大事にしつつも、そこに洗脳されすぎたいないか、「ほしい結果にダイレクトに迫る」というアプローチに気づけているか、時折ふりかえってみたいものだ。

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そのためには、トップレベルの話を直に聞いて理解することが一番ですよね。(←突然敬語に変わってCMのお時間)

ビジネスパーソンとしてケタの違う成長を望むのなら、8/19, 第2回メイクスpresentsウェルビーイング・セミナーへ。近年ではアドラー心理学の解説が大人気の経営コンサルタント、小倉広さんを迎え

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八田は統括ディレクターとして企画から実行まで入っております。9月にはさらに超旬な方をお呼びします。お楽しみに。

2018年3月26日 (月)

フォアフット、低酸素、TOKYO2020暑さ対策… JTU研究会'18メモ

前回続き) ライブの研究報告はいろいろ刺激多くていい。「ここまでわかった」とは、同時に「ここから先わかってない」てことでもあり、文字化されてないニュアンスからわかるものもあるし。なので限界はあるのだけど、当日メモを掲載。

//// 急ですが ////

いきなりCM入ります、名古屋・伏見にて講演的なことをします。

日時: 2018/3/30 (金) 19:00-21:00
会場: トリニティーグループ本社 (名古屋市 伏見)
     名古屋市中区錦二丁目15-22 りそな名古屋ビル9F
     Tel:052-684-4057
参加資格: どなたでもご参加頂けます
参加費: 500円(お茶代等含)
定員: 12名程度(先着順)

詳細は、こちらFacebookイベントページ ↓ ご覧ください:

年度末最後の金曜夜、という悪日程の急遽開催で恐縮至極 ❢ 2月の東京新聞&中日新聞記事、また1月のJTU発表をベースに、「ピーク・パフォーマンス」を新たなテーマに、お話しましょう。
 
//// さて本題 ////
 
個人的におもしろかったのは、名古屋市立大学の飯田さんによる「トライアスロン選手にとってフォアフット走法は有効か」で、なぜなら僕も被験者だから。
 
論文でも何でも、文字になったのはごく一部で、体験したものが一番おもしろいものだ。
 
後半の一部は抜けてるけど、以下、各演題の概要と感想を。
 
・・・
 
「東京五輪に向けたJISSの取り組み」:東京五輪特別プロジェクト暑熱対策 中村大輔(国立スポーツ科学センター)
 
概要: 暑熱環境で最も体温を下げられるのは「アイス スライリー」=水と微細氷のミックス、よーするにフローズン・シャーベット、夏のコンビニでマシン置いて売ってるやつ。カフェインも効くそうだ。
 
感想: 僕思うに、歴代オリンピック開催地の中でも、日本の夏は圧倒的に暑いのだろうけど、鍛えてるアスリートが対策すれば早朝2時間くらいは対応可能だ。TVでは「危険だから外で運動するな」とマイナスばかりを言うけど、それはTVの主要視聴者が運動習慣のない高齢者だから。NHK『ガッテン』が高視聴率なのもその証明だ。TOKYO2020は、「こうすれば運動できる」というプラスを伝えるきっかけになるといい。むしろ危険なのは、暑さ慣れしてない観客の側だ。
フローズンなんとかも、効果あるの身体でわかるから夏に売れるわけだ。かき氷のちょっと溶けかけたのも最高に冷える。本当の効果あるものは直感で十分で、サイエンスは(そんなには)不要、後追いにしかならない。
 
「トライアスロン競技中の深部体温変化に関する研究」:中島大悟
夏のショートレース中の深層体温を測った。スタート前37.4℃、スイム終了時点が最高の38.8℃。(※ウェットスーツを着て泳ぐだけでは体温上昇はない、との先行研究あり) バイクでは終了時37.7℃と十分に冷え(後半下りのコースの影響もある)、ランは水飲んでかぶっても38.4℃と再上昇。水かけただけでは限界ある。
 
感想: スイムは水温にもよるのだろうし、スタート前にフルのウェットスーツを着たまま長時間待っている影響もありそう。熱がウェットの内にこもり(=直後には深層体温まで上がらない)、夏の高い水温によって、水中での放熱が妨げられてしまうのでは?
僕は夏の大会では、スイムスタート10〜5分前くらいまで上半身は着ずに待っている。ま5分前だとちゃんと着れるのか?てプレッシャーが大きくなる笑けど、まあ1分もあれば着れるものなので。着た後は海水やエイドの水を流し込んで冷やすこともできる。何十分も着たままってのは、本当に問題ないか、考え直すといいと思う。
 
「トライアスリートにおける暑熱対策の意識調査と心体の継時的変化の検討」:稲井勇仁
暑さの影響は、水分量に表れ、尿に表れる。そこで早稲田の院生さんがトライアスロン部の合宿で何十人分かの尿を毎日計測し続けて匂いキツかった!という身体張った研究成果、笑。暑さ対策の意識は高くとも、みな脱水が進行していくのが現実。尿検査できなくとも色を見れば結構当たるそうだ。 
 
感想: やはり体水分量は大事だ。まずはトレーニング前後での体重減少量を計るのがいいと思う。どれだけ水が失われるのか、よくわかるはずだ。
よく見かける「1日で体重何kg減」的な報告は、ほぼ全てが水の増減でしかない。直後には激減し、その後に保水方向に振れて増える。腎臓が体水分量を正常化した3日後には戻ってることだろう。
 
「JTUにおける栄養サポートの現状」:森谷直樹
エリートアスリートも意外と?食事への意識はテキトー。
あくまでもアンケート調査なので、実際の内容までテキトーなのかはまた別の問題。
 
感想: 簡単&効果あるのは、全食事を撮っておくことかも、と思った。ドクター中松は35年分を記録してイグ・ノーベル賞を受賞している→ https://wired.jp/2005/10/11/2005年『イグ・ノーベル賞』発表、ドクター中松も/
RIZAPでは、食べる度にコーチに送信させてフィードバック返している。←持続可能性がないからリバウンドするw
 
「市民トライアスリートの社会学 ?大人たちを競技へ向かわせる4つの力」:八田益之

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「エリートトライアスリートにおけるランニングペース,ストライド長,ピッチの変化」:石倉惠介
トップ選手のRunは、後半ストライドが落ちてゆくが、ピッチを上げて、スピードを維持する。
大会別では、2017春の横浜と比べ、2017秋のグランドファイナル(ロッテルダム)の方が、スタート直後の上げがキツく、上位選手が序盤ふるい落としを図ったことがわかる。例外がゴメスで、ペース変動を抑え、いちど後方に落ちてから追い上げて、ゴールでは上位に入る。レース展開が上手い。
 
