« KONA'16、稲田弘さん225km地点動画にみるランニング技術 | トップページ | 「抵抗減」の重要性と「ウェットスーツ泳」への応用 (+三浦広司講座の新展開11/13, 20〜) »

2016年11月 3日 (木)

「水を逃がした速過ぎるストローク」には「パドル」練習を

<速過ぎるストロークとは>
三浦広司コーチの水泳セミナーはもうすぐ1年、受講者実数200名を越え、動画分析も60名を越えている。トライアスリートたちの泳ぎ=体力レベルは世代最高レベル、ただし大人になって水泳始めたのでスイム技術低い泳ぎを観察してきて、多く見られるのが、ストロークする手の移動速度が速過ぎること。特にストローク初期のキャッチ時点でやりがち。
 
「正しく速い」のであれば、泳ぎ自体が速いはず。「速過ぎる」とは 「後半勝負」 ができていないわけで、典型的なステップはこう:
  1. 手が水を逃しているから、空回りして速く動いている
  2. 同時に、水を逃しているから、速く動かさないと沈んでしまう
  3. 速い動作ほど雑になるので、さらに水を逃がす
  4. これら推進力の不足は、呼吸への不安を生む or 実際に沈んで呼吸が苦しくなる
  5. 焦って、早過ぎるタイミングで呼吸する。これは呼吸のためだけの、推進力につながらない動作によってなされる
  6. これが、ストロークパワー低下と、姿勢ブレを生む
これは腕肩の筋力を使うので、「力感」は十分にあり、心拍も上がって、練習した感は高いはず。ガーミンとかでスイム計測してると、質の高い練習扱いされるだろう。こうゆうのは、バイク・ランの全身心拍系能力を高めるクロストレーニングと割り切れば、あるいは直前1ヵ月の追い込み練習としてなら、意味もある。ただ 「先発投手の課題」 (2016.03記事) は根本的には解決されない。
 
 
<対応>
対応には、丁寧なストロークが第一歩。
 
ただ、身についたクセというのは厄介なもんで、いくら脳内で「ゆっくり丁寧に」と念じてみても、どうゆっくりすればいいのか??? この動作方法を的確に表現した本は僕の調査範囲では存在せず、近いところでは、高橋雄介監督が方向性レベルで示されている。三浦スイムでは、独自の言語表現と幾つかのドリルで説明しているけど、結局のところ、身体でつかむほかない。
 
そこで、ゆったり大きく水をつかめる「硬質パドル」を、技術練習として活用できるとよい。欧米トップアスリート達の動画にもよくでてくる。
 
硬質素材が望ましい最大の理由は技術&感覚面で、 素手での場合同様な、自然なストローク感を得られるから。二番目の理由はパワートレーニングで、「技術と一致したパワー」を鍛えることができ、水泳用の筋トレとして最優先される。

ソフトパドル・アクアミット系(←980円で超オトク)について、2014春頃にブログ 「【水泳理論4】 体幹で泳ぐための「ソフトパドル」練習」  で推奨している。ソフト素材ならたいていのプールで使えるのだけど、注意すべきは、特にストローク前半の感覚がまったく別になってしまう。そこを割り切って、ストローク後半の感覚だけに集中する道具としては、使えると思う。偏ってはしまうのだが。

 

<パドルで「ケイデンス」を変化させる>
自転車であれば、ギアを変えることで、ピッチ=ケイデンスを変化させる練習をする。毎分40回転とかのビッグギア坂道上り(競輪とかスプリンターもポストシーズンに重視してるそうだ)、120回転以上の軽ギアくるくるを1時間連続、とか。その効果は、固定ペダル特有の動作感覚を磨き、そのために必要な筋力を作ることだ。
 
ならば、ストローク感をつかめないスイムこそ「ギア使い分け練習」が有効だと思う。
  • ビッグギア=硬質パドル。特に初心者ほど、ゆっくり確実に水を掴むドリル練習の効果
  • 高回転=ゲンコツ泳。今すぐ出来る。手首を無駄に曲げた、前腕を使えてない掌だよりのクロールは、スイム苦手なトライアスリートに多く見られるけど、その矯正にも効果
特に海でのウェットスーツ泳では、こうしたパワー系技術が活きる。
 
 
<おすすめ:ゼロディ/ZERODパドル>
「自然なストローク感」という点で、ゼロディのパドルはトップ競泳スイマーの評判がいい。
こちら動画の(削除により変更)、てまえ黄緑キャップは三浦広司チームで急成長したスプリンター。今年インターハイ50m3位。1-2位の選手は見るからに高い筋力による泳ぎだが、こちらは水に乗った感覚の良さがわかるだろう。体格差だけ見てもね。彼もゼロディのパドルMサイズを絶賛している。
特徴は、1左右非対称の形状、2細かく配置された穴、3掌の凹み、とのバランスが、自然なストローク感を実現していること。さらに耐久性も高く、パワースイマーのぶん回しにも壊れないそう。
 
