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2015年8月 5日 (水)

TTバイクでの曲がり方 〜IMジャパン@ニセコをTTで走らざるをえないアナタへ!?

アイアンマンJAPANのコースがついに正式発表。レース20日前に告知するにしては、ずいぶんなコースだ。。もっとも気になるバイク、特に坂の斜度やコーナーは、ルートラボで詳細に確認できる。土地勘ありそうな「あきらくん」作成のを紹介↓
100kmあたりからニセコの山岳区間に突入。15kmで620mを斜度4%で上り、12kmで650mを斜度4.6%で下る。北海道らしくカーブが少なめかな。4km5%ほぼ直線なんて区間もある。
Bike_pitch
僕が経験した下りコースと比較してみよう。
伊豆CSC(競輪学校の自転車専用サーキット)では1.2km斜度6%の直線の下りで、最高70kmhを記録。デビュー戦で! 怖かったが、この体験が僕をトライアスロンへ繋げた、唯一無二な体験だった。なお過去、この下り終わりのカーブで、複数の死者が出ていると思う。自転車を使う競技とはそうゆうものだ。
会津うつくしま大会では、8km、3%のほぼ直線区間を、DHポジション固定で50kmh台後半で巡航した。
 
ニセコの斜度は両者の中間だが、距離が長いし、DHポジションで攻めれば70kmhを普通に超えるのではないだろうか。しかも、バイク115km過ぎの疲労の中で!
 
<バイク選択の考え方>
バイク選択について、竹谷賢二さんがFacebookで発表されているので、引用する。
 
目安とするのは、獲得標高、長いヒルクライムの有無、下りワインディングの難易度、といった地形的な要素と、何キロで走っている時間が長いのか
 
エアロ効果の活きない低速の時間が大部分を占めればTTバイクを選ぶメリットはほとんどありません
 
ドロップハンドルでの下りの安定性、持続性、コントロール性、それらからくる平均速度向上は、直線をTTで下るという瞬間のメリットよりもはるかに大きい

と考察した上で、具体的な提案は3つ。

  1. ロード+エアロバー+軽く上れる40~60mmハイトのホイール
  2. TT+軽く上れる40~60mmハイトのホイール
  3. TT+高速巡航性高いホイール
平地仕様の3の選択は6時間を切る目処が立つアスリートのみで、そうでなければ手持ちの機材の組み合わせで実現できる1または2の選択が良い
 
たぶん9割を超える参加者にとって(=KONA出場権狙い含め)、1.丸ハンドルのロードバイクが最適だろう。それでも、TTバイクで出たい or ざるを得ない、という方は、多数居るだろう。僕も今TTバイクしか持ってないし。そんなアナタのための、TTバイクでの曲がり方、下り方を確認しておこう。
 
<TTバイクに限らない基本>
「重心を下げること」が、コーナリングのとにかく基本。
 
一番簡単かつ重要なのは、最も低い位置=つまりペダルに体重を乗せること。曲がる外側のペダルに「立つ」感じで、サドルから腰を軽く浮かす感じ。本当に浮かすと逆に全身が不安定化するので、荷重が移動したのを感じれたらOK。(男性は座り直す際に「挟まれない」ように)
これだけで、重心が地面スレスレの高さに位置することになり、劇的に安定するはず。
 
ただし、「立ち上がる」という意識だと、頭や上体も上がってしまいがち。とくに頭部は数kgの重さがあり、体幹よりも自由に位置を決めれるので、不安定化要因となりやすい。
 
そこで、頭は出来る限り下側に保つことも大事。
これには、視線が地面に近くなる、という大きな効果もある。
ドロップハンドルなら、下ハン部分を持てば、自ずと頭は下に下る。しかしTTハンドルでは無理。これが、TTバイク特有の問題だ。
 
<TTバイクでのコーナリング法>
そこでポジション設定では、1.ベースバー位置を低めにできると良いと思う。つまり、ステムを下げ、可能ならばハンドル握り部が下がったハンドルを選択する。ただし、DHバーの高さは維持した方が良いので、スペーサーで上げることになるだろう。
なおこの方法は、「直線はDHポジション、ベースバーはほぼコーナーでだけ使う」という方に向く。直線でもベースバーを多用するなら、直線でも走りやすいベースバー設定が必要(だったら最初からロードバイクにすべきだが)。
 
※※※ 追記 ※※※
「スマートコーチング」安藤隼人代表コーチよりメッセージいただきました(感謝です)

とり急ぎ結論だけ書くと、ベースバー位置を低くした場合、フロント加重が強い、いわゆる「前乗り」の状態になる。ことに下り斜面では、さらに前荷重になる。この状態でのコーナリングは、特にバイク初級者では危険なので、避けた方がいい。 
詳しくは、ほかにもいろいろいただいた情報も併せて、次号で書こう。
 
自転車のポジション変更は、ある意味、外科手術なので、できれば信頼できる主治医の先生に見てもらうのが一番。
 
そしてコーナリングの際には、2.頭を下げることにより、重心位置を下げる。
 
ただ、この方法は、腕筋への負担が大きい。そこで、3.ベースバーを上向きに傾けて、前側に滑り落ちようとする体重を支えやすくすることが有効だろう。
10687175_10202635373341193_248369_2(僕はDHまで上向き設定)
 
ベースバー部分に手を乗っけてるだけなら問題ないが、頭を下げるコーナリングでは腕が疲れる。そこでDHポジションを長く保てるかどうかは大きな要素かな。DH主体でたまにベースバーを持つのなら良いが、ベースバーを持ち過ぎていると、肝心の下りの途中で腕を支えきれなくなるかもしれない。こわいこわい!
 
もう1つ注意は、TTバイクでは、BB位置が低めのジオメトリが多いと思う。
つまり、コーナリング時にペダリングを続けていると、ペダルが路面にぶつかる可能性が高まる。普通それくらいで落車はしないけど、さすがに高速では危険だ。その意味でも、コーナーでは外足荷重して静止、を徹底したほうがいい。
 
<栄養補給など>
低Na症に陥ると集中力が落ちるので、しっかり塩とってから下ろう。とくに、長い上りでNaが流出してるはずなので! 塩タブレットでもよいが、含有量が少ないので、小さなボトルに濃厚塩水を用意するのも手だ。
  
 
あと、ここの下りでは、本当に冷えるかもしれない。特にお腹。たしか9月の箱根が寒くてびっくりして、観光パンフレットをお腹にはさんで降りた記憶がある。雨になれば凍えるかもしれないので準備を。
 
以上、下りを安全に、安定して走るための方法です。1秒を刻むような攻め方はしないほうがいい。てゆうか禁止。

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