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2014年4月17日 (木)

10代女子選手の危機vol.3 「ベスト体重の思い込み」はないか?

某女子実業団では、「生理は年二回しか来させない」と聞いた。
生理が来る→体脂肪率が上がるし、骨盤がその時期は緩むからハードな練習が出来なくなるから。
 
なんて話が寄せられた。酷いもんですよ。
 
ここには、2つの論点がある。
  1. 競技成績のための「ベスト体重」はどれだけか
  2. どのように実行するか
前提となる論点1から説明していこう。
 
そんなのアタリマエじゃん、て人はいいんです。でも、「細くなきゃ」という思い込みでそうしてしまってるケースが多い気がするのだ。
 
新体操がそうでないだろうか。おそらくはジャンプ力のわずかの差で勝敗が決まることは稀にしかなく、単に「美しいと思い込んでいるもの」を追っているように見受けられる。
その結果、ロンドン五輪前に、日本代表のエース選手が試合中に大腿骨の疲労骨折を起こしている。人体で最も頑丈な骨が自壊するなんて、想像を超えるよ。
 
関係するある友人は、欧米人の体型を追っているのかも、と指摘していた。Proportion=つまり身体サイズの「比率」を近づけようとすると、普通の日本人体型では、細くせざるを得ないよね。(勝者の模倣で勝てるとはとても思えないんだけど)
 
ランニングでも、自分がいちばん速いベスト体重があるはずで、まずそれを探るべきだ。
 
その際の注意は、「因果関係の取り違え」。
よく練習できていると、自然と「体重は減る」。練習できているわけだから「タイムも良い」。
この2つの現象を繋げ、「体重が減ったからタイム上がった」、と誤解してしまう。
世の中でよく見られるマチガイで、「体重減は良いことだ」と思い込んでる場合に、起こしやすい。
 
しかし必要なのは、「ベスト体重はどこかを探る」という意識だ。
両者は、まったく別のアタマの使い方をする。
 
体重減のために必要なのは、日々の忍耐。
ベスト体重を探るため必要なのは、日々の科学的実験だ。
 
最近アフリカ勢を脅かし始めたようにも見える欧米トップランナー達は、BMIがやや高いようだ。彼ら、アフリカランナーを熱心に研究はするが、単純な後追いは絶対しない。それが合理思考てものだ。
探り方の例は、以前書いた 【体重論2】 レース体重の考え方 ("走る頭脳"西薗良太選手を引用して) の最後に紹介しとります。
 
トライアスロンの場合、とりわけ体力消耗が激しい長距離ほど、一定の体重が、身体能力の源として必要となる。
先日には、ランニングを研究される学者さんが、トップトライアスリートの身長・体重とランのタイムとを知り、「この重さで、水泳自転車の後に、このペースで走れるんですか」とびっくりされていた。
まずは、思い込みを捨てよう。
そのうえで、ベスト体重をどのように実現させるべき、という2つのめの論点に入る。ここからが大事かな。
 

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コメント

写真は、昨秋のハワイ島KONAで、熱帯魚と海亀とエイとイルカの中を4km泳ぎ、水着のままコンドに戻る途中、タダで撮ってもらった、シアワセな1枚です。

仰る女性的な身体感覚て、男でも、敏感になるべきだと僕は思ってます。

あっ、プロフィール写真が真面目な感じに!(笑)
印象が全然違いますね~~!

生理の前中後はやっぱり調子も落ちるし水分取り込んで重いしで
正直もう産まんし要らん!と思うこともありますけど
それは無事出産できたから言えること。
取り返しのつかないことにならないように、指導者の指導はしっかりして欲しい。

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