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2013年10月31日 (木)

アイアンマン世界選手権9 Bike180km後半、痙攣、逆風、姿勢保てない、、

レース後2週過ぎ、身体にエネルギーが充ちてきた感じ。この感覚は数字で裏付けられており、たくさん食べると体重もちゃんと増えるようになって、61kg前半から62kg後半へと乗ってきた。体重増=体力増。そろそろ少し動いてみよう。

・・・

さてレース、事実を淡々と記そう。

この表は、公式タイムと順位とをExcelで加工したもの。左の太枠が僕の記録、隣枠に僕の1kmあたりペース。それを同カテゴリ入賞者と比較したものが右に。皆さんにわわかりにく表だろうけどこんなの熟読するの僕だけだからおっけー

世界との差も、こうして1kmごとにコマギレすれば、手に届く気がしてくる。てこんな僕があの表彰台に? そら上がるでしょ! (言論の自由

20131022_83109_2

マイル毎の高低表:http://www.ironman.com/~/media/ec16cdfc5c504cdba5ba7b9be7907372/ironman%20bike%20course2013.pdf

起伏が+ーゼロに近い45マイル地点では総合277位だったのが、上り基調の60マイル地点では、394位まで落ちる。これが僕の上りで露呈するパワー不足を示す指標。 猛烈に抜かれまくった印象は、正しかった。

しかし、後半は下り基調。向かい風も吹いてきた。重力で速くなる下りでは、重くて空気抵抗が低いと有利。逆風では、空気抵抗が低いと有利。僕はそこで前に出れていた。

こっからは戦えるかも?と 期待が芽生えないでもなかったが、、 その先の15マイルの間に、434位まで落ちる。

この間、内モモの斜めで細い筋肉が攣るのを、なんとか防いでいた。

時速60kmの数m間隔の車列の中で、腹とモモが近いDHポジションのままでモモが攣ったら、どうなるか?  フクラハギとか末端ならなんとなかるだろうけど、体の中心に近い箇所をコントロールできなくなった時に、自転車を安全にコントロールできる気がしない。

一番重い54×11のギアに入れ、腰を浮かして、脚の神経への電気信号の量を最小限に抑える(本当に少なくなるのかはわからない)。5km平均毎分59回転という低ケイデンスがこの時生まれる。少し収まった。しかし起こした身体は、逆風をまともに受ける。タイムを稼げるはずの区間で、逆に落とすことになる。それでも、低い姿勢で制御不能の痙攣を起こすリスクよりマシ。

予定通り、前のDHバーに挟んだ、100Kcalのジェル10本を溶かしたボトルを飲み始める。ドロドロに甘く、珈琲12杯分のカフェイン込み。未明に作った時の味見では、「わっ!」と思ったものが、とても美味しく、胃に染み透ってゆく。これ、人によっては胃が拒否し始め、それによる急失速が始まるとこだろう。ただ、僕もその日遅くにそのボトルを洗おうとして、匂いだけで嫌な気分になったが。。まあこうして注入した濃厚なエネルギーは、頭と身体をスッキリさせてくれた。

約10マイルごとにエイドステーション。「Perform!」(スポーツドリンクの商品名)と叫び、ボランティアさんとアイコンタクトもして、毎回確実にもらい、サドル後部ケージに入れる。次に「Water!」と叫び、水ボトルをまず脚、残りを首や背中にかけて、その場で捨てる(エイドステーション以外で捨てるとペナルティー)。そしてドリンクをまず200mlくらい飲み、残り400mlくらいは、間でちびちび飲む。これである程度収まってきた。

さらに進むと、横風がキツくなってくる。 自転車の密度も薄まってゆく。

僕のバイクの特徴は、高い空力とまあまあのパワーとを両立させていることだと思う、窮屈そうな低い姿勢の割に、背中のバネなども使えているつもり。逆風下では、これで世界とも戦えるなと感じる。痙攣さえなけば。

前半で感じたポジションの違和感も、3時間以上走ってると、消えている。まあ、その無理が、普段しない内モモの痙攣に繋がったのかもしれないけど。

そんな75〜90マイル区間では、418位まで、少しだけ順位を上げた。

しかしKONA空港を過ぎ、市街地が近づくにつれ、再びピクピクしてくる。112マイルのバイクゴールでは493位まで急落。

痙攣手前になった直線の原因は、水と電解質の不足。前半スポーツドリンクを十分取れなかったのもあるけど、日本の夏のレースでは必ず入れる「数gの塩」を自前ボトルに入れなかったことが大きいかもしれない。日本のショートレースで慣れた行動は、海外のロングレースであっても、踏襲すべきであった。とりわけアメリカ、ご飯は自作のサンドイッチなどが多く、数日間の塩分の蓄積が少なめだったかもしれない。

ただ改めて振り返ると、バイクで失敗したというより、スイムが早かった(=その分だけバイクで抜かれた)、だけなのかもしれない。それに、仮にベストな状態でバイクを走れたとしても、たいして差はなかったんじゃないかな。今回の入賞者にも、けっこうトラブルは襲っているようだし。

常にトラブルがあるのがトライアスロン。その状況なりに、よりよい動きをする。それだけのことだ。

僕が世界と戦えるとすれば、あと必要なのは、20分以上の時間域でのパワー増強。それはショートレースでも武器になるはず。

ちなみに、脱水気味になるくらいだから、走りながらジャー、とかしてません。

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