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2011年7月 9日 (土)

人類ほど暑さに強い高等動物はいない (自覚してる?)

アメリカで大ヒット、日本でもランナーの読んでる率かなり高い、「BORN TO RUN〜ウルトラランナーVS人類最強の”走る民族”」

100km以上の山道を走り続ける「ウルトラ・トレイル・マラソン」にまつわるノンフィクション。というテーマは超地味なのだが、読んでいて引き込まれ、そして、走るって素晴らしいと思わせる、魅力的な一冊。

・・・

ヒトは、暑さの中で長時間活動し続ける能力が、動物の中でも最高レベルに優れている。(砂漠のナントカ虫のようなものを除く) 
僕らは自覚していないだろうけど。まして、この夏の東京で。。

でも実際、サラブレッドも競馬場の距離でしか速く走れず、10kmくらい超えるとオーバーヒートして、マラソンランナーに捕まってしまう。(だから馬は人の家畜になったんだろう) 
モノサシさえ変えれば「サラブレットは脚が遅い」のだ。

その要因は、ヒトの全身を覆う薄い皮膚、さらに汗による、圧倒的な放熱能力にある。普通の哺乳類は放熱を息のみに頼る。着ぐるみ状態だ。そんなランニングは想像したくない!

そしてヒトには、横隔膜を動かして自由に呼吸できる、という特異な能力がある。四足動物は前脚の動きで強制換気しているので、前脚が止まると、呼吸も、それによる放熱も、急減してしまう。あたかも電気の途絶えた発電所である。僕らは当たり前のように呼吸してるけれど。

つまり、長時間、体温と呼吸とをコントロールし続けることは、人間にしかできない、超人的、でなくて、、超動物的な技なのだ。 

かくしてヒトは、「見失わない限り、必ず獲物が手に入る」ようになる。ライオンやチーターが、スプリントの一発勝負を外せば飢餓が続くのに対して、圧倒的な身体能力だ。「目標に向かい努力し続ける」という行動特性もその中で育ったのかもしれない。

そして、ご先祖様はアフリカの草原で安定して食料確保でき、大脳というエネルギーを大量消費する非エコな器官を異常発達させることもできた。そして今の人類に至る。

現代人は、その能力を眠らせているだけ。

・・・

ここまで視野を拡げてくれるランニングの本、この構成力がすごい!

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『覚醒せよ、わが身体。〜トライアスリートのエスノグラフィー』

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