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2013年11月12日 (火)

アイアンマン世界戦14 どこまでも続くQueen-Kを走る・・・

日曜「情熱大陸」での新城幸也選手の腹式呼吸が話題だ。風船のようにぷくーーーっとまあるく膨らむ!

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追記:2016.05) 

呼吸とは、単なる酸素と二酸化炭素の交換行為ではない。呼吸筋は胴体の中央部に位置し、その動作は隣接する胴体の大きな筋肉群に影響するため、胴体発のパワーの源となる。そこで腹式呼吸とは、力の発生源を胸ではなく腹周辺にシフトさせる効果がある。

僕も、バイクでパワーを出す時には最初に、呼吸とタイミングを合わせて腹圧を入れる。すると、背骨と大腿骨とをつなぐ大腰筋周辺のパワーが増して、次の瞬間にビュンと加速が始まる。バイクで「腹圧」の重要性が言われるのは、つまりは、お腹周辺の大きな筋肉群を使えていますか? ということだ。

スイムも同様で、「ストロークの後半勝負パート」に入る時、お腹の空気をぐっと吐くことで、最も美味しい部分の推進力を最大化することができる。だが実際には、呼吸への義務感or恐怖感から姿勢を乱して抵抗を作り、かつストロークパワーまで失っているケースが本当に多い。

スポーツの技術論を進めていくと、呼吸を避けて通ることはできない。

これで一部で囁かれた私の太鼓腹デブ疑惑も払拭されることだろう。いやむしろ太鼓腹でいいのである。ちなみに私、KONAスタートの朝は138.6ポンド=62.9kg。

あと新城選手は脂肪を食べないそうだけど、これには2つの解釈が可能で

  • A) だから2位になれた
  • B) だから1位になれかった

あくまでも一般論だが、僕はB派。ま職業競技者はともかく、社会人や学生なら脂肪は意図的に摂った方が良い。

・・・

さて、前書いた16km激坂での撮影者証言:

「ファインダー越しに見たハッタリくんの笑顔は間違い無く変態に見えましたw」

なるほど、応援のガイジンたちは、「変態が来たぞー」 と騒いでたのか。でも、こんな退屈なものをずーっと見続ける方も十分に変だと思うが。鏡の法則てやつで、「わーあいつ変態だー」と鏡の向こうの自分を指さして楽しむプレイなんだろう。

※ところで前載せたGPの5kmラップは、CSVからExcelに落として計算したら間違いを発見。

 訂正がてら、改めて振り返ってみる。

<5km通過 / 5kmラップ21:44> やはり速過ぎた。

<10km通過 / 22:43 / 59秒落ち> 暴走ダメージの反動。

<15km通過 / 23:03 / ほぼ平坦で20秒落ち> まだダメージが滲み出続ける。 

<20km通過 / 23:16 / 上り計15mで13秒落ち>

16kmの激坂を含む上りを考慮すると、むしろペースを上げ気味だろう。それまで10kmを落ちてきたのはオーバーペースの証なのに、応援とかで頭が興奮して、身体に無理させてる。不安定なペースだ。

そして22〜3kmあたり、殺風景なQueen-Kに入って5km、僕の走力が「落ちつつある感覚」が、7時間走り続けて鈍った頭にも、届き始めた。

みんな苦しみ始める頃なんだろう。エイドでは、へなへな、と力が抜けたように立ち止まったり、歩いたりするランナーが増えてゆく。1つエイドが過ぎると、タイム差はかなり開く。だから前書いたエイドの技術にも、多少の効果はあると思っている。

<25km通過 / 24:10 / 上り3mで54秒落ち>

前区間の無理の反動が、数字で表れている。一方で、「でも半分過ぎたからいいだろ」という期待/願望が、僕には、まだ、あった。でも実際の感覚として、折り返しっぽいのは30km過ぎてからだったんだけど・・・

26km過ぎ、Queen-Kを西に出て少し下るが、脚が重い。走力が「明らかに落ちた」のが判る。エナジーラボの折り返しは28km過ぎ。おーはたさんがすぐ後ろに、たなかさんも迫っている。同カテゴリのわかはらさんとは数分かのリードがありそう。カテゴリ日本人1位だけは取ろう、と思う。

30kmあたりでおーはたさんに軽快に抜かれる。少しでも付いていきたいけど、脚がまったく反応しない。この頃から、大きなガイジンさんにも抜かれ始める。

<30km通過 / 24: 37 / 下り計26mなのにさらに27秒落ち>

そして32kmあたり、下り区間なのに、スピードが落ち始める。1kmで13m下る区間で1km5:07かかる。その後の上りでさらに落ちる。

この頃たなかさんにも抜かれる。ブレない軸で、軽快なピッチで進まれる。全く速度差が違う。10歳年上なのに。すげー 

Queen-Kの緩やかなアップダウンの直線は、片道9km。延々と続き、いつまでも終わらない。僕の脚は重くなる一方だ。

1kmごとに腕のGPSが鳴り、ラップを表示する。5分てなんだよ! とガッカリする暇なく走り続けねばらない。でも次の1kmの音がなかなか鳴らない。聞き逃した?と見るとまだ0.7kmだったり。

<35km通過 / 26:22 / 上り計26mで1分45秒落ち>

いよいよ脚が動かなくなってくる。

「諦めたら試合終了」とか人気漫画の台詞があった。Facebookとかで今だに見るけど、そんなのあたりまえだろ、て思う。空が青いって言ってるようなものだ。そんな精神論でトライアスロンは戦えない。動かないなりに、どう動かすのか。その技術を争っているんだ。そしてそれを実現する事前準備をどこまでしてきたかを。その勝負が、ハッタリくんなのさ!

残りは7kmほど、30分ちょっとだろう。ショートレースのRunのようなものだ。

いつもの自分の力、を信じよう。

腕を肩から大きく振り、その反動を腰骨に伝えて、モモを前にブン投げる。すると振り子運動の如く、脚には後ろ方向の力が発生する。腕振りの分、エネルギー消耗するけど、幾らかの推進力を加えることができる。かっこいい走りではないけれど、タイム損失を最小限に抑えるはずだ。

そして平坦で1km4:56。上り12mで5:12。持ち直した。諦めたら試合終了だからね(あれれ?

<40km通過 /  26:05 / 上り計12mで17秒上げた>

・・・ 

振り返って、スタートからおーはたさんの後に付いてペースメークしてもらえれば、もう少し効率よく走れたのかもしれないなあとは思う。でも、自分をちょっと過剰に信じでぶっとばし、そして潰れるのも、気持ちがいいもんだ。ちょっとキツいのを我慢すればいいだけ。

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