感想: ゴメスの事例は僕がその場でグラフから読み取って質問して確認←自慢かよ。ランニング長距離では日本女子選手が最近活用して入賞を果たしている戦法でもある。ただ一度知られると使いづらいのと、あと、強風のレースでは少し無理しても集団についたほうが有利なのもあるかな。
 
「トライアスロン選手にとってフォアフット走法は有効か」:飯田博之
フォアフットの有効性が出始めるぎりぎりの速さが、18km/h=3:20/km(=10km33:20, マラソン2:20:39)。むしろミッドフットの方が有効な速度域ともいえる。もっと速ければフォアフット有利。
ランニングエコノミーの高さとは、接地時点は大差なく、それ以外の=特に足の戻しでの、リラックス度の差。地面反発力などを活かしてシュッと戻す。
 
感想: この研究、僕も被験者の一人です。
僕のRunパートのベストが1km3:35-40ペース(36分くらい、レースにより距離が微妙に違うので)。ミッドフット有利の速度域だが、フォアフット新走法を知っておくことは、ランニングの原理を理解するためにも、効果があると感じる。
 
「トライアスロン競技のラン種目におけるペース戦略の検討」:青柳篤
先の石倉研究と同じく、一定ペース戦略の実戦での有効性を示す。
 
感想: つまりゴメスは、理屈を徹底実行できているということ。レース展開を予測できており、自信もあって周りに左右されないのだろう。
 
「低負荷、高回転ペダリングにおける心肺機能と脂質酸化能力」:石橋剛
高回転は効率は低いが、脂肪を活用し、心拍出量も増える。
 
感想: てことは、朝の空腹時の脂肪活用ローラー、リカバリーで疲労物質流す、等の効果が高いのが、高回転バイク。
 
「日本代表および学生日本代表トライアスリートの心臓左心室および有酸素性能力」:生田目颯
ええ、あの生田目選手による研究成果です。" 過去1年間にオリンピックに出場した除脂肪体重が(身長比で)高い男子選手" を流通経済大が測定、となるとあの選手しか想像できない笑
心臓の特徴(壁厚、重量、一回拍出量)が、耐久系よりハンマー投げ等のパワー系競技のものだそう。最大酸素摂取量は体重あたりの「相対値」では学生トップ選手と同等だが、「絶対値」は筋肉の総量が多いため高い。この特徴により、体重増のデメリットの少ないスイム・バイクを余裕を持って終えて、ラン勝負ができるのではないか。(逆にいえば、軽量ランナー型トライアスリートはバイク終了時点で疲弊して、ランの強みを失っているということ)
 
感想: ショートのトップ選手はパワー大事。
Vo2Max値とは通常、体重比で語られるが、それは軽量の有利性が高いランニング中心だからだろう。自転車ではパワー(watt)の方がパフォーマンスにより近く、平坦なら絶対値、登りなら相対値、と使い分けられる。水泳&自転車の力はランにも引き継がれるわけで、トライアスロンでは、ラン単体での理論が通用しなくなるのが、この競技の複雑でおもしろいところだ。
 
「高地/低酸素トレーニングの理論とその応用」鈴木康弘(国立スポーツ科学センター)
低酸素トレーニングの効果は極めて複雑。効果は明確に断言できない。
実は、短距離に効果がある。
長距離向けでは、かなりな長期間が必要で、1日11時間で29泊しても効果なし、という例もある。
個人差が激しく、体質のみならず、プラシーボ効果=俺スゲー練習してる!て自己暗示効果もかなりあるだろう、との鈴木先生コメント。
 
感想: 明らかに環境が変わる低酸素トレーニングでも、身体のみならず心理的な影響が大きい、という見立てはおもしろいし、納得できる。
ちなみに『覚醒〜』p155, 僕の2013年8月は10日間ほど1200mで生活、練習はMax2000m。この効果は涼しかったことと、走って気持ちよい環境なこと。
 
「Science+triathlon in Edmonton参加報告」: 石倉惠介
は英語の発表内容で、おもしろかったのだけどしっかり見れてない。あとでFacebookに書こうかな。(ブログも書きたいんですが、いろいろ、あとまわしに、、)
 
 
・・・
 
「ピーク・パフォーマンス」 系は最近の流行かな。10年前のビジネス書の教えは脳内限定だったけど、今は、身体に関心がシフトしているのが世界的傾向。

2017年12月10日 (日)

川内優輝のグローバル行動力 〜プロアスリートの世界視野について

「川内優輝はなぜ海外連戦ができるのか? お金をかけず、賢く転戦する仕組み」 とスポーツナビ2017年12月7日のインタビュー記事。タイトル通り、彼の海外レースのマネジメントが説明されている。

 

<スーパー・グローバルな川内選手>

初マラソンの別府大分毎日2009以降、76のフルマラソンを走り、うち海外は33=4割超。初期は市民マラソン入賞ご褒美の海外レース派遣を狙っていたというのがかわいいのだが、日本代表で世界選手権に出た後の2012年デュッセルドルフから、海外大会側から招待されるようになる。

直近3年のベストタイム2時間10分切りで最高位の「ゴールドラベル」を保持。このレベルのアフリカ以外の選手は世界的に希少だ。のみならず圧倒的な完走回数、さらに好記録の数も多い。東アフリカ系選手は賞金をでっかく稼ぐ必要があり、コンディションとレース展開から勝負に絡めなくなると、さっさと棄権することが多い。川内さんは趣味(とトレーニングの一環)なので、毎回それなりにがんばるので、良い記録が出やすい。

おまけにフルタイム公務員。世界のランニングファンに知名度が高く、格の高い大会が欲しがるグローバルなランナーの1人だ。

往復の飛行機代と宿泊代(+たぶん滞在中の食費含む全てのコスト)を出してもらうまでは公務員の副業禁止規定でも問題ないようだ。それでも大会側にとっては出走料を払わずに済むわけで、二度美味しい😁

書かれてないけど、おそらくはエージェントにとっては、この出走ギャラに相当する部分をそのまま手数料として取れて、それでもクライアントKawauchiの利益を一切害さないわけで、商材(?)としても美味しい😁😁

 

<スーパー・ドメスティックな実業団チーム>

もう一つの注目は、この2ページの後半。
実業団系のランナー&マネジメント陣が、川内優輝選手と、これらの情報交換をしていない(というより、「教えて」と言えてない)ことが推察されるのだ。

なぜそうしないのか?と推測すると(あくまでも一般論ですが)
1.グローバル方面への興味が薄い
2.プロからアマチュアに対して「教えて」といいたくない

2.はブラックジョークなんだけど、1.は大きいんだろう。
実業団はどうしても駅伝を重視せざるをえず、マラソンは出るならTV中継される国内主要大会で露出したいはず。実業団というビジネスモデルにおいてはそれが正しく、一概に視野が狭い等々批判するつもりはない。

