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2014年3月13日 (木)

【理論】冬場の乗り込み否定!「自転車競技のためのフィロソフィー」 柿木克之(2012)

カキノキ先生の最大の強みは、国内トップ選手たちとの共同作業の中で豊富なデータを解釈し、指導してきたこと。東大自転車部をここまで強くしたことで、そのノウハウは証明されてるだろう。

もともとケミストリーとコンピューター学のバリバリ科学者で、「アスリートが運動生理学も勉強しました」系より、はるかに客観的、論理的、理論的。初の著作だけに、やはり「その人らしさ」全開だ。巻末の参考文献リストには、2000年以降の中心に最新の英語論文が3ページにわたり並ぶ。もう「LSDで毛細血管を・・・」なんて言ってる時代じゃないよね。

エネルギー(=ATP)生産の仕組みからメイン説明が始まる。て、それ知ってすぐ速くはならないけど、ウォーミングアップから徐々に強度を上げていき、レースペースに達するまでに、体内で何が起きるのか理解できるのは楽しい。

そして、トライアスリートにとって決定的に重要な「LT」の仕組みが、強化方法込みで、理解できる。LTトレーニングに対する情熱あがった! またそれは「乳酸に耐える」という昭和な思考をリセットする効果もあるだろう。

疲労回復ダンシングも、栗村さんはトマ・ボクレールを例にちょっとたのしく説明してたところを、ここでは「10秒間でクレアチンリン酸が充填され筋力が回復する」と科学的だ。

トレーニングによって目指す生理学的効果:4章→その手法:5章→種目別考え方:6章→それぞれの構成:7章

と、理路整然と説明されてゆく。(書評みると、ソリアの誤訳がどうのこうの、と明らかに情報価値とは無関係なコメントがあり、参考になったボタンが押されてるけど、一体何を読んでるんだろう?? かれら言語学者なのかな?)

伝統的に1~3月に行われていた長時間の乗り込みにも否定的で、この時期は短時間高強度錬を集中すべきだといってるのも、使える。似た話はシルベスト山崎さんもしてたけど、この点に確信もてるだけで1500円の価値はあるだろう。

柿木さんは日本のパワーメーターの流行の発信源でもあり、使用者なら当然注目してる本でもある。でもむしろ、その数値的裏付けを持たない非使用な僕らこそ知っておくべきだ(それこそ1500円の価値)

<僕的メモ>

  • トライアスリートは、レース意識のペース走が基本
  • メニュー組むなら、ミディアム(7~20分×2~3回、HR150前後かな?)、ストロング(1~5分×2~5回、HR150以上)
  • 時間は、1度に1-2時間で十分(もちろんBike錬だけの話)

・・・

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