« 【動作原理】 BikeとRunに共通する「テコの原理」仮説 | トップページ | トレーニング数値は「変化」を分析しよう 〜 脂肪活用ラン錬のケーススタディから »

2014年12月 4日 (木)

限界を攻めた先に見えるものをどう受け止めるかにより、どこまで進歩できるかが決まる

12月に入った夜、砧公園へ軽く走りに行くと、見たことのない世界が広がっていた。

公園を囲む林を抜けると、深い霧が突然表れる。あちこちの夜間照明が枝にかかり、隙間から溢れて、霧を照らしだす。その中を走る。1周すると、霧は窪みに溜まっていることがわかる。高めの平坦部分では普通の霧なのに、樹々を隔てた斜面を下ると一気に濃くなる。こんな夜霧は映画でならよく見るかな。CGの中を走るかのような幻想的な現実。

走っていると、時々そんな、いつもと違う世界に入ることがある。それは風景であり、感覚であり。

翌夕、まずは脱力して芝生と落ち葉の起伏を10km、1km4:22ペースで。AT=持久運動可能な範囲内に抑えながら。だんだんと調子に乗ってくる。するとエリートランナー(推定)がジョグで(=息を切らさずに)追っかけてきた。

後ろに付かれるというシチュエーションは萌えるよね。ペースを作るのはあくまでも自分だから、無理な動きをする必要はない。推定エリートランナーさんに見られてるので、乱れたフォームだとカッコ悪いなとかも思う。結果、自然に脱力したままで加速してゆく。

結果、後半5km区間は1km3:59ペース、最後1km3:40、平均心拍169、最高182。

トータルで連続15kmを1km4:13ペース、心拍160。

20141204_183701<SUUNTOデータ>

緩い下り区間は、脚の回転の滑らかさで決まる。最も「効率性についての感覚」が研ぎ澄まされる局面だ。背中のエリートランナーを意識しながらスピードを上げるほどに、肩の力が抜け、ヒジはよく動く。おそらくは結果として肩甲骨もよく動いていただろう。そして脚、というかモモは自然に前に、ほどよい高さで出て、自然に着地し、かつ自然に蹴り出せている。

一転、急で短い登りに入ると、「パワーについての感覚」が研ぎ澄まされる局面となる。腕全体を強く振ることで、体幹全体の「板バネ」を作動させる(←前回書いた通りに)。それにより、脚筋へのアクセルは最小限に留めながら、全身でのパワーを上げる。

平坦では、その両方の要素をバランスさせる。

本当にレースで使える動作感覚とは、そんなレース同様の極限状態の中で、ぼんやりと見え始めるものの中にある。それは見えたつもりで、すぐに消えてしまう。公園の深い夜霧のように。

長距離トレーニングの基本に則れば、1km4:17に乗せてからは淡々と維持して距離を伸ばしていけばいい。しかしそれは所詮、基本に過ぎない。

限界を攻めた先に見えるものをどう受け止めるかにより、どこまで進歩できるかが決まる。限界を攻めること自体に価値はないと思う。そこから始まるのだ。

 

でその夜に給湯器が壊れて水シャワーして寝た。

« 【動作原理】 BikeとRunに共通する「テコの原理」仮説 | トップページ | トレーニング数値は「変化」を分析しよう 〜 脂肪活用ラン錬のケーススタディから »

'14- トレーニング量とグラフ:ほぼ月刊」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 【動作原理】 BikeとRunに共通する「テコの原理」仮説 | トップページ | トレーニング数値は「変化」を分析しよう 〜 脂肪活用ラン錬のケーススタディから »

フォト

全て公開設定

Amazonユーザさんへ

  • こちらからお買上げください

スマホでお買物

Blogランキング

無料ブログはココログ