しかし、世界で戦うための競技力育成としては、また別だ。

この環境の中では、国内最高峰であるはずのニューイヤー駅伝には短距離1区間だけいう排他的なガイジン枠が存在し、世界と戦う気がさらさらないことを堂々と示している。(高校のような選手獲得競争が心配だというならともかく)

そして選手も大会で「日本人1位」であることを(実質)最高の目標としている。

そんな環境だ。

 

<スーパー・アスリートを作る環境>

スポーツで世界レベルで戦うためには、世界の最適地で、その空気感のようなものを吸収する、環境要因が重要になっていると思う。競争が激化し、競技レベルが上がるほど、その傾向は加速するだろう。 

福岡国際マラソン2017は、ある意味、伝統のケニア高地合宿所(モーエン)vs. 新興NIKEオレゴン(大迫傑)という世界の二大ランナー産地の地域対決だった。

川内選手は、練習環境こそ(かなり)劣るものの、これら海外レース経験を、特徴であるタフな勝負強さにつなげているように思う。それによって練習量では圧倒されるプロランナー達と対等に勝負し、何度も勝ってきた。

いやそれとも、駒沢公園という環境は実は世界トップに迫るほどの最適地なのか?😁

とギャグで書いてみたのだが、あらためて考えてみると、川内さんはそこで常に「見られている」ことで、集中力を自動的に高めることができる、さらに「市民ランナー代表としての意識」を毎度確認もできていそうだ。

そんなメンタル面のメリットは、彼にとっての「世界トップに迫るための環境」になっているのだろう。

一方で、日本のトップ長距離ランナーにとって、実業団というビジネスモデルは国内でプロ活動をするためにとにかく現実的。その枠内で活動する限りは、世界転戦は難しいだろう。
 
でも個人として資金源を獲得し、エージェントなどふさわしいチームを組めるのなら、世界規模で活動する道が拓けてきた。大迫選手はその最高の例だ。その方面での一手段を紹介しているのが、この川内選手インタビューだ。

あらゆる競技において、プロとして世界レベルで競うのなら、視野をグローバルに拡げ、また活動地も拡げてゆくことは、これからの大きな流れになるだろう。特に2020年の五輪終了後にはなおさらだ。

日本の実業団という環境が恵まれているのは間違いない。ただ世界規模で見た場合に、そのための最適地であったのは、1960年代〜90年代くらいまでの、おおよそ30年間だったかなと思う。まさに1 generation。経営の世界では「会社の寿命は30年」という格言もある。この経験則は極めて強力なもの、関係者が数十万人にもなるような超優良企業すら消滅させてきたほどのものだ。そこから逃れるためには、それなりの変革は必要だ。

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ローカル県職員な川内優輝の(意外な)グローバル性と、グローバル企業の多い実業団の(実はの)ドメスティック性。対照的な両者それぞれに合理性はある。TOKYO2020までは日本国内に特殊な風が吹いていて、国内基盤であることの経済的&社会的な合理性もある。

風が去った秋に、景色はどうなっているか。そして競技力を高めるために必要な「世界の中での最適地」は、その時どこだろうか。そこに日本は含まれているだろうか。

<市民アスリートとしての幸福最大化を目指すなら>

ちなみに市民アスリートの場合、マラソン海外レースは、トライアスロンで世界選手権KONA出場を目指す場合と比べて、圧倒的に低コストだ。KONA分の予算(年間50万円でたりないかな)がもしも確保できるのなら、年に何度も海外レースを走ることができてオトク、ともいえる?

写真は2013年10月KONA、レーズ前の国別パレードより。


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2017年1月22日 (日)

追悼: プロトライアスリート小林大哲さん(享年24)が遺したもの 〜 mourning triathlete Hiroaki Kobayahi

2017年1月21日午後2時前、小林大哲(こばやし・ひろあき)選手が自転車で崖から転落し逝去された。ニュースのタイトルに目を疑い、記事に彼の名を見て、また疑った。本当に、彼なのか。でも何度見ても、そうでしかなかった。

彼のトライアスロンへのチャレンジは、ほんの2年に満たずに、未完に終わってしまった。あまりにも悲しい。それでも、その足あとが意味するものは、日本のスポーツ界すべてに知ってもらう価値あるものだと思う。

 

- 小林大哲選手とは -

JTU日本トライアスロン連合の2016年ランキングでは10位。より実力がストレートに表れる日本選手権では8位。ただ、その潜在能力はもっと高い。2015年にトライアスロンを始めたばかりで、1年8ヵ月ほどの短期間で成し遂げた成果だから。2020東京五輪時点ではトップに位置していた可能性も、そして世界と戦えていた可能性だって、十分あった。

1992年生まれ、千葉県出身。中学では水泳部で400m自由形が4:30−40秒くらいだそうで、競泳選手としては勝負できず、検見川高校で陸上長距離に転向。順天堂大に進み、箱根駅伝ではあと一歩でメンバー入りを逃す。駅伝部の合宿地に日本食研のトライアスロン部も来ており、つながりができた。4年になり、就職が決まっていなかった頃に新人募集のトライアウトがあると聞き、参加したら合格、未経験のままプロ・トライアスリートとなったのが2015年2月だという。

僕が彼に出会ったのは、その4ヶ月後の愛南トライアスロンのこと。表彰式会場への入場を待つ列の隣にいた、一目で鍛え上げられた様子の若者に声掛けしたら、日本食研の新人プロ選手だという。ベテランの平松幸紘選手をおさえて2位に入ったのだが、それが彼の初の51.5kmレースだと聞いて、びっくりした。

「すごい、すごすぎます、そんなことがあるんですか! 次の目標は?」と聞いてみた。

「3週後の酒田のU23選手権での優勝です。」と明確に答えていた。

「U23代表を掴みたいのです、実力的には勝てる大会ではないですが、チャンスはゼロではないはずなので」と。

いくらなんでも、まさかキャリア4ヵ月で、実力者ひしめくU23優勝なんて無理だろう。でも志の高さはすごいなあ、とその時は思ったように記憶している。態度、口ぶりは、謙虚すぎるくらい謙虚で、真面目さがにじみ出ている印象。それと大きな目標とのギャップに、少しびっくりした。

しかし3週後、本当に優勝する。知人のトライアスリートがその場に居合わせて、ゴールでの雄叫びを見ていたそう。その話を聞いて、大哲さんは本気で狙っていたんだと知った。

すごい才能が表れた、と思った。

そして同年9月、シカゴの世界選手権でご一緒することになった。当時のブログはこちら 「カテゴリー「'15- ITU世界選手権Chicago」  ご参照。さすがにU23世界選手権、バイクは実力者が揃う大きな第一集団から遠く離された4人だけの厳しい集団で消耗してしまうが。ランでは周回ごとにパフォーマンスが上がっているのがわかった。世界で戦えるラン。いつか世界大会でバイク第一集団から見たいと思った。

「ひろー!」と熱心に応援される年配の男女がいた。話しかけてみると、 小林選手のご両親だった。大舞台で喜んでいるというより、どこか、心配そうにも見えた。

追記1/24:この箇所をITUニュース "Triathlon family mourns passing of Japanese athlete Hiroaki Kobayahi" 22 Jan, 2017 にて紹介いただきました。引用:

“I met him (Kobayahi) for the first time at one triathlon event just four months after his triathlon trial test. At first glance, I could tell how hard he trained to build up his body and muscles. I was stunned by his performance when he finished second at his first 51.5 k race. To my question of what was his next goal, he clearly answered that he would like to win the U23 Championships in three weeks’ time.

