« Runの極意は「重心コントロール」 | トップページ | 横浜トライアスロン2014、JTUランク大会の連続表彰台を16に更新するも… »

2014年5月15日 (木)

キミの高級自転車を狙うプロ泥棒の手口を知っておくべきだ

「高価な自転車盗まれました、許せない! 拡散希望!」
みたいな投稿がFacebookで時々回ってくる。同情はする。けれども、走ってる途中にナイフで脅されて奪われたとか、ピッキングで自宅に侵入した窃盗犯が乗ってったとかのケースは(日本国内では)聞いたことがなく、多くは、以下に記す事実を理解さえしていれば防ぐことのできたものであるよう思われる。
 
大原則: 相手はプロ泥棒である。
 
黒ガラスのワンボックスカーを横付けして「仕事」してるのだ。
考えるべきは プ ロ 相 手 の 盗 難 対 策 。
プロに開けられない鍵は存在しない。
 
制約は、解錠or破壊ツールの性能、所要時間、作業環境だけ。
 
 
<主な自転車盗難器材と所要時間> 
  • ボルトカッター: チェーンや小さいU字ロックは一瞬
  • 自動車ジャッキ: U字ロックを広げて壊す。2分以内
  • カーボン製の金ノコ: U字ロックを切る。10分
  • 液体窒素: 数秒
出典:「自転車泥棒が語る「自転車の盗み方」と「盗難を防ぐ方法」」WIRED http://wired.jp/2012/11/13/bycicle-thief/
 
たとえば、人目につき、防犯カメラのあるコンビニの店先なら、大型ワイヤーカッターは使いにくい。ナンバープレートを隠したままワンボックスカーにひょいとのっけるのもやりずらい。(※不可能ではない)ただし、ダボダボの服に隠せるサイズのカッターなら使える。留めかたによってはネジを回すだけで外せる高額パーツもある。ホイールなどレバー1つだ。

<対策> 
「作業完了」までに、より大きな器材と作業時間とを必要とすることは、プロ窃盗者にとって発見のリスクを高める。モノが数万円程度であれば、リスクに見合わないケースが増える。
 
たとえば数万円程度のスポーツ車であれば、短いU字ロックを丈夫な柱につなぎ、車輪とサドルにワイヤーロックを通すといい。「盗難可能だが、面倒」な状況を作ることができる。上記記事インタビュー相手の泥棒氏が嫌がる「Kryptonite」のは、U字ロックとワイヤーが一体で便利そう。(そして重そう&お値段最高)
 
街乗り専門ライダーには太さ数cmの巨大ロックをたすき掛けしてる人が多い。多くはカバーとの二層構造なので液体窒素でも一瞬では「作業完了」できなそうだ。
 
すくなくとも、値段に0が増えるレース用高額自転車からは目を離してはダメ。ゼッタイ。
(画像は公益財田法人「高級自転車盗難防止センター」より)
 
目を離した瞬間に盗難へのカウントダウンが始まるくらい思っておいた方がいい。鍵は、少しカウントを遅らせる程度のもので、でもそれは数秒間だけかもしれない。
 
みなさん平気で止めてるコンビニとかも十分危険なのだが、被害が少ない気がするのは、数分以内に戻るし、本人以外も注目してることが多いし、防犯カメラもある、という複合要因だろう。
 
通勤などでレース車を移動に使う場合、前輪外して輪行袋に入れて室内に持ち込むのが基本。警備員や監視カメラ程度で安心してはいけないのは、彼らの手口を知れば、説明するまでもないだろう。
 
※たまにいらっしゃる、100万円程度のおカネなら使いみちに困っていてしかたなく毎年最高級バイク買い換えてるような方を除きます。
 
 
<SNS拡散について>
プロだから、盗難後そこらへんフラフラ乗り回したりしない。稀にそうゆうことはあるだろうから、探して−というSNS拡散を否定するものではないけれど、殆どの場合それは「ご焼香」のようなお別れの儀式となるだろう。それはそれで心の整理をつけるために効果はあるだろう。
 
現実的に自転車を取り戻したいのなら、ヤフオクメルカリその他のオークションサイトを見張り続けるほうが可能性はよっぽど高いだろう。警察もそこまでは捜査してくれない。ただし完成車のまま出す愚かなプロ泥棒はいないので、先に探知不能なパーツをバラ売りされ、わかりやすいフレームは忘れたころか、もしくは別ルートを探るだろう。自分で乗りたいというマニアもいるだろうし。それでも可能性はいくらか上がる。
 
もう1つの案は、そこに向けるエネルギーを仕事に向けて、稼いで買い直すことだ。
 
SNSで共有されて価値をうむ情報とは、「どんな施錠で、どこでいつ何分間放置したのか」ではないだろうか?
 
<販売店さんへ>

これらの話は、所有者が知らないはずがない「常識」であるべきでしょう?
 
だとすれば、販売店が購入希望者にまず伝えるべき基本の1つとなる。
 
本当に伝えられ理解されていならば防ぐことのできた盗難、がこれだけ多いのは、「売る方
はきちんと伝えたが、買う方が、まさか自分は、と受け止めていなかった」というケースかとは思う。しかし、販売店サイドでのコミュニケーションの改善余地だってあるのではないだろうか?
 
この文章をプリントして渡すのも自由、もちろん無料です。
 
・・・
 
スポーツ自転車の楽しさは、ぜひみなさんに体験してもらいたい。僕もそこからのめり込んだ人間だから。だから泥棒なんかに負けないで、きちんと対策してほしいと思う。
 
 

« Runの極意は「重心コントロール」 | トップページ | 横浜トライアスロン2014、JTUランク大会の連続表彰台を16に更新するも… »

'07- 自転車を楽しむ日々」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« Runの極意は「重心コントロール」 | トップページ | 横浜トライアスロン2014、JTUランク大会の連続表彰台を16に更新するも… »

フォト

『覚醒せよ、わが身体。〜トライアスリートのエスノグラフィー』

  • 初著作 2017年9月発売

Blogランキング

無料ブログはココログ

Google Analytics