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2016年3月14日 (月)

クロールの「ハイエルボー」を自然に実現する方法

オリンピアン三浦広司コーチによる「体幹パワーのクロール」で、「体幹パワー」とは、流行りの筋トレのような「パワーアップ」を意味しない。むしろ逆といってもよく、人が自然に持っている姿勢保持のための筋肉をそのまま活かすものだ。ムキムキなのは、少なくともトライアスロンのスイムでは要らない。(つけてる人は多いけど... もちろん活用できていれば問題ありません)

体幹とは意識の中央への集中。手先などの末端は、中央で発生させたパワーを水に伝達させるだけの無機質な部品のようなものとして意識する。

一方で、人体は全てつながったもの、末端の動作が体幹側にも影響を及ぼす。そして末端の動作=渦を操る技術は「パワーの水への伝達効率」を決める。式で書けば、「速さ=パワー×伝達効率ー抵抗」だ。
 
ここまでは一般論。「ハイエルボー」にあてはめるとどうなるのか?
原則は2つ。
  1. ハイエルボー動作は、やろうと思ってしないほうがいい(たいてい、それで失敗しているから)
  2. かわりに、「体幹のパワーを最も引き出す動作」からの「逆算」により、「結果的に」理想的なハイエルボーが実現するといい
1つめは、水泳に限らず、あらゆるスポーツで(さらには「成功術」とかあらゆる人間の活動でも)いえる。上級者の表面だけマネしてもダメ。秘密は目には見えない裏側にこそあるものだ。
 
下の写真左はメドレー世界王者の瀬戸大也選手の見事なハイエルボー動作。ヒジが水面スレスレ(=高い位置)にさえ見える。しかしそこには目には見えにくい高度な前提がいっぱいあり、その1つが異常なまでの肩の柔軟性だ。右は星奈津美選手。
1 デキマスカ?
 
だが、普通の大人スイマー(大人になってから水泳を本格的に始めた or 経験あるけど遅かった組)は、ハイエルボー意識によって「カマキリの構え」に陥って水を逃したり、「胸の開きすぎ」で肩を壊したりしている。以下のような失敗パターンがそこかしこに見られる。
20160314_115906
 
そこで、「体幹のパワーを引き出す末端動作」が登場する。
  1. 入水〜グライド時、てのひらは外側に向け、腕を伸ばす。ただし、ヒジから回すこと
  2. これにより、「ヒジが上を向く」ことを確認
  3. 手首だけ回して、てのひらだけ内側に向ける
  4. これにより、「手首の内側」と、「ヒジの内側」が同じ向きになる=胴体側に向こうとする
  5. ここから「水を抱え込む」と、結果的に、ハイエルボー姿勢ができる
なお、ここまでは「体幹パワーのクロール」における単なる準備段階に過ぎないが、正しくできれば、体幹を活用して抵抗を減らしながら、そのパワーを活用しやすくなるだろう。
 
実際には、本領発揮はここから。人が自然に持っている姿勢保持のための筋肉を使い、脱力した高速巡航に入ってゆく。
 
ここまででイメージ掴めた方は、ぜひプールで試してみよう。
教わりたい方は、以下の1レーン貸切限定での練習会へどうぞ。
 
16日水曜の三浦コーチの会では、初公開となる「ギャロップクロール」も取り上げる予定。海でのヘッドアップの基礎になる。
 

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コメント

お世話になっております。
直前となりましたが23日夜の練習会に参加させていただきたく
メールさせていただきます。(既に弟が参加申込をしております)
よろしくお願いいたします。
武井信之

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