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2013年6月 2日 (日)

天草トライアスロン2013 2時間3分17秒の記録 Bike編

(つづき)

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こってり書いた前回Swim編、わりと楽しんで頂けたようで。

これが遠泳大会なら、最後にキックを3倍に増やしてバシャバシャ泳いでゴール、おつかれーー、ってわけだが、トライアスロンでは「123分の22」に過ぎない。レースの8割以上がここから始まる。

もしもトライアスロンを日本人が発明していたら、BikeとRunの時間比率は「1:1」くらいに設定されたのではないだろうか? 水や自転車の支えの無いRunは、大きな欧米人が苦手としがちだから。かくして(?)Bikeは時間的に「123分の63」くらいに過半数を占める重要パートとなる。

そんな重要性を台無しにするのが「ドラフティング」という反則だ。今大会の上位にも結構いたかのような証言もある。犯人探しをしたいわけではない。トライアスロンの魅力とは何か、という本質論と関わる話だ。反響も感じるし、別に書こうと思う。

ま、ともかく2割に満たないSwimではあるが、1万m走30分台という相手に2分7秒のリードを確保し、Bikeパートに入る。

 

<データ>

Bike) 1:03:32 (部門7位、 1位ニシムラさんと1:33差)

35kmまで平均39.4kmh(36km地点でセンサー停止)、5km平均速度は
往路)39.2-38.8-41.2-41.6
復路)35.9-39.9-39.0-(37台?)
 
当日の本渡(ほんど)の気象記録によれば、9:30〜10:30の風は北東の風2m/秒、時々4mが吹く。気温は25−26℃と適温。
つまり20-25kmが完全向かい風で、最遅区間になっている。25-30kmも向かい風ベースのはずで、高低差も無いので落ちそうなものだが、うまいことスピードに乗せれたようだ。
 
ケイデンス(=ペダルの毎分回転数)は始め10km80、以後ほぼ77。昔は90〜95でクルクル回してたけど、たぶん空気を回していたんだろう、速くなるにつれて、重いギアをゆっくり回すようになっている。
 
このBikeラップタイムは2つのトランジションを含み、Swim上がって数mかで計時開始、Runコースに出る時に計時終了。ウェットスーツ脱ぐのに手間取った分と、Run前に靴下を履いた時間(履かないで済む方法が今回判明)、あわせて33秒は余計にカウントされとりまして、実質は1時間2分台で走ったのであります。
てトランジションも競技の一部なのだが。。 
 
 
<レース振り返り>
トライアスロンでは、シューズは自転車に予め固定しておき(スキー板と同じ仕組み)、シューズを踏んづけながら乗る。シューズの水平を保つために輪ゴムを使う。輪ゴムは左は2重、右はサボって1つにしたら切れて、右の靴に足を入れるのに手間取る。。
 
それ以外は問題なく、坂までの200mかで靴のマジックテープも装着完了。GPS時計のラップボタンを押し、坂へ。時速は頂上20kmh、下って55kmh。
下り始め、真ん中のDHバーを握ったが、S字カーブでエリートの大集団が戻ってきたので、大事をとって操作性の良いブレーキ部に握り直そうとするが、、「わ、ハンドルがない!」その手は無意識に、去年までのロードバイクのドロップハンドルの位置に動いていて、一瞬、手が宙を彷徨った。Swim直後は、そんな判断力低下がある。
 
ガソリンスタンドを過ぎたあたりで、急遽結成いただいた地元応援団が、横断幕まで作って陣取っているのがわかる。僕からの予告の1つ目は、「白くて丸いヘルメットが、低くて速ければ、たぶん僕です」「ゼッケン見てる暇ありませんから」それだけでは不十分だろうと、ワーワー叫びながら走ってゆくと、無事、認識して頂けた。
よしよし。後は、2つ目の予告、「帰りは先導バイクと一緒です」を履行するのみ。
 
Swimで6分前と3分前の集団の殆どを抜いたようだ。Bike始め何kmかは、1kmに1人づつくらい、そのうち前走者を発見する間隔が、2km、3km、と拡がってゆく。速度差も大きく、完全な独走状態、気持ち良い。
前日にサドルを3mmくらい後退させたら、今度は、5〜10mmくらい前に出したい感じ。。まあそれくらいなら姿勢の工夫で対応できる。
 
15kmの通詞島あたりで、頭が一度ボケて「そろそろ折り返しなんじゃないだろうか」という気持ちに、何の根拠もなく、なってきた。「次のコーナーの先かな? ・・・あれ、じゃもう1つ先か?」とか。で目のあったマーシャルさんに「Uターンまだ?」と聞いてみたり。呆れて首を振る感じで、はたと気付き、GPSの距離を見ると、まだ15km過ぎ。って最初からメーター見ましょうよハッタリ選手。
 
