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2016年11月 5日 (土)

「抵抗減」の重要性と「ウェットスーツ泳」への応用 (+三浦広司講座の新展開11/13, 20〜)

泳速=推進力ー抵抗。水泳がヤヤコシイのは、両者とも「水の渦」という全く同じ作用により発生すること。ストローク腕やキック脚が作る渦は身体を前に押し出す。それ以外の部位が作る渦なら身体を留めようとする。
 
先日開催した秘密(?)セミナーで、萩野公介選手の最大の強みは、抵抗の少ない姿勢だと示された。177cm71kgの身体で世界トップのエンジンパワーは出せていないはずで、それをブレーキの少なさで逆転しているわけだ。下の画像から見て取れるように、
  1. 入水した手が水を掻き分け
  2. そのスキマに身体が滑り込んでゆく
  3. その胴体は 「エッジを効かせたスノボ」  の原理で、抵抗を減らす
  4. 頭部は、腕に近く肩に乗った位置で、やはり掻き分けた水に挟まる
  5. 泳速の速さにキックの強さも加わり、身体がよく浮く
  6. (水面近くの手から微妙に沈んだ腰までが、大きな翼のような揚力を得ているようにも見える)
という仕組みで、低抵抗姿勢が実現されているのだろう。1〜4までは、TTバイクのエアロポジションとも共通する原理だ。
20150505_154009_2

彼は、加えてこの4年間で、キャッチ局面での推進力(= 以前のNHKで言われていた「下向き」  ではなく、「前方向」へのもの)を高めたそう。ただしヒジ骨折によりその真価をリオでは見せることができなかったと。それでも金メダル!

あるいは、ツイッターでたまたま見かけたこの画像

この1年近く、三浦広司コーチのスイム講座では、推進力を最大化するための「ストロークする腕以外」の活用法を中心にお伝えしてきた。改めて、抵抗の少ない姿勢も重視していこうと今回確認。本質的に両立すべきものだし。

僕も、改めて意識してみると、たしかに楽に泳ぐことができる。全身活用のストロークにも慣れてきて、横ブレなどを抑えながら出来るようにもなってきたかな。
 
 
<低抵抗姿勢のコツ>
基本は、(上記のと被るけど)
  1. 入水の腕はまっすぐ
  2. 頭と腕肩は近く(のっける感じ)
  3. 萩野レベルのキックがないなら、頭は沈め気味の姿勢が基本
  4. 呼吸は、アゴは上げるが、頭頂部を維持したい
  5. キックをまっすぐ打つ
さらに、リカバリー腕(フロント・クワドラント)、スノボエッジ切り替え、等々の応用テクニックがある。三浦コーチも新たな練習法を開発中だ。
 
なお1の入水腕は、グライド時間を取るか、そのまま沈めてキャッチに入るか、大きく分けて2つの技法があるけど、どちらの泳法の場合にも共通に必要。
 
 
<ウェットスーツ泳への応用>
ウェットスーツでは、浮力が高まり速くなる、と思われているけど、実はデメリットとなりうる要素がある。腕・胴・脚が直径1cm以上太くなることだ。
 
そこで、横ブレや腰落ちの大きなフォームだと、「浮きはするが、ブレーキも増える」わけで、ウェットの利点を活かせない。バタバタと泳いではいけないのだ。
 
同時に、ウェットの浮力と水面環境とにより、パワー要素も重要にはなる。
 
この両立のために、体軸を締めて抵抗を減らしてから、身体全体を活かしたパワーをゆっくり確実にかけてゆく順序がいいと思う。これ書くにあたり、ウェット着て、それぞれのイメージ重視で泳いでみて確認した。バタバタし始めると、がんばってもタイム伸びないし、落ち着いて抵抗減らすと、力のわりに進んでくれる。
前回に書いた「硬質パドル」は、こうした力の伝え方の練習にいい。
 
特にプールのような静水面ほど、 きれいな泳ぎが有効。ウェットの浮力を活かし、壁を蹴ってからのストリームライン姿勢で十分に伸びてみよう。そのまま、全長2m(=手を伸ばした長さ)のボートのつもりで、パドルとしての腕に力をかけてみる。これが基本。
波、集団、乱水では、そこから応用してゆく。
 
今、東京圏なら東京体育館や世田谷砧の総合プールで、プール専用のウェットスーツであれば使うことができる。古いものを徹底洗浄してプール専用化するといいかな。
 
ウェットの洗浄&メンテナンスはこちら過去記事ご参照→ 「【保存版】トライアスロン用ウェットスーツのメンテナンス法」
 
ウェットスーツでも、あくまでも重要なのは基本の泳ぎ。ウェットでは、身体を浮かす重要性は落ちるが、それ以外はむしろ徹底する必要がある。ポストシーズンの秋冬は、こうした基本を徹底習得するべき時だ。
 
 
<三浦広司コーチの集団練習会>
今秋の三浦スクールでは、プール内での説明は控えめに、従来より泳ぐ量を増やして、基本スキル習得から実戦スピード向上へと引き上げていきます。
  • 日時: 11/13(日)19:10〜21:50
  • 会場: 国立オリンピック記念青少年総合センター(代々木/参宮橋)スポーツ棟温水プール
  • 25m温水プール2レーン貸切(参加人数による調整あり)
  • 講師: 三浦広司 (八田益之サブ&水中講師)
  • 料金&定員: 4,000円(定員20) 
  • 構成)19:10-19:55 基本理論の説明(特に初回者むけ) 20:00-21:50 水泳練習
詳細&お申込)
facebookイベントページ→ https://www.facebook.com/events/196640034077155
もしくは、メールアドレス記載の上でコメントください。
 
 
<初開催:三浦広司コーチの動画分析ゼミ
  • 日時: 11/20(日)18:15〜22:00
  • 会場: 国立オリンピック記念青少年総合センター(代々木/参宮橋)センター棟 会議室
  • 講師: 三浦広司 (八田益之サブ講師)
  • 料金&定員: A)自分の動画分析ゼミ 4,500円(定員12) B)聴講 2,500円(定員20)
「自分の動画分析」は、どこで撮影したものでもOKです。
  1. 事前に1~3本程度の動画を送付
  2. 事前に「泳ぎのタイプ(課題)」ごとに動画を整理
  3. 当日の三浦コーチ解説は、一人10分前後、プロジェクターで写しながら、ご本人に前に出て頂きながら。
  4. タイプごとに順に解説することで、参加者の「共通の課題」として理解できる仕組みとします。
「聴講」は、三浦広司コーチの泳法理論の「事例解説セミナー」と位置づけています。大人スイマーが陥りがりな泳ぎと、その対応とを、タイプ別に理解できます。
 
facebookイベントページ→ https://www.facebook.com/events/877883828979787
 
 
<お知らせ:ゼロディ水着4割引〜11/6まで
日曜に終了します。販売サイトはこちら→ https://spike.cc/shop/user_3351773961
 
※ 地域誌「渥美半島の風」の販売サイトはこちら公式サイトに集約します

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