He said, ‘I want to make a U23 national team. I know my ability won’t match the level of the Championships, but I believe the chances are not zero.’

I thought it would never happen as he had only four months of triathlon experience at the time. However, I remember I was impressed by his high spirit and the way he talked in a humble manner. His attitude was so humble and too modest, but, his honest and serious personality appeared through his words. To be honest, I was surprised with the gap between his aspiration and very reserved personality. But, in fact, three weeks later, he won the race.”

そう思わずにいられないような謙虚さ、真摯さを、少しでも世界の「トライアスロン・ファミリー」に知っていただければ。

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- 事故について -

NHKニュース動画 を見ると、スピードの出やすい緩いカーブが続く下り途中に、突如あらわれる急カーブ。こうした山中では、雨や泥を流すために、崖側を下げる逆バンクが設定されていることも多い。下りながら「やばい逆だ」と気付いたときには遅かったりする。山だから砂も浮きやすい。整備された舗装路での浮き砂でのコーナリングは、軽量で細タイヤのロードバイクの弱点。

最大の問題は、ガードが腰の高さもないようなワイヤーだけであること。明らかに4輪車しか想定しておらず(眺めは良さそうだ)、2輪にとっては無いのに等しいとさえいえそうだ。自転車で接触すれば、即その上へ跳ね飛ばされてしまうから。しかもその先は高さ80mという崖。消防が駆けつけて50mのロープを下ろしたら足りず、ドクターヘリを要請したそうだ。

映像では看板を立てる金属製ぽいパイプの1つが完全に折れ曲がり、衝突の衝撃の強さを物語る(今回の事故とは限らないが、たとえば4輪での衝突なら下側がより激しく損傷しているはず)。結構な速さで激突し、その反動で軽く数mは水平に飛ばされたとしてもおかしくない。だとすれば、途中に引っかかることもなく、岩場の川原へ吹っ飛ばされてしまう。

つまり、普通なら、せいぜい鎖骨か肋骨かを折って済むようなミスが、致死率ほぼ100%になってしまう。これほど条件の悪い道は、日本には他にほとんどないのではないだろうか。最悪の箇所だ。

何度か現場を自転車で走ったことがある現地の方によると、

「自動車で走るぶんには何ともないカーブが、ロードバイクやTTバイクで走ると曲がりきれない下り道」
(完熟マンゴーの、トライアスロン奮闘記)

だそうだ。照葉大吊橋からの下りを下記Yahoo!ルートラボで検証 してみた。それらしき危険箇所は640mあたりに1つ。斜度25%と表示される急な下り(※地図の標高設定によるので正確ではない)からの、アウト側で崖に向かってゆく右カーブ。他に3つくらい似た箇所がある。(航空写真モードで拡大可能)

ほんの一瞬の油断が生じる場合もあれば、「この先のガードが怖い!」と見てしまった瞬間にハンドリングがそちらに向かおうとする本能もある。ブレーキングも直行しているうちは有効だが、曲がりながらでは逆に車体を不安定化させてしまう。全て、僕も何度か経験あること。こうしたリスク要因と不運とが重なることは、誰にもで起きうること。

※追記:新記事「小林大哲選手事故現場のネット検証、そして競技自転車の「下り練習」について 」にて詳細な事故状況の分析を掲載しました。(2017.1.27) 

しかも、1/9から(事故2日後にあたる)23日までの宮崎シーガイアでのJTU強化合宿、3週間の疲労がピークに来そうな時期。あまりにも悪条件が揃いすぎてしまった。

僕だったら、ただでさえ下り時速40km制限をかけるような(異常なまでの)怖がりなので、こんな状況ならほぼフルブレーキ停止してから超徐行してそうな箇所。でも、8名で、距離を空けたとはいえ隊列組んで走る中で、それもやりずらい。ブレーキで後ろが乱れてしまうし、そもそも、走りながらその状況が見えるとは限らない。

 

- 彼が日本のスポーツ界に遺した(遺すべき)もの -

1つ言えることは、 小林大哲さんが、ほんの2年にも満たないあいだにトライアスロン界で達成されてきたことは、彼にしかできないものだったということ。

トライアスロンへ転向して、ほんの4−5ヵ月でU23で優勝してみせたという事実。そのデビュー年の日本選手権が19位、翌年には8位。わずかの間に着々と実力を上げていたという事実。今年の10月に、そして2018年、2019年に、どこまで上げれたことだろうかと思う。

この足あとは、これから、トライアスロンへ転向しようとする他種目のトップアスリート達に、そしてトライアスロンにかぎらず、すべての種目で転向を迷っているアスリート達に、たしかな重さを持って、残り続けるだろう。少なくとも、そうあるべきだ、と思う。

日本のスポーツ界では、1つの種目にこだわる文化が強い。種目というより「その組織」といったほうがいいかもしれない。これは再検討されるべき20世紀の遺産だと僕は思っている。スポーツに限らない話だから、根は深い。

欧米のトライアスリートが強いのはその逆で、日本だったら陸上長距離か競泳かに囲い込まれているような10代選手が、子供の頃から、競技自転車もやれば、遠泳大会にも出れば、クロスカントリーの大会にも出ている。結果として、トライアスロンが一番成績いい、という選手がオリンピックへとチャレンジしているのだと、僕は見ている。ランパート10kmを28分台で走る選手が続々と表れているのは、その結果だと思う。

日本でいえば、箱根駅伝に集中する才能の中には、中高から、たまにでも水泳自転車を併用していれば、それくらい出来る選手はいるだろうと思う。ここでは、「1つのことをコツコツと極める」という日本の職人的な美意識が(もちろんそのメリットは大きいのだが同時に)、世界レベルで戦うための制約にもなっている、ということ。

その壁を、現実に破ってみせて、ほんの2シーズンでここまで進んでみせた、という実績は、彼だからこそできた、オリジナルなものだ。

本当は、彼のチャレンジの真価はここからだったのだけど、それはもう、どうしようもないことだから。

ただ、トライアスロンに、スポーツ界全体に、これから活かされてゆく価値のある、チャレンジであると、僕は思う。

・・・ 

あの日、お会いできてよかったです。大哲さんの達成に心からの敬意を捧げます。安らかにお眠りください。

2016年11月30日 (水)