またゼロディのラインアップでは、ギア比の選択のような使い分けが可能。
  • Lサイズ21cm×25cm 総面積386cm² 〜きわめて大きく、ゆっくり水をつかむことができ、水を確実に押すフォームを磨く効果が高い。バイクでいえばケイデンス30〜50rpmのSFR
  • Mサイズ17,5cm×21,5cm 総面積288cm² 〜万能型。L同様に、全身連動で水を押す、パワー系の技術を磨くことができる。バイクなら60rpmのヒルクライム練習が可能
  • フィンガー15cm×10,5 cm 119cm² 〜てのひら感覚磨き用。指先にひっかけるので、キャッチの繊細な感覚を磨くことができ、かつ、てのひらへの水流が強くなるので、微妙な水感の差がわかりやすい
20161102_143100_2
ただいま僕のショップ→ https://spike.cc/shop/user_3351773961 で販売中。
 
どれか1つ、ならMサイズが一押し。(なんだけど完売してしまった)
 
もしくは、フィンガーとLの組み合わせができるなら、ベストかと思う。(一緒に買いたいという方は、個別に連絡ください、少々いいことあるかも)
 
※硬質パドルの問題は、使えるプールが少ないこと。首都圏では、横浜国際、辰巳で使用可能レーンが公開される場合があり、東京体育館は貸切レーンのみ使用可能。
日本のスポーツ施設、特に運営委託してることろ(=最近多い)は、利用者からのクレームに弱い。少なくともレーン数の多く、競技志向が集まる東京や世田谷総合などでは、専用レーンを用意して欲しいのだけど。あとは、朝スイムなど全館貸切環境の場合に限られてくる。もしくは田舎とか運営の緩いところで、状況的に周りと相談して使える場合か。そして海練習。

※ご使用の際には、リカバリー腕を広げないように。ぶつけると流血させます。隣のコースが盲点になりがち。

 
 
<宣伝: ゼロディ水着4割引❗〜終了>
先日、Facebookで告知したビート板が完売し、感謝セールをZ3R0D Japanさんからご提供いただきました。男性用Vパン限定ですが水着40%オフ、さらに統一デザインのスイムキャップを13-20%オフにて、ネット販売します。しかも送料100円&5,000円以上で無料。重版&2,000部達成の 「渥美半島の風」 と一緒に買っても送料割引対象!
11/6(日)まで(延長しました)、在庫限りです。
 
<特徴>
ゼロディ製の水着は、柔らかな肌合いの白色生地を裏全面に貼り合わせた、丁寧なニ層構造。普通、練習用の水着では耐久性の高い硬めの1枚生地を使う場合が多いかと思いますが、こちらは柔らか、しかも2枚重ねなので丈夫、もちろん透けません。
ヒモがとても長いので「穴から入ったヒモでてこない問題」の不安もありません。こうゆう細かなコダワリもZERODらしい。
 
私は2015年7月からこの「ブラジル」2枚だけを交互に使ってます。週2-3で泳いで1年以上経っても、実用上問題になるような劣化を全く感じさせません。
 
今回対象はブリーフ型=Vパン。「丈が短い=Brief」わけで、水を感じる皮膚面積が増えるため、水感を高める効果を期待できます。特に、泳ぎの横ブレの感知、腰を入れたキックの感覚向上などに向きます。(あと長いのより少し安い)
 
<キャップ>
トライアスリートの多くは「2●●」とか「T●●」とか、一目でトライアスリートとわかる色鮮やかな大会支給品を使われてますが、それゆえ個性アピール可能な領域ともいえます。トータルコーディネートできるよう、ふだん値引き対象にならないキャップも対象となりました。
→ 終了!
(ガッキーのの原作なら0円→

« KONA'16、稲田弘さん225km地点動画にみるランニング技術 | トップページ | 「抵抗減」の重要性と「ウェットスーツ泳」への応用 (+三浦広司講座の新展開11/13, 20〜) »

◆* クロール/OWSの技術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« KONA'16、稲田弘さん225km地点動画にみるランニング技術 | トップページ | 「抵抗減」の重要性と「ウェットスーツ泳」への応用 (+三浦広司講座の新展開11/13, 20〜) »

フォト

全て公開設定

おかいもの

Blogランキング

無料ブログはココログ