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2016年3月27日 (日)

「エア水泳」は天井に向かって進め! 〜フォームの本質からの考察

「フォーム」 という言葉には、外と内、両面の意味がある。
  • 「形」 〜動きを模範に合わせる外形的アプローチ
  • 「形を作るもの」 〜その形を生んでいる元の動きへの内観的アプローチ
たとえば、髪の形なら前者だが、それを作る(整髪料の)フォームは後者だ。
 
スポーツで「フォーム分析」というとき、多くは前者の外形的な、もっといえば表面的なレベルに留まっている。初級のうちはそれでも有効だけど、上達するほど、効力は落ちてゆく。それが「フォーム分析の罠」だ。あなたはハマっていないか? 
 
動作を作る「元の動き」は、外から観察するだけではわからない。筋肉や骨格の知識があれば多少は助けにはなるが、不十分だ。自分の身体の動きを感じ、考える「内観」が必要なのだ。
 
内観の大前提となるのは「体内センサー」。GarminとかJinsとか「外形的センサー」が流行ってるけど、それで上達できる範囲はごく限られている。体内センサーなら無限だ。
 
では、センサー性能はどう上げればよいのか? 自分一人でもできることは、 いつもの動きを意図して崩し、差異を感じ取ること。その蓄積が、センサー精度も、そこから得た情報の処理能力も、向上させる。
その動作を極めた達人によるアドバイスが得られるなら、なお望ましい。
 
なお僕の場合、バイクとランは、自分一人でも結構いけたのですが、スイムでは明らかな壁を感じてました。1年くらい前に三浦広司コーチに会い、達人の眼力を思い知って、その普及に回っているわけです。
 
 
<エア水泳の場合>
前回 『トライアスロンSwimパートは「初回限定の先発投手」 〜本当の重要度&練習頻度を考えよう』 で書いた通り、水泳は週3−4回は30分でいいので練習したいわけだが、プールに行くのは難しい場合も多い。そこで、陸上で水泳フォームをしてみる「エア水泳」が登場する。
 
これは技術改善を尽くした上級者なら不要で、やるとしてもチューブとかの筋トレで十分だろう。しかし、新しいフォームを学んでいる途中の場合には必須と断言する。なぜなら、技術修得とは脳の運動野における学習だから。そもそも水中では学習内容を再現するのは難しいので、「プールの中でだけしか考えていない」のでは、学習の絶対量が不足する。さらにプールが週2では、3日前の学習内容を忘れてしまうし、覚えていても思い出すのに時間がかかってしまい、つまり忘却量も大きい。成長しようがない。上級者は深層記憶レベルで理解できているから、週に1-2回でもなんとかなるのだ。
 
エア水泳は、天井に向かって進むイメージで。これが本稿の唯一の主張。とっても単純なことだけど、当ブログの多数の記事の中でも最重要レベルに位置づけたいことだ。
 
こちら写真は、先週の練習会の前座説明会。ちょうど三浦広司コーチが早く着いて、前座の説明に入っていただけた。左から3名までの方に注目しよう。(3人目の方を支えているのが三浦さん)。多くの方は、エア水泳を、ここから腰をかがめ、右側に進むイメージで行っているのではないだろうか?それはダメ、絶対!
 
「こんなことが?おおげさな」とお思いだろうか?
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その理由は、冒頭に書いた「形を作るもの」 と「体内センサー」の重要性にある。
そして、水泳における「姿勢の重要性」にもある。ちょっとした姿勢の違いによって、体幹からのパワー発生の仕方と産出量にも、水の抵抗にも、大きな違いがうまれるのが水泳。
 
腰の角度が3度違えば全く別の泳ぎになる。もちろんこれはバイクもランも同じこと。フレーム角度が3度違えば全く別の自転車になるし、ランもそうだ。
 
なぜ、水泳だけ、腰を90度もかがめてフォーム練習ができるのか? いいわけない。具体的に体幹の使い方が変わってしまい、脳への学習効果が激しく低下してしまう。
 
だとすれば、なぜ、そんな重要なことに気づかずに、今までエア水泳をしてしまっていたのか? 考えてみるといい。「体内センサーを無視して、表面だけをなぞるフォームの理解」をしてきたからではないだろうか? 
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(写真:先週の練習会。参加者さんから「3歳から泳いでいるのに45歳の今日気付かされた事山盛り!」緩いドリルだけなのに筋肉痛多数、と嬉しいコメントいただきましたー)
 
<おしらせ>
  1. 血中の鉄分は体内で酸素と栄養を運ぶ鉄道。最も効果的なのは料理に鉄片をまぜること
  2. シーズン開幕間近、クラゲ除けを忘れずに!
  3. 「ウォークブレイク」も忘れずに! また書きます

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