「トライアスロンお金がかかる説」、僕のコスト実績5例から検証しよう

2013年ハワイ島コナの世界選手権会場には、発売から1年半のサーヴェロP5(当時フレームだけで68万円)がいっぱい。コナ空港で自転車いれた段ボールを引きずってるのは僕くらいで(笑)、みなハードケース(海外でシーコンとかのソフトケースは危険)、海外渡航シールをいっぱい貼った使い込んだ物も多い。お金をかけようと思えば、簡単に年間100万円以上の予算を注ぎ込めるのがトライアスロン。その出費に対する満足度も平均的に高いだろう。 

ただそれは、アイアンマン世界選手権KONAだからであって、欧米でも安い地方大会はミドルに7,000円くらいで出れる、とスペイン人が言っていた。たぶんそうゆう会場にはP5とかほとんどない。
 
日本では、警備など大会運営コストがかさむようで、出場料こそ高めだが、それでも、抑えようと思えば抑えることはできる。以下、僕が実際に使った金額でみていこう。
 
 
<例1:宮古島大会2015>
国内でお金かかる代表のように言われる宮古だが、僕が2015年に出た時、8日間の単独行動で食費を含む総費用を10万円台に抑えた。内訳は、
  • 出場料4万
  • 移動・輸送4万円 (飛行機2.3万+成田バス0.2万+バイク輸送1.5万)
  • 宿1.8万 (ゲストハウス「チャーミーズ」 http://www.charmys.jp
  • 食費0.7万
食費抜きで9.8万、食費込みでも10.5万〜むしろこっちが凄いでしょう笑。ちなみに那覇にも3日無銭滞在して計10日で10万。
 
別に節約耐乏生活をしたわけではない。現地の人たちと同じような生活をしただけだ。
ローコスト経営の宿を選び、400m離れた農協店舗に通い、値下げシールくる時間も聞いて、地元価格の沖縄料理を、食べたいもの全部たっぷり買ってのことだ。米は共有キッチンで炊く。これで食費1日千円を実現。もちろん材料から自炊すればさらに安くできる。
 
今は直行便が飛び、たぶんバイクを同行できヤマト便1.5万円を削れそう。 オーバーチャージ払って安い。そして8日間も滞在する必要はないので笑、全費用10万円切りは現実的だ。
 
宿は会場の前浜ビーチから2km、東洋一美しいという真っ白で真っ青な海で毎日泳げた(レース当日を除く泣)。近いからレンタカーも要らない(運転しないのでどうせ使わない)
 
「チャーミーズ」さんは来年レース時、1部屋残ってると昨日言ってたので、よろしければどうぞ(落選したら速やかにリリースを) こちらFacebook→ https://www.facebook.com/guesthousecharmys
 
つまり、年に1度宮古に出るだけなら毎月8,000円。さらに公立プールに毎週2回いって月1万でOK。毎日スタバいったりタバコ吸ったりするのと同レベルだ。
 
<例2:アイアンマン世界選手権KONA>
カネかかる王様みたいな大会だが。
僕の2013予選はセントレア、実家が近いのもあり、宿泊は前日だけ、総費用6.5万円。
KONAは
  • 出場8万
  • 移動14万 (ANA9.4万+オーバーチャージ片道2万+ハワイアン計2万くらい)
  • 宿泊11日間20万 (エアビーで探したコンドミニアム、最安シーズンの2.5倍!) 
  • 現地食費はほぼ自炊=日本と変わらず
で40数万円。なお何人かでコンドミニアムをシェアすれば、宿泊費を10万円以上削ることも可能。そして11日間も滞在する必要はないので笑。
 
僕は贅沢な日程だったが、ついでにトランジット2回ともホノルルに無銭滞在、さらに帰路は定員超過のビジネスクラスで、オトクであった。
 
つまり、予選からトータルで50万円ほどだ。今では予選費用が上がってしまったが、その分、ハワイ滞在コストを削れば、大差ないだろう。
 
さらにオリンピックみたいに出場を5年に1度に絞れば、月あたり8,000円。宮古と同レベルだ。 
 
<例3: JTUエイジランキング>
僕がもっとも注力していたのがJTUランキングで、おカネ的にも多くを費やした。
 
2010〜2014年は3大会のポイント合計、1位を取るには、天草で15点を、さらに13点と12点を取れば確実。アクシデントに備え12-13点大会をもう1つ保険に。天草は移動時間はかかるけど、2013年はバイクと一緒にANAで往復2.8万円くらい。2014年はJetStar+ヤマト便でたしか同じくらい。計6万でOK。(僕は地元知人宅に泊まる裏技をくりだし5万円)
12-13点大会なら、首都圏なら3万円でOK。保険大会込みでも計15万円だ。
 
僕は電車移動なので、クルマ移動ならガソリン代だけ、車中泊ならもっと安くなる。
 
ただ、2015年からの4大会化、さらに2016年のポイント設定変更によるポイント獲得戦術変化により、今なら30万円程度の予算が必要だと思う。くわしくは11/4 Facebook投稿参照→ https://www.facebook.com/Masuyuki.HATTA/posts/10207415481800917
 
<例4:自転車>
僕のレース車は、2010年からの7年間で総投資70万円ちょっとくらいかな。ただし以前から持っていた合計30万円分のロードバイクは除く。レース車としての原価償却費は年間10万円に近づいている。やはり月あたり8,000円。1日267円。毎時11円。5分で1円。
 
ちなみに僕はスマホというものを持っておらず、ガラケーは毎月1,500円くらい。差額でかなりが賄えてるともいえる。(てそれ比べて意味あるのかと笑)
 
最近では高額バイクが次々でているけど、先日アイアンマンの世界最高記録を更新したカナダのLionel Sandersは(ちゃちにみられがちな)ガノーの普通のTTバイク。ステムも丸い汎用品だ。それでBike180kmを4:04:38、平均44.2kmhだ。まあそれでも高いちゃあ高いんだけど!
 
<例5:サプリとかプロテインとか有機野菜とか>
全く要らないというのが僕の立場。特別な食べ物で速くなる、ということはない、言い換えれば、食事内容に減点はあるが加点はない、と思う。普通に近所の八百屋でいっぱい野菜果物を買って、米肉魚納豆と一緒に、食べたいものを食べたいだけ食べてればいい。それ以上は趣味の問題。
 
テーマから少し外れるので=お金使ってないので、改めて書きましょう。(初稿で書いたのはいったん外してます)
 
重要な真実とは、身体を動かすことで、何を食べても美味しくなる、ということである!笑
 
<ついでに:ウェア>
専用品だから高い。ホームセンター、ワークマン等々でほぼ同機能の汎用品は割とある。そこから先は趣味の問題。やっぱり高いものは良いし。
 
 
<まとめ
一定のおカネはたしかにかかるけど、やり方次第では、それほどでもないよね。
月8,000円が高いか安いかは、個々の状況によるけれどもね。
とかいって、僕も最小コストとかいいながらも、やりたいことはおカネかけてやってきたので、総額では200万円に迫るかなあ。
 
1ついえること、ここまでの僕の出費に対する満足度は、最高レベルに高い。
満足度が十分ならば、そのお金を使う価値がある。
満足度を落とさずに済むのなら、そのお金は削って構わない! 

