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2015年5月14日 (木)

水泳フォーム分析の限界2つ、そして「力感」について

<トライアスリートは萩野選手をマネしないほうがいい>
イアン・ソープ、フェルプス、萩野、、と男子自由形中距離にはスター選手が多い。競泳の種目設定上、200Frが速ければ、Frリレー2種目、400Fr、さらにバタフライか背泳ぎ、はたまた個人メドレー2種目、とメダル獲得可能な種目が増える。つぶしが効く、ってやつだ。だから最も才能あるスイマーも集まる。
 
しかしトライアスリートにとって、あんな上体パワーを付けるわけにはいかないし、あんな強力6キックなんて打ちようがない。だから僕が「競泳選手」の中で参考にするのは、上体パワーが劣りキックも控え目な女子長距離選手だ。
 
<フォーム分析の限界>
じゃあ女子長距離選手のクロールを分析すればいいのか? というと、実際ダメ。
  1. 陸上でのイメージ通りには、水中では動けない
  2. 仮にできたとしても、「力感」が合わないとダメ
と、それぞれに重た過ぎる理由がある。
 
<1.オノレを知れ>
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こちら僕の2014年6月撮影動画より。僕はまーわりと水泳をお勉強してる方だと思うのだが、実際キャッチで水つかまえれてないし、フィニッシュでは上に水押してるし。
 
この問題への対応はシンプル、わかっている人に診てもらうのが一番。可能なら撮影もするといい。見て、わかった気になって、泳ぐとまったく出来てなかったりするもんだが、、
 
なぜ、わかったつもりで、いつまでも出来ないのか?
その大きな原因は、水中では力感が変わるからだろう。
 
<2.力感>
3つ前に書いた、NHK「アスリートの魂」萩野公介選手映像の重要性とは、「力感」まで見える点にある。おなかのあたり、水の塊がぶわっ!と移動していく様子が、細かい泡の移動でわかるし、そうさせる直前の筋肉の動きもわかる。
 
萩野選手の技術がいくら凄いったって、あのムキムキの身体だ。そもそも水泳ってアメリカ人とオーストラリア人が強いスポーツなわけで、細かいコト考えずにパワーでぐわーっ! という競技。日本人は繊細な技術てもんに囚われすぎかもしれない。野球でいえば、イチローがどれだけ凄い選手でも、バッターの最高年俸はパワーでぐわーっ!という強打者が取る。そんなもんかもしれん。
 
この「日本人はフォームを意識し過ぎる仮説」は、1年前にも書いた→ 日本の市民スイマーが「体幹」を活かせない3つの理由前半の話だ。当時はどうかな?とおもったけど、今のがより強く感じる。
 
<対応>
1つめのフォームを整えるということは、「こうなってるよ」と、見たままの状態を「フィードバック」してくれる人がいれば、最低限はOK。この場合、教科書のDVDの映像を「知識レベル」で覚えている人なら、遅くたってOK.
この一冊&一枚→ の知識だけでOK!
問題は2つ目の力感で、「自分より圧倒的に速い」(or かつて速かった)方の「アドバイス」が必要ではないかな。なぜならそれは目に見えないものだから。
 
<フォームと力感の関係>
「力感を間違った正しいフォーム」なんてものは存在しないんじゃないかと思う。どれだけ美しくとも、伝えるべき力が水に伝わっていなければ無意味だから。
だから、ここでは「力感」への意識を高めることを訴えたい。
 
ここで注意すべきは、「腕や胸に力が入ること」が力感なのではない、てこと。
「手から前腕までのパドル」が、水を捕まえた結果、付け根の肩まわりが重くなり、胴体が前にひっぱられる、という状態が力感だ。水感、でもある。これは自転車でいう「トルク」を上げる話。
 
一方で、自転車でいう「ケイデンス」=回転を上げるアプローチもある。ここでも、それ用の正しい力感は必要。
 
これら「力感」は、重要なわりに、意識が低い方が多い気がしている。低いというより、出来ない、といったほうが正しいか。フォームと違い、目に見えないものだから。この先を書けば、またヤヤコシイ話になる、、まずはみなさん、意識し続けることだけでも始めようか。。
 
1つ結論を書いておく。正しい力感で泳げれば、その時のフォームは正しいはず。(禅問答か笑)
 
<おしらせ>
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