本当の折り返し時点で距離は19.75km表示。ここから対向車チェック開始。これまで抜かしていない自転車が、いつくるか? 
最大のマークは「602」番の黒サーベロ。ってもう来たノナカさん速っ! その時20.2km=折り返しから450m地点。相手はこれからUターンなので、実質1km=1分30秒差と見積もった。これが正しければ、片道で30−40秒は詰められていた計算になる。ただ当時はそんなこと知らない。Runまでに、その差を拡げること、せめて詰められないこと、を目指す。1:30のままならRunでは500m差、相手に背中を見せずに走ることができるギリギリの距離だ。
 
ほどなく先頭の女子ナカジマさんを抜き、先頭へ。するとBikeが、後ろに付いてきた。ルール上、動力付き車両が選手の前に出ると、35m空けるんだっけ? 先導バイクを後ろに従えた完全一人旅が始まる。
 
途中、幼稚園児の一団が道を渡りかけていて、焦る。僕が「あぶなーーい」と叫んだ頃には、既に引率の大人が慌てて戻し終わった後で、安全マージンは十分だったけど。通過時に「ありがとー」か何か叫んで、ブレーキも使わずに無事通過。
 
25km過ぎあたりから、リズムが出てきた。全身がよく動く。このまま何十kmも走り続けられそうだ。
DHバーは「引く」「押す」と2つの動きを使いわけ、それぞれ体幹の使い方も違う。Bikeは脚だけで進んではダメ、如何に脚以外の筋肉を活かすかが大事だ。
軽い登りは腰を上げてギアは極力落とさず、坂の上でDHバーに戻す。サドル位置の違和感も消えていた。
 
再び地元応援団、「先導バイク」の公約も果たす。
 
DHバーのボトルのスポーツドリンクを飲み干したのは37kmくらい。Swim後のシャワーのお陰で水の消費を抑えたか? フレームにはSpecializedのエアロボトルを新たに付けた(普通ボトルはDi2バッテリーのせいで入らない)。その中の水はまるごと余ったので、坂に入る前に身体にかけて空にする。
坂の上で靴のマジックテープを外し、途中で脱いで靴の上に足を置いて、直前10mくらいで片脚立ち、足を地面に付けてから降車ラインまで2−3歩、完璧。
 
会場に女性アナウンサーの明るい声が響く。
「今、最初のエイジの選手が戻ってきました、ダントツの一位です!」
 
アタリマエだよ。でもそれを喜んでる場合じゃないんだよ。
 
バイクをラックに掛け、ヘルメットを脱ぎ、靴下を履いて、シューズに足を入れ、帽子を手に、靴紐は緩めたまま、栄養ジェルは取らずに、走り出した。
(つづく)

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コメント

先導カーの後ろ、だとドラフティングになってしまうので(35m離れないと)、実際には
「先導バイクが、後ろについた」
状態、自分の車線が完全無人でした。

すいません、時間差スタート、やっとわかりましたー。なるほど、ドラのほうも理解できました。
先導カーの後ろ気持ちよさそう〜
すごく情景が浮かぶようなレポート、ありがとうございます。

てつおさんどーもです。
鹿児島の若い子君wwはタイム上バイク終了までトップです。高齢な僕はスタートが6分早いので、コース上では首位独走のつもりで気分よく走らせてもらいました。至上の快楽です。

どうもはじめまして、すごくブログが面白くて引き込まれてしまいました。
あのすいません、リザルトを見たのですが、鹿児島の若い子がスイムからバイクまでトップだったのでしょうか?

上位で、一度、集団ができてしまうと、そこに乗らない、という選択はあの極限状態の中では難しいでしょうね。。

ニシムラさんの、そうゆうのを引き連れて、引き離したレースは、結果以上の強さがあります。
そんな過程を誇りに思えることは、トライアスロンの大事なところだと思います。

大会運営側、理想的には協賛メディアなども巻き込んだ、意識の共有が必要なんだろうという気がしてきました。

お邪魔しま~す♪ニシムラです☆
いやーハッタリさんのブログメッチャ面白いです(^^)
自分も実際走ったコースなのでイメージしやすく読み入りましたよ。
バイクに関しての考え方は概ね私と同じです。
やはりバイクは全身運動ですよね!

ドラフティング問題に関しても反響があったのですね。
『ライバルがするから自分もしないとおいて行かれる』というような悪循環からどんどんドラフティングが増えていっているような気がします。
ハッタリさんのアイディアを聞かせて下さいね☆

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