2016年8月21日 (日)

中日新聞紹介! 『渥美半島の風』創刊号、発売開始しました

中日新聞(2016.8.16頃)でも 13935143_1750253595260716_667327679 紹介された『渥美半島の風』創刊号、発売開始しました。

渥美半島(=愛知県の東のほうの半島、伊良湖トライアスロンの舞台はこの先端です)の地域誌、B5版全96p。創刊号の特集は「海に遊ぶ、海に生きる」。

僕はその巻頭、「潮騒の祝祭 〜あるいは、究極の身体マネジメント」を寄稿しています。伊良湖トライアスロンを舞台に、僕にとってのこの競技のリアルを、23ページ、1万7000字を費やし、表現してみました。

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他の方のもおもしろくて、伊良湖という土地を、なにかしら、好きになると思います。

読んで欲しい人は、

  • 耐久スポーツをたしなむアスリートな方々。のみならず・・・
  • 大会を開催する地元の普通の人たち
  • スポーツをからめた町興しに携わる人たち

などなど。

トライアスロンてものを知らない普通の人達が読んでわかるように書いているので、大会の地元で「こいつらは何を考えて走ってるんだ?」的な疑問をお持ちの方々などにも、読んでいただきたいのです。

先行して読んで頂いた方からは、こんな感想が届いています。

「活き活きしている。こんな文章はこれまでにない。」

あの文章力、ニタニタしながら読んでました」

「トライアスロンというスポーツを科学的考察から身体哲学へと持ち込んだあたりは圧巻。さらには、・・・・に見るようなモノローグ手法が効いている。素晴らしい」

  

<ご購入方法>

書店での予約は基本できないようです(それ用のコードを取得していないため)

オフィシャルサイトに先行して、こちらでお申込をお受けします。

販売サイト→ https://spike.cc/shop/user_3351773961/products/Z2ynofYL


(東証マザーズ上場のメタップス社クレジットカード決済システムを使用しております。VISAとMasterカード限定につき、振込ご希望の方は連絡ください)

価格:税+送料込み1,100円。

初回発売分は80部、発送は8月末の予定。株式会社ジェイクリエイトより発送いたします。(100円という破格の送料設定をしておりますので、発送には少々お時間をいただきます)

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よろしければ併せて小川雅魚編集長によるエッセイ集もどうぞ→

朝日新聞の全国版で、人気作家の出久根達郎が大絶賛してます。僕も2014年3月に紹介ブログ 「例えば伊良湖大会が好きな方へ 『潮の騒ぐを聴け』小川雅魚(2014)」 を書いてます。

2016年8月 6日 (土)

スポーツと勉強の両立法

先日、三浦広司コーチ率いる水泳チームのNPO法人「 TEAM HERO'S 」の保護者さんに向けて、表題のお話をしてきた。
僕は田舎の公立中高で3年まで運動部を続けながら現役合格したり、最近チーム員さんの高校受験を手伝ったり(2ヶ月半で2ランク上げて合格)、キャリアデザイン学の修士も持ってたり(法政2014年) 、受験、卒業後のキャリア、スポーツの活かし方について、情報と自分なりの経験を持っている。チームメンバーが、無駄な不安なく、自信を持って、水泳に集中してほしいと願い、お話しした。TEAM HERO'Sは水泳を速くするだけじゃない、その先まで見据えております。
 
以下、メンバーの保護者さん向け(子供向けの表現にはなってません)抄録を共有しておく。
 
なお、ここでは「両立」、つまり、関係のない別々なものを同時に実現するという表現を使っているけど(慣例ですので)、お読みいただければわかるように、両者の共通性、相互関係は強いので、融合、相乗効果、といった表現のほうが本当はふさわしいのかもしれない。
 
その両立の対象は、必ずしも「勉強」とは、また「スポーツ」とは、限らないだろう。ある音楽系スクールさんでは当ページを印刷し生徒さんに配布しされている。(歓迎です)
 
・・・
 
<7つの要点>
  1. 「勉強と、勉強以外の何か(スポーツ含む)との両立」とは、つまりは「時間制約のマネジメント」の問題。そのスキルは、合格→卒業後のキャリアデザイン上も重要な、生涯有効なもの
  2. 「量で勝負する受験」のイメージは一部に残っているだろうが、不要だ (過去問を見ればわかる)
  3. 「勉強と、スポーツとの両立」に絞ると、つまりは「肉体疲労のマネジメント」の問題
  4. その対策は、「寝る」ことが一番。眠気を我慢するのは成績を落とすだけ。きちんと寝た後の時間を、どのように有効活用するか
  5. これらポイント全てを一挙に解決するのが、「授業」を活かすこと、これだけで十分
  6. わからないことは聞く、わかってることは話す。この「おしゃべり法」を活かす (練習で机に向かうと眠くなるなら、なおさら)
  7. 基本は、スポーツも勉強も同じこと、好奇心を持って楽しむものが勝つ
 
 
このお話の目的

最終目的:無駄な不安なく、自信を持って、水泳にも勉強にも集中できる環境を作る

  1. スポーツの「勉強に対するメリット」を知る
  2. 競技向けトレーニングにより生じる「デメリット」の「正体」を見極め、緩和する手段を知る
  3. 教育論、キャリア論からみた、「スポーツにも勉強にも共通するコツ」を知る
  4. 個々の「最終目標」ごとに「戦略」があることを知る
  5. テキトーな勉強でもテストで点だけは取る小手先テクニック」も少し紹介

 

勉強とはなにか

  1. 高校までの勉強とは、「a. 既に知られている情報」を、「b. 自分なりに整理整頓」し、「c. 自分でもできる」ようにすること。(大学以降はa.に「答のわからないこと」が、c.に「自分なりの答をつくる」、が追加される)
  2. 世の中は勉強の積み重ねでできている。例えば、「スマホでLINEする」とき、作った人のことも想像してみる。スマホなら、「a+b.既にあるガラケーやノートPCの作り方を理解し、c,(アイデアを付け加えて)自分でも作ってみた」、LINEも、「mixi(て小学生知らなそう笑)とかの作り方を理解した上で、自分でプログラミングして作った」という同じ関係。
  3. スマホやLINEを作る基本は、英語と数学だと思う。この2つは、世界中どこでも同じ。国語(小6レベル)はそのさらに基本。

