KONAを戦うヒント1 体重落とし過ぎると負けます
レースレポート完結。
この瞬間、僕は特別な何かになっていて、ほんのしばらくの間、そこに立ちつくしていた。
この一行を書くために5週かかった。大袈裟な表現と思われるかもしれないけれど、実感として、僕の3年半がかりのライフワーク第一部は、そのとき終わった。これから第二部に入ってゆくんだろう。
今はトレーニング=勝つための鍛錬=はせず、エクササイズ=健康運動だけしてます。その間、KONAのレース外の話とか書いていこう。みなさんの「考えるトライアスロン」、あるいは「考える健康生活みたいなもの」(?)の、ヒントになるといいなと思う。
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ところで、これ書きながら横浜女子マラソンを見ていて、筋肉がしっかり付いてないと勝てない、と思った。
イギリスにTamsin Lewisさんという、プロトライアスリート兼お医者さん(兼美女)がいる。2013KONAでは、選手でなく医療担当医として入り、その経験を書いている(英語で) http://www.tri247.com/article_12194.html
「体重落としすぎると負けるよ」、と。去年のMirinda、今年のCaroline。て負けてても速いのだけど。。
それでミランダは増量したらラン2:50の新記録だ。
同様の経験を、Maccaも別のインタビューで語っている。「ショートでは軽いほど速かったが、ロングでは増量したらランパートが速くなった」と。
軽量=速い、という要素は、Runでは確かにある。マラソンでは1kg3分とか言う。ただそれは、バネ=腱の反発力を活かして跳ぶように走ることの可能な、Run単独での話。
トライアスロンでは、Runは全体の3割程度で、Bikeの絶対スピードがなければ勝負にならない。しかもBikeで消耗した後に走るので、純走力よりも総合的な体力が重要になる。ただしエリートレースではBikeで楽でき、Runも1km3分ペースが必要なので、純走力がより重要=軽量の有利さがあるだろう。
つまり、長距離ほど「スピードの絶対値」よりも「総合的な体力」が重要であり、その場合に「体重=体力」という関係性が浮かび上がるのだと思う。それが、ミランダもマッカも、増量してアイアンマンのRunが速くなった仕組みだろう。
実際、2013KONAの日本人エイジで、総合%ラン最速はミサワさん。上半身の筋肉量がすごくて、適度に脂も載せているので、身長比でかなり重い。そしてもっとも軽快に走る。
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僕は、9月は62kg前後、10月始めまでに61kg前後まで絞り、現地では概ね維持して、レース当日は朝食後で62.9kg。185、でなくて165cmです。
今は意図して脂を身体に浸透させていて、2週くらいで63後半まで積み、今は64後半。オフの体重「8%ルール」のほぼ上限なので、これを維持していく。
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