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2014年3月30日 (日)

【水泳とかの理論3】 日本の市民スイマーが「体幹」を活かせない3つの理由

観察大好きな僕は、よくプールで3階の高さから、いろんな泳ぎを見下し、あ、ではなくて、、見下ろしてる。
速い人は、体幹をぐわんぐわん効かせてるのがわかる。多いのは、フォームは一見正しいのに遅い人。たいてい、腕だけ回してる感じ。「ローリング」を入れてる人は多いけど、ただ胴体が回ってるだけで、効いてない。これが、前回触れた、体幹活用の差。
水泳で体幹とは、主に腕の付け根、つまり、胸と肩甲骨周辺。での説明の通り、大胸筋はストローク前半に活かし、肩甲骨はフィニッシュまで使う。ここまでは皆さんご存知ですね(ですよね?)
 
これ応用すると、TIはストローク初期で大胸筋の大きなパワーを、ドライブにではなく、姿勢ハンドリングに使ってると考えられる。密集の中でパワーセーブしながら水流に乗る局面にいいかもしれない。
 
そもそも動物の骨格筋は、身体の末端ほど細く、中心に近いほど個々の筋肉サイズが大きい上に、多数の筋肉群と絡んでいる。動員される筋肉量が激増するので、あらゆるスポーツで、体幹を使え、と指導されているわけだ。
 
でも、みなさん活かせてない。なぜだ?
分析大好きな僕は、「フォームを意識し過ぎている」という仮説を考えてみた。これは3ステップある。
 
1.体幹の動作は、外から見てわかりにくい。
一方で、「手足の動かし方」なら、本とか動画とかで、マネしやすい。
 
2.日本人には「型」の文化が擦り込まれており、そこでは「細部」を重視することが美徳とされる。
(日本の会社の会議資料とか、えらいパワポで細かく作りこんだししませんか? でもガイジンさんとか超大雑把だったりしません?)
その文化的影響により、細部としての「手先、足先」に、意識を向けてしまう。
 
3.型を重視する日本人は、「フォーム」を大事にし過ぎて、「パワー」を軽視しがち。
フォームは、手足、特に先端を意識すれば、形だけは整えることができる。
しかし、その順序は、逆なのだ。
フォームとは、パワーを発揮した結果として外に表れるものだから。
パワーに意識を集中すれば、体幹は自ずと使わざるをえないのではないだろうか。
 
と春の嵐の中で考えて、日曜の昼過ぎ、この記事を書いてみたのだが、、、
嵐が去り、夕方の公園を少し走る途中、プールの観覧席に寄り、子供たちの泳ぎを見下してみると、まーそんな理屈っぽい話じゃないな、と思い直した。で以下、夜に更新。
 
子供と比べて大人は、
  1. 身体が硬い
  2. アタマも硬い
  3. 腕力があるので力任せな動きが可能
1.は、まあそうだよね。子供の胴体はぐにゃぐにゃしてる。(そのぶん逆に、ランは遅いし、自転車はもっと遅い)
 
2.は、「余計な動作意識を身につけている」てこと。
特に、自転車やランのように、硬い地面や機械を相手に動作する意識があると、水、という流体、まったくパラダイムの違うものを相手に、硬い動きをしがちだ。
 
3. は、非力な子供だと、全身の力を統合結集しないと、キャッチした水を後ろに運べない。大人の、特に男は、腕だけで一応運ぶことができる。
 
こっちの3つが、タイトルに対する結論です。
 
だから教科書には、体幹のような目にみえない部分の動きを、効果的に説明することが必要。また、思い込みを解きほぐすショッキング要素も大事。
 
高橋監督のは、本の端的な表現と、DVDの秀逸なパフォーマンスとで、両方に成功している。わりと普通なことを説明するのに、情熱とジェスチャーをたっぷり込められると、集中せざるをえない。やっぱり高橋さんすばらしい!
 
こうして「論理」で必要性を理解した後で、「視覚」で確認する。
奥野さんののDVDを推薦したのは、そのためだ。単純に「映像集」としてだけで千何百円の価値があると思う。プール底から見上げた映像は、僕の知る限り、これでしか見られない。モデルは男だけど、あ、いや、、イケメンで、、、戦績は中央大トリオに及ばないが、泳ぎはとてもキレイ。
 
・・・

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コメント

さっそくのアドバイスありがとうございました。
フォームにForceを与えるって興味深い言葉です。
筋トレ、再考の要ありです。

あつめしさんは、どんな筋トレされてますか?

そのフォームに沿った筋トレをする、というのは1つの手です。
そこでの目的は、筋力増強ではなくて、フォームにForceを与えること。

姿(フォーム)は力の結実という訳ですね。業は力の中に有り、という大山倍達の言葉が浮かんできました。私はどうしてもフォームにこだわってしまうタイプです。筋トレはしてますが・・・。自分に合った泳ぎ方というものがあると思うのですが、その辺り、教えていただけますか。

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