 

勉強のモチベーションとはなにか

  1. 「知的好奇心、達成感、自信」、の3つが大事。
  2. この3つを自然にクリアしてるのが、勉強ができる子。このタイプにとってテストは遊んでるのと同じなので、放っておいても、次のテストでも点を取りに行こうと授業を受け、宿題をする。(※レベルの高い高校に進むと、自信を失って急降下する子が出てくるのも、同じ仕組み)
  3. 勉強苦手な子は、こうゆう出来る子と比較して、「義務感」で「がんばる」ことに向かいがちだが、それは悪循環の可能性あり。(受験直前期は別)
  4. 苦手、という事実からはいったん目をそむけ、自分にとっての「知的好奇心、達成感、自信」に集中できればベスト。
  5. できる子にとって、次のテストとは、「少し先にある具体的な明るい未来」である。「少し先にある具体的な明るい未来」を設定できるといい。たとえば、今のレベルでいきそうな学校、もう2レベル上がった場合にいけるようになる学校を、進路、雰囲気、などなど具体的に比べてみる。できれば行ってみる。

 

「机に向かうこと」だけが勉強ではない

  1. 「わからないこと」を、「わかりません教えて下さい」、としっかりと聞けることは、後々も重要な技術
  2. 「わかっていること」は、他人に説明することで、さらに伸びる(勉強も、水泳も)

親から説明するよりも(=出来るに越したことはないが)、まず子に説明させるといい。

わかったつもりで「はい、はい」とうなづくクセがある子の場合に特に有効(笑)

 

運動そのもののメリット

  1. 「運動と、考えること」はセット。文武両道、とは先人の知恵。
  2. 現在、脳科学によって証明されつつあり、酸素運動により、脳の海馬のニューロンが飛躍的に増加するが、放っておくと28時間後には消滅してしまう。でもその生まれたニューロンに知的刺激を与えると、活性化して、脳内のネットワークに結びつけられる (大人も同じ!運動しよう!)

 

生徒たちがスポーツを通じて鍛えていること

運動部員は、一人で目標を立てて進められて塾など不要な生徒が多い、と東大野球部監督&学習塾経営者の浜田一志氏がいっている。(その上で、目的を明確にして塾を活用すればOK=僕は行ったことがないのでよくわからないが

スポーツのトレーニングと、勉強との共通点とは:

  1. 人の話を聞いて、お手本の「マネ」をする
  2. お手本の意味を自分なりに「考える」
  3. できるように「トレーニング」する
  4. トレーニングの成果が出た、という「成功体験」を積む
  5. 水泳は特に、数字、空間図形、物理の感覚が、身体でわかる (東大レベルの数学・物理のウォーミングアップにもなるかも)

 

両立することの、現代的な意味について

  1. 現代社会は、みな忙しい。社会に出れば、どうせ「限られた時間の中でマルチタスクをこなす」ことが求められるようになる。だから、今のうちに慣れておくのは、就職でも、その先にも、武器になる。
  2. 情報も洪水状態なので、「知ること」を極めようとするとキリがない。まず先に「何を求められているのか?」を見抜いて、それに合った情報を探し、組み合わせていくことが大事。なので、「勉強そのもの」よりも、「テストで点を取ること」を優先していい。「全文を読まずに、先に設問と選択肢を読むテクニック」もその1つ

 

がんばらないでそこそこ成果を出す方法、あるいは時間制約のマネジメント

大原則:大事なこと以外はテキトーでいい

  1. 授業と教科書で十分、余計なものに手を出さない(受験前は別)
  2. 「情報の整理整頓」を優先させる
  3. 苦手科目は、「考えない、聞く」
  4. 得意科目は、「教える」ことで伸ばす (水泳も!)
  5. テストの「振り返り」は超大事 〜何ができて、できなかったか、自分から説明させる (※点数だけでほめたりしかったりしない)

 

両立法:肉体疲労のマネジメント

大原則:睡眠は全てに優先する。トレーニングを完結させ、勉強の準備体制を作り、記憶を定着させるもの

  1. 寝転びながら本を読んで、身体の疲れを取る
  2. 眠くなったら15分寝る
  3. それでも眠ければ90分寝る
  4. 朝、早起きして宿題ができればベスト。早起きで作れた「時間内で仕上げる」のは良い頭のトレーニングになる

 

授業の活かし方

  1. 「聞くこと」を楽しむ 〜先生は、何を伝えようとしているのか、どう伝えようとしているのか? (義務感でなく好奇心)
  2. 得意科目は、「自分だったらどう教えるか」
  3. 苦手科目は、「とにかくノートに書く、読んでみる」 〜トレーニング、量稽古
  4. わからないことは、その場で聞く
  5. 眠ければ、休憩時間に寝る

 

情報の整理整頓とは

  1. 自分なりに書いてみる
  2. 完璧なノートを一発目から作ろうとしない。(東大生のノートは美しい、は嘘。美しい人も中にはいるが、僕はノートを作ったことがない)
  3. 落書きOK

 

科目別の勉強法

  1. 積み上げ科目の数学だけは落とさない(たとえば必ず70点以上取り続ける等)
  2. 英語は、教科書を声に出してたくさん読むのがベスト(単語とか気にしない) 〜基本文の暗記は、実践的な英会話の基礎。詰め込み教育が基本です
  3. 国語と英語のテストでは、「全体の空気感」を感じる。状況を絵で想像する。(古文はマンガで読む)
  4. 同、長文では、先に「問題」と「選択肢」を読む。先に全文を読んでから回答できるのは、かなりの上級者に限られる(東大くらいなら楽に入れるレベルだと思う=僕には無理) 〜何を求められているのか? をまず知るのは、社会人でも基本
  5. 数学は、わからない問題はさっさと答を見る、計算式はちゃんと書く
  6. 理科は、水泳との共通点を探してみよう

 

合格への最短距離

  1. まず過去問を知る
  2. 模試で、合格レベルとの距離を知る 〜どの問題を落としていいか、どこを確実に取るか 〜この距離感が全て、偏差値の数字はまったく無意味
  3. 暗記科目は直前12ヶ月の気合でOK(今できなくても問題なし!)

 

受験前の勉強集中期間の使い方

  1. 教科書の読み直し
  2. ノートの読み直し→ 整理ノートを作る(特に社会とか暗記系)
  3. 苦手科目をつぶす

 

水泳への、勉強の活かし方

練習ノートをつけるといい。言葉とイラストで。

  1. レースと練習での、タイム
  2. コーチに言われたことを、
  3. 自分自身の気付き

 

まとめ: 最後は勢いのある者が勝つ。気合で倒せ。

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<参考文献>
今回の参考にしたのは、東大野球部監督の「勉強しながら東大に受かる勉強法」。
僕自身の受験では、和田秀樹氏の「受験は要領」がバイブル。最近話題になった「ドラゴン桜」も、テクニックはその焼き直しだ。受験テク自体は昔から同じ、ただ、自分にとっての現実と認識できるかで差が拡がるのだと思う。だから、アドラー心理学でいう「勇気づけ」で差が拡がっている、とも考えられる。ビリギャルとかはそうゆう物語だと思う。
 
勉強の大前提は「知的好奇心」に尽きる。このテーマは瀧本哲史さんが今、最もイケてるのでは。
テーマ変わるけど「脳を鍛えるには運動しかない!」 もスポーツする大人にオススメ。ページをめくり続けるだけで運動したい気持ちになるかな?笑
 
 
<おしらせ>
伊良湖トライアスロンを舞台に、僕にとってのこの競技のリアルを、1万7000字を費やし、表現した「潮騒の祝祭 〜あるいは、究極の身体マネジメント」、愛知県の地域情報誌「渥美半島の風」に掲載されました。こちら公式サイトから販売中 → https://spike.cc/shop/user_3986276548/products/LUaWObSx

2016年7月23日 (土)

駒澤大駅伝部は「声掛け」が早い 〜トレラン問題を解決するコミュニケーション術

ポケモンGOが国内公開された今夜の砧公園、いつも居ないタイプの若者たちが青いスマホを眺め彷徨っておる。。。トレイルを含めたランニング(ジム内と陸上トラック除く)も、自転車も、「公的な空間を趣味に使う」という点で、ポケモンGOと同じよなもんだ。

<NHK「特報首都圏」トレラン特集>
そのトレインランニング、今夜NHK特報首都圏 「楽しいはずの山道で~“トレラン”ブームに見る公共意識~」 で特集されていた。関東限定と思うけど。番組キャスターさんブログでいう→ 「まるで自分が野生動物になったかのような疾走感」を、舗装路ばかり走っている方々は、是非体験すると良いのだけど、そこには狭い日本&東京圏ならではの問題が出てくるわけだ。
 
「マナー」とは、いろいろな文化やら事情やら背負った人達が同じ場で会する場面のためのもの。そこで生まれがちなトラブルを回避する知恵を整理したものだ。トレイルランニング問題とは、まさにそんな状況だ。
 
特に、人の多い鎌倉と高尾山はマナーの重要度が高い。鎌倉は、地元コミュニティが活発な地域で、自治活動が盛んのようだ。番組で紹介されていた鎌倉トレイル協議会が提唱するマナーは、こちら動画『鎌倉はこう走ろう。』の通り → https://youtu.be/SLqLNJKJojY
高尾山のほうが無法度が高いのかな? → 「噂の現場」2014年の動画
 
やはり大事なのは、追い越しのマナーだ。人間の心理は、後ろから追い越されることが本能的に嫌いだ。暴走族系の輩ならそれがために人さえ殺して自分の人生まで終わらせるのは昔も今も同じ。(そこを終わらせまいと逆転を図った流れから派生したのが今騒がれてるAV出演強要問題かな)
 
そこでのマナーのポイントは2つに絞られる
  1. 歩く
  2. 声を掛ける
迷ったら、とにかく歩くに限る。前書いて反響大きい→  「ウォークブレイク」  を実行するだけだ。鎌倉トレイルのように狭くて密集していれば、減速以外の選択はない。実際、同協議会の推奨もこれ一本で、先の動画では、場面別の歩き方を紹介しているだけ。
 
自転車も同じくで、安全の基本はとにかくブレーキ。かけたがらない人は多そうだけど、加減速も重要な勝つための技術。
 
減速すべき箇所を減速しないことによって、練習の平均スピードは簡単に上げることができるけど、そんな練習は、レースでは全く無意味だからね。バイクの下りもその1つだ。
 
 
<コミュニケーションが基本>
声掛けは基本。ただし、十分なスペースがある場合に限られる。狭いところを声だけかけて走り抜けるのはダメ。
 
ただ、番組で紹介していた「咳払いで存在を知らせる」のは、よくないと思う。しないよりマシだけど。
 
砧公園の僕の練習パートナー(※自称)である駒澤大学駅伝部員さんは、当然、追い抜き続けながら練習してゆくわけだけど、必ず、その10mくらい前までには「追い越します」的なことを明瞭な発音で声がけしている。僕は最初、こんな遠くから?とびっくりしたくらいだ。
 
でも離れていれば相手を驚かせることもない。そして速度差も考慮して、相手が振り返った時にも十分な安全距離を保てるようなタイミングを計算しているわけだ。このきめ細かさが大八木親分!ああみえて?繊細なマネジメントを徹底しているのは、著書を読めばよおおくわかる。
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(春の砧公園〜ランナーはどっかの高校生、フォームが駒大と全く違う)
 
コミュニケーションは全ての基本。やり過ぎくらいで丁度いいんだろう。
 
このことは、公道を使う自転車トレーニングでも本質的に同じだ。たまに、クルマも歩行者も自転車に合わせろ!的な雰囲気を感じることはあるけど、そんなの、ありえない。僕らは「公共空間を使わせて頂いてる」に過ぎず、そこには感謝と謙虚さしかない、でも、周りが見えない自己陶酔、さらには 「スポーツしてるオレ様が偉い」的な心理にハマってるケース多いような気もする。バイク事故なども、幾らかは、そうゆう態度が影響してるのもあるんではないだろうか。
 
公的空間を走る以上は、早めの声を出す。自転車であれ、ランであれ。なおポケモンGOで「捕獲します」と声に出すかどうかは自己責任でご判断を。
 
これはプールでも同じ。少しでも混んでたら、出る前に一言「いきます」と片手上げてつぶやくくらいは、したほうがいいと思う。全く無言の人間よりも、少しでも言語なりジェスチャーなりを発する人間の方が、安心できるというもの。それは、接触や波などのトラブル化も防げるとお思う。声を出した側も優しくなるものだろうし。
 
 
<オフロードを走ろう!>
いつも書いているように、僕のラン錬は基本、オフロードだ。量的に、軽く過半数がそうだと思う。起伏のあるオフロードで、緩急をつけながら、その重力変化を感じることが、ランを磨く最高の方法だと僕は思っている。一時的な外傷をすることはあるとしても(したことないけど)、少なくとも、長引くタチの悪い故障は、これでかなり避けられると思う。
 
人体は2足走行できるように進化してきたけど、「舗装路を一定ペースで走り続ける」ようには進化していない。これは、「ギャロウェイのランニングブック」で「ウォークブレイク」理論の前提として強調されているのは、以前書いた通り。他の洋書でも書かれている。
←それぞれ、おもしろいです。

より以前の記事一覧

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『覚醒せよ、わが身体。〜トライアスリートのエスノグラフィー』

  • 初著作 2017年9月発売

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