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2014年3月16日 (日)

水泳には「LSD的な練習」も有効だと思う 〜がんばらずに速くなろう!

ただいま「1ストロークを大事にする泳ぎ」を改善中。幾つかの世界大会のハイビジョン中継を編集し、専門誌の解説と突き合わせ、、と報われない研究を続けながら。。 

その基本は、短距離を1本1本、丁寧に泳ぐこと。それにより、「振り返りの機会」を増やすことができるから。いわゆる「PDCA」だ。

優先順位が丁寧さにある以上は、タイムと心拍数は敢えて抑えるべきだ。これが意外と難しく、つい力を入れてしまう。でも小学生スイマーを観察すればわかるように、水泳とは本来、たいした力が要らないものだ。

そんな動作とは、まさに「LSD=Long Slow Distance」の本質だ。その泳ぎに慣れてきたら、距離を伸ばしてみる。その中で最適バランスを見つけたら、少しづつ力を込めてゆけばいい。

水泳が苦手な方ほど、本来は欠点の修復に注力すべきだ。「得意を伸ばそう」という美しい教育的理念は、ことトライアスリートに関しては敗北の理論でしかない。欠点を潰しまくればかなりのとこまでいけるのがトライアスロンなのだ。

具体的に、多く見受けられるスイム練習の失敗とは、

  1. 一本の距離を伸ばしたがる・・・ 1500m連続1本とか。はっきり書くが、下手な人ほどこうゆう練習を好む
  2. サークルタイムを縮めたがる・・・ 特にスクールで、速いレーンに移ろうとする
  3. 速く泳ぎたがる 

、、え? がんばっちゃダメなの?ええダメなんです!技術を上げる局面では。

とりわけ、この文章を真剣に読んでるアナタは水泳が下手ですよね?だったら二兎を追える立場にないはずです。身の程を知りましょう。

1500m1本を例えば30分かけて泳ぐなら、かわりに100mを2:30サイクルで12本泳いだ方が絶対速くなると思う。(なので当記事のタイトルも「LSD的な」と、ぼやかしてある)

それを分割すれば、その数だけ「ふりかえり」の回数が増える。休憩で身体をリフレッシュさせることで、一本ごとに技術を高めることができる。休憩時間が短か過ぎると、振り返りが機能しない。

以上のことは、あくまでも技術向上フェーズでの話だ。勝負レース3ヶ月前からはがんばる必要があり、長距離を試し、サークルタイムも縮めて、タイムを短縮してゆくといい。

つまり、ゆっくり練習ができるのは、今のうちなのだ。

・・・

この「ゆっくり泳ぎ」では、パドルも使い、水を掴んで体重を載せる意識を磨くといいと思う。

そして、クロールの教科書は、的確さ、わかりやすさ、トップ選手育成実績、なにをとっても中央大の高橋雄介監督で間違いない。(良書は他にもあります)

(1) 「最先端泳法『フラットスイム』でクロールがきれいに速く泳げる!」 (2012)の1冊でほぼ十分ではないだろうか。掲載情報には非の打ち所が見つからず、さらにDVDまで付いて1,680円とは、これほどコストパフォーマンスの高いものを探すのは難しい。

10年ほど前にイアン・ソープの衝撃で「2軸クロール」てのが流行ったけど、あの真似は難しいでしょう。
「トータル・イマージョン」は初心者のとっかかりには良いが、あの入水はスピード向上時にはブレーキになると思う。(ただし、初心者にはその非効率を遥かに上回るメリットがある。特に姿勢維持効果はすばらしい)

(2) あわせて、「クロールはゆったり泳ぐと速くなる!」(2013)で「考え方」を深めるべきだろう。手軽なイラスト入りの新書だ。
トライアスロン・スイムでは、効率がなにより大事。この考え方は必要不可欠なもの。
書評で疑問が出てるTIとの明確な違いは、『フラットスイム』を読めば一目瞭然であるはず。

(1)(2)

合わせて2,500円で、1.5kmのスイムパートを23分から21分くらいに短縮するくらいの武器になりうるかもしれない。もっと苦手な人なら、5分10分ポンと短縮できるかも、ってプールでトライアスリートらしき人達を観察してると思ったりもする。

水泳の技術習得には、もっとお金を使っていい。自転車には何十万と費やす方が多いのだけど、最先端TTとディスクを合わせても、こうゆう短縮は起こりえないと思う。

今季のスイム錬はまだまだこれからだけど、感触良好。あと8週間でなんとかなるだろう。

※当記事は、2014.03に公開したものを、2015.10に加筆しています。

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コメント

スイムは技術進歩で劇的にタイムが縮むのもあるけど、バイクに出た時の景色が変わるんだよねー。デュアスロンの好成績からしても、楽しみだね~~

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買ってじっくりやってみるよ〜。
スイムは遅いけど、初心者故に試すこと、感じられるものが多くて、
面白いね〜。そう感じられるのが救いかも。

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