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2016年11月 6日 (日)

速さを生む「渦」は丸い

昨日 NHK「超絶凄ワザ」最速自転車  はおもしろくて、卵が細長くなったようなカバーを被せるだけで、自転車で140kmh前後(200m区間平均)が出る。計測地点3kmくらい手前(1分30秒くらい前かな)の助走区間でも100kmh越えてた。人体という複雑な形が作る空気抵抗がなければ、同じパワーでも2倍くらい速くなるのが自転車。

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これ、空気のような存在である空気ですらこうなのだから、粘性が800倍ある水では2倍速どころではない。

自転車では空気抵抗のだいたい8割くらいが人体に由来し、残りが自転車など器材。その2割くらい分の中での、さらに何%分かを削減するために、200万円とかの器材が売れているのがトライアスロンという世界だ。それより遥かに影響の大きな水の抵抗を削減できるのなら2,000万円くらいかけてよさそうなものだ。まあレース時間は2割くらいなので400万円か。と冗談はさておき、それくらい水の抵抗力は大きいわけだ。

<渦を知る>

前回の冒頭に書いた通り、水泳とは「渦を操作するスキル」を競うスポーツであるわけだ。

その「渦感」を知るために、硬質パドルで泳ぐのは1つの手段。サイズを変えれたら理想的で、バイクの歯数を変えるような効果がある。これは2つ前に書いた話。

もう1つ、観察する、という手段もある。渦=水流自体は目に見えにくいもので、動画でわかることはないけど、目の前であれば別。特にパドルで泳ぐと、泡(空気)が混じることで見やすくなる。(動画では泡だけが見えて渦まで見えない) しかもパドルの抵抗によって渦は大きくゆっくり発生するので、ライブでスロー再生してる感じだ。

<渦を見る>

今日午前、横浜国際プールで三浦広司コーチのJr.チームがパドル錬をしてたので観察。あいまに自分もゼロディLパドルで技術錬しながら。インターハイ3位から小さな小学生までバリエーション豊かな泳ぎ。泳法技術は基本共通なのだが、身体の成長度(=年齢)、筋力、習熟度(=チーム移籍前のクセが残ってる場合もあり)、などにより大きな差がある。観察は楽しい。自分もやりながらだとさらに楽しい。

ここで気づいたこと。速い泳ぎでは、「丸い渦」が大きく無駄なくサッと発生する。ストローク動作の始め(入水)から終わり(フィニッシュ)まで、そうして推進力を発生させている。遅い泳ぎでは、ストローク中、推進力を生む渦が発生している時間が短い。無駄な渦も生む。

これを極端に表現すれば、「推進力につながるような渦しか発生させない」のが理想の泳ぎ、というイメージ。

丸い渦、とは、2つ理由が考えられる。

  1. 人体は原理的に円でしか動かせない
  2. 水の渦とは円運動である

1つめは生理学、関節は丸く動くから。複数の円運動の組み合わせにより、直線に近い動きを作ることは可能だが、それは楕円軌道であって、直線にはなりえない(そうある必要もない)

2つめは物理学。水がまっすぐ後ろに動くことはない。

<円が円を作る>

つまり、人体の円運動によって、水の円運動を作る。それがストローク腕やキック脚の働きだ。

この情報、というか今日の僕の観察からの仮説、てゆうか渦が丸いのはアタリマエなんで仮説もなにもなくて!、まあ1つのイメージなんだけど、これだけならどうなるものでもない。この理解に立って、具体的な技術を積み重ねてゆく土台として。

そこから先、具体的にどう速くしてゆくか、というと・・・ ↓

 

<三浦コーチ練習会のお知らせ>

一部の自転車のように200万円かける必要はありませんが、幾らかのお金をかけることで目標達成に近づくことはできるでしょう。

11/13(日)夜 プール練習会

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