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2007年8月 5日 (日)

ツヴァイ創業者 太田栄之さんのお話 ~ 10年かけて実現した初心

普通に15-6時間会社にいる、ある意味、忙しい日々が続く。
その時間分の手応えもすぐに返ってくる、ある意味、楽な日々も続く。

んな中で、有象無象な結婚相談所の中でワン&オンリーな地位を守る『ツヴァイ』の創業メンバー、太田栄之さんの話を聞きに行く。高校OB会主催の、こじんまりとした会だ。

・・・
1984年、オイルショックを抜けて世界的企業への成長してゆく財閥系一流重厚長大メーカーの企画課長。

44歳の太田さん。
一見、満ち足りたエリート街道だ。
しかしそんな中
「新しいことをしたい!」
という強烈な枯渇感に襲われていたという。

そんなとき、ドイツ人の心理学者(結婚学者?)が、ジャスコの岡田会長を訪ね、結婚紹介所のビジネスモデルを紹介する。

もしそれがダイエーの中内だったら、手は出したかもしれないが、失敗もしたかもしれない。本人は天才だが、自分の才能を一歩超えたところでは無力な人、いいかえれば、他人を育てられない人だからだ。
ヨーカドーの伊藤だったら、そもそも手を出さないだろう。小売だけに愚直に集中し続けることで成功をもぎ取った、店舗販売の職人だからだ。
岡田という、社会全体を見渡すセンスを持った天才商人だったからこそ、このストーリーは始まったのかもしれない。

その経営者として、太田栄之に白羽の矢があたる。(形式上、社長はジャスコ社員が担当)
条件は、3年以内の黒字化。

「ドイツのように広告だけ出しても、日本人はついてこない」
「日本で成功するカギは、大手企業の人事部、労働組合の中に入り込むことだ」
直感したという。

しかし、それまでの日本に、ああいうタイプの商売なんてない。
まさにイノベーションだ。
大組織の、しかも人事に、浸透はしない。
もちろん、新聞広告だってあたらない。
初年度、2億の赤字。

あれこれ模索する中、おなじみの、本屋の紙袋全てにハガキを封入する、という広告が大当たり。
紙袋を製造する工場の段階で自動封入する仕組みなのだそうだ。
3年という期限の最終月、初めて期間黒字を達成する。

が、広告の効果はすぐに落ちる。
あれこれ模索を続ける日々が続く。。

そして創業から10年後。
大蔵省(を皮切りにその他官庁)、トヨタ、松下、SONY・・・ 
広告に社名掲載OK, という法人顧客が続々と表れる。
これを機に、女性会員が激増。

その後もトラブルは続くが、2004年、結婚紹介所として初の株式公開を実現。
4億円の投資が、100億円の時価総額として戻ってくる。
その大部分はジャスコだが、それだけでも、なかった。

・・・
太田栄之さんの語りは、ある意味、地味だった。
しかしその声、一言一言から、大きなものを達成し終えた充実感が伝わってくる。

運と追い風は、たしかに、あっただろう。
しかしそれだけの成功ではない。

日々の仕事に追われる中で、大きなビジョンを描き、10年かけて実現していったその過程が、自然にそうさせるのだろうか。

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コメント

こんばんは
突然のコメントで失礼いたします。
同じ高校の卒業者です。

すてきなお話だったようですね。
残念ながら、今回は出席できませんでしたが、
ツヴァイの創業者が、高校の大先輩だったことを
この企画ではじめて知り、びっくりしました。

活躍されている先輩が多くて、
本当にすごいなぁ~と、エネルギーをいただいています。

益次郎さんも、がんばってください